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『キャピタリズム マネーは踊る』-人としてどうよ
Capitalism: A Love Story

マイケル・ムーアの映画を「ドキュメンタリーなのに公平じゃない。自分の意見を押し付けて」っていう人が必ずいるんですけど、この批判って全く的を得てないなあと思う。自分の意見があるから映画を撮っているんだから、そりゃあ自分の意見が思いっきり反映されているに決まってんじゃん!

しかし今回『キャピタリズム マネーは踊る』では、「資本主義を批判する」んじゃなくて、「資本主義にダメ出し」しちゃったみたいで、また「この人は極端だ」って言う人がたくさんいるんだろうなあ~と思いました。

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Produced: 2010
Director: Michael Moore
Writing Credits: Michael Moore
映画の中で言われているように、資本社会、自由競争はいいことって昔から教えられてきたし、もちろん私もそう思って来ました。でも、この年になってみると、「それだけじゃいけないんだなあ」と思うようになった。

個人主義も好きだったし今でも好きなんだけど、人間って結局のところ、自分一人じゃ生きていけないわけじゃない?つか、生きて行けるんだけど、つまんないじゃん。周りに人がいて、他人と関わることが全ての感情の根源というか。楽しいも、寂しいも、わずらわしいも、みんな他人との関わりの中から出てくる。

ということは、他の人が生きていけないような状況になるまで自分が得をしちゃうって言うのは、その時は「自分は得をした」と思えても、幸せにはなれないわけで。

資本主義も自由競争も、みんなのスタートラインが一緒なのであればいいことなんだけど、今のアメリカは既に格差が付き過ぎていて、なんの制約もない競争をしたら勝つ人はおのずとわかってしまうような状況なので、オバマさんはみんなをスタートラインに揃えるために、弱者のサポートをしようとしているんだけど、もちろんすでに頭一個出ている人は、それが気に入らない。

マイケル・ムーアは、自分が知ってる地元の神父さんかなんかに資本主義をキリスト教の観点から見てどうなんだって訊くんだけど、「資本主義は諸悪の根源です」ってみんな言う。それって、冒頭でも言ったけど、今までと話が違うじゃん?でも、本当にそうなのかもしれないと思う。

今はさ、お金があったら、あんなこともできて、こんなこともできて、っていう「目的」があるからお金が欲しい、ってんじゃなくて、「お金を稼ぐ」ことが目的になっちゃってると思うんだ~。要するに「手段が目的になっちゃってる」ってヤツ?

自分の会社の従業員に生命保険掛けて、死んだら金貰うとか、少年院を経営して、儲けるために子供達の罪を重くするとか、「それってなんのためにやってんの?」っていう域に入っちゃってるもんね。

だからマイケル・ムーアは、神父さんのところに行ったんだと思うなあ。そりゃあ、自由競争だし、「従業員に生命保険」とか「少年院を経営」だってビジネス・アイデアだって言われればその通りなんだけど、人間のモラルとか思いやりとか、それを全く抜きにしちゃいけないんじゃない?って。

一番話題になった、サブプライム・ローンで、家を追い出されちゃう人たちだってそうだよね。そりゃあ、払えなければ買えないわけで、払えないくせに買う不届き者もいるわけなんだけどさ、でもビジネスのプロが、「この人達は払えなくなる」ってわかってて売ったりとか、その上で家を取り上げることが目的とかって、それって人としてどうよ、って思うよね。

映画はそういう恐ろしい現状をドバーって見せいて行くので、前半すっごい怖い!!マジ、心臓弱かったら発作起こしそう。でも中盤になると、現役の国会議員とかでも、「これは間違ってるんじゃないの」ってストレートに言う人もいて、「ああ、まだ少しは大丈夫そう」って思わせてくれる。でもこっからが長くてさ~。この映画2時間近くあるんじゃない?『華氏911』とか、『ボーリング・フォー・コロンバイン』とかも結構長いんだけど余り気にならなかったから、『キャピタリズム・・・』はちょっと映画的には劣るのか、それとも私の政治・経済の知識がほにゃらら過ぎてついていけないのか。

でも後半は、オバマの当選、善意で仕事する人の話、ルーズベルト(だったっけ?)が、「生活の格差をなくそう、無理なく暮せるお金があればいいじゃん、そんなガツガツ稼がなくても」というような信念で政治をやろうとしていたって話とか、結構救われるような展開になってきて、少し勇気付けられた。

だからと言って安心ってわけじゃないけど、「脅かして怖がらせて終わらせる」っていうショック効果を、狙わないところがマイケル・ムーアの思いやりなんじゃないかと思った。

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■マイケル・ムーア映画偉人伝

Key Words
キャピタリズム マネーは踊る
ドキュメンタリー映画 | コメント(0) | 【2010/04/10 00:32】
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