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『アメリカン・ビューティー』-幸せっていう観点で見たら
American Beauty

1999年かあ~。この頃って、もうアメリカで観ていたので、英語のせいで内容がイマイチきちんと理解できず、アメリカ人の元夫の意見に振り回されていることが多くて、もう一度自分の目線で見直したい映画たくさんあって、この映画もその一つでした。ケヴィン・スペイシーのキレ加減がすげーインパクトあったこと以外は余り憶えてないまま観たんだけど、おもしろいねーやっぱ。

アメリカン・ビューティー [DVD]
dvd on amazon.com
Produced:1999
Director: George C. Wolfe
Writing Credits: Ann Peacock, John Romano
Cast:
Lester: Kevin Spacey
carolyn: annette Bening
Jane: Thora Birch
Ricky: Wes Bentley
Angela: Mena Suvari
col. fitts: Chris Cooper
最初に思ったのは、どいつもコイツも自分に自信ないというか、自分のこと好きじゃない人たちだなあと思った。ダメ親爺のレスターは言うまでもなく、その娘のジェーンも、奥さんのキャロリンも。隣に越してきたフィッツ大佐もその奥さんも、息子も、みんなハッピーじゃない。あ、あとジェーンのエロい友達のアンジェラも。

ウィキで読むと、それこそ社会学やら女性学やらの教授とかが、色んな視点からこの映画を分析しているんだけど、どれもピンと来るものはなかったな。でも、キャラクター設定がすっごいわかりやすいよね。「いる、いる」って感じの人たち。

今ぱっと浮かんでくるのは、(あ、ここからネタバレになり得るので、気をつけてください)

フィッツ大佐みたいにゲイを嫌う男の人って、自分がゲイじゃないかってことにすごく嫌悪を感じていて、その反動でゲイの人達に対してすっごい差別するんだよね。で、最後に自分が男が好きだ、男にキスしたい、って気持ちに逆らえきれずにレスターにキスしちゃって、そいでレスターに「悪いけど、僕はゲイじゃないんだ」って言われて、そんでレスターのことを殺すじゃない。

自分を正当化するために他人を殺すのか~って思った。キライな自分を見たくない、だからそれを誘発する相手を殺す。これって日常レベルでみんなある程度やっていることなのだろうけど、怖いなあ。息子を殴ったり、規律を厳しくしたりするのも、自分は自分を解き放てないのに、自由に生きようとする息子を嫌う、「自分が出来ないのに、息子にさせるか!」みたいな感じなんだよね。

ウィキでは、原作書いた人の意見も載ってるんだけど、このキャラは彼のお父さんがモデルで、「自分らしく生きられなかった人の見本」みたいなことを言ってたけど、このキャラは本当にインパクト強かった。

また、クリス・クーパーがすごい上手いんだよね~。『アメリカを売った男』がクリス・クーパーの一世一代の演技!みたいに言ってた人がいたけど、このフィッツ大佐の役に比べたらどうよ、って思う。息子がゲイだって告白した時の「殴りたいけど殴れない」ところとか、雨の中、レスターんちのガレージに涙目でやってきて、髪の毛が顔に張り付いて本当に情けないところとか、非の打ち所がないじゃん。

フィッツ大佐の息子のリッキーが、ウィキでは「唯一洞察力のある人間」というような評価をされてたりするんだけど、幸せって観点で見たらこの子も幸せじゃないよね。つか、「洞察力」っていうのは、レスターんちみたいのは全て見せかけだけとか、物欲を満たしたからって幸せにはなれないとか、自分を否定し続けていたら不幸なだけ、でも今の社会(アメリカの社会?)は、それを「幸せ」として人間に押し付けている、とかそういうことをわかって行動しているのはこの子だけだ、って意味なのだろうけど。

ただ、リッキーだって本当は、お父さんに愛されて、お母さんも幸せで、みんなが始終笑っている家が欲しいんだよね。現実を見極めて、自分が生きる道を自分で選んだのはエライし、だからこそジェーンが言うように「自信満々」。自尊心のないジェーンから見れば「すごい」んだろうけど、だからと言ってリッキーがジェーンより幸せなんじゃない。

最後にレスターが、死ぬ前の一瞬に考えたことの中で、最後に奥さんのことを考えるじゃない。幸せそうだった頃の奥さんのこと。娘のことも考えた、でも、奥さんの方が最後に来た。私はコレにぐっときちゃったね。

私は、子供とかペットとかって、感覚として自分の一部として愛しているから、妻・夫や、恋愛関係の相手を愛するより強いんだと思ってた。でも恋愛の幸せって、「自分」が、血の繋がりも何もない「他人」を幸せにできちゃうっていう、本当に究極の幸せ体験なんだなあ、って思った。子供やペットは何しても可愛い、「自分が守ってあげなくちゃ、幸せにしてあげるのは自分の責任だ」ってがんばれるけど、パートナーってのは大人同士だし、向こうには向こうで、サポートしてくれる家族も友達もいるし、アタシがいなくても生きていけるでしょ、自分で自分のケツは拭いてね、って思う。

でも、遊園地ですごく楽しそうに笑っているキャロリンは、レスターとジェーンと、家族で遊びに来ていることがすごく楽しいって感じで、それを思い出すレスターの幸福感っていうのは、「ああ、この人は、俺といることをこんなに楽しいって思っているんだ」って、そういう感情じゃないのかなあ。
★おすすめ映画★ | コメント(3) | 【2010/11/05 00:21】
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コメント
>「自分」が、血の繋がりも何もない「他人」を幸せにできちゃうっていう、本当に究極の幸せ体験なんだなあ

うう、泣ける…。そういうことを考えられるチュチュさんって大人ですね。

自分じゃ幸せにできない、とか、そういう事情もあったりする大人の恋愛もあったりして、それでも幸せになってほしい、とかそういうのを見るとせつないです。
【2010/11/17 20:44】 URL | プリシラ #-[ 編集] | page top↑
プリシラさん、

大人になると、そうなんだよね~。それでもお互い許し合って続けていくってことよね。
【2010/11/17 22:50】 URL | ちゅちゅ #-[ 編集] | page top↑
大人になって許しあって…っていいですね~。深いわぁ。

私は子どもなので「ふざけんなゴラァ」になってしまうのですが笑
【2010/12/06 05:41】 URL | プリシラ #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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