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『プレシャス』-お母さんの方がインパクトある
Precious: Based on the Novel Push by Sapphire

思ったほど悲惨な話じゃなくて良かった。というか、充分可哀想なんですけど、100%絶望てんじゃなくて。

precious
Produced: 2009
Director: Lee Daniels
Writing Credits: Geoffrey Fletcher, Sapphire
Cast:
Precious: Gabourey Sidibe
Mary: Mo'Nique
Ms. Rain: Paulra Patton
Mrs. Weis: Mariah Carey
Nurse John: Lenny Kravitz
助演女優賞をモニークが獲ったけど、主人公のプレシャスより、このモニーク演じるお母さんの方が主演じゃないかってくらい、インパクトあったねー。またそのキャラを、モニークがものすごリアルに演じている。

このお母さんを見ると、愛せない人は愛してもらえない、愛せない人は幸せになれないんだ、ってしみじみ思った。(こっからネタバレっつーか、エンディングに触れます)最後の方で、ソーシャル・ワーカー(マライヤ・キャリー)が、プレシャスが実父にレイプされていたことを突き止めて、お母さんを呼んで本当に何があったのか尋ねるシーンがあるんだけど、3歳のプレシャスを傍らに寝かせて、夫婦がセックスし始めたのに、夫は自分じゃなくてプレッシャスを犯し始めた、って言うんだよね。

それってもう「何事?!」って感じで、ビックリしちゃうんだけど、お母さんはそんなプレシャスを可哀想と思うどころか、

「アタシがメイク・ラヴしてもらうハズなのに、夫はアタシじゃなくてプレシャスを抱いた。それ以来この娘が憎い」

って泣き出すんだよね。このモニークの演技がまたすごいんだけど。

で、なんかコレを聞くと、プレシャスに辛く当ったのは、自分も辛かったからなんだな、って言うのはわかるんだけど、でもこのお母さんて「愛して、愛して」って求めるばっかりで、相手を愛することが出来ないんじゃないかと思った。

妻の目の前で3歳の実娘を犯す父親もどんな人間なんだよ、って思うけど、こういう男に捕まって逃げられない女っていうのは、やっぱ女の方にも問題あるなって言うか。

例えば、愛されるために努力するとか、そういう気概がないからまともな男に出逢えないし、愛されないんだろうなあって。

実父に犯された我が娘に焼もち焼くんじゃなくて、「可哀想だ」って思って、「アタシが幸せにしてあげよう」って思っていたら、貧しくても2人でお互い思いやって生きていけたかもしれないし、そうやって優しい気持ちで生きていたら、いつかはいい人(男じゃなくても、友達とかさ)にめぐり合えて、自分も愛される存在になったんだろうに。

プレシャス自身はこういう境遇にありながらも頭はいいし、自分を持っているんだけど(たから余計辛いと思うけど)、このお母さんは本当に、救いようがない。

で、このすごいお母さんをモニークが完璧に演じているよ。これは助演女優賞ナットクだなあ。

お話としては、最初に言ったように、もう悲惨で悲惨で目を背けたくなるって程じゃなくて良かったと思う。プレシャスは頭いいし、友達も出来るし、全く孤独って訳じゃなくて。

プレシャスを助けてくれる読み書きの先生、Ms. Rainを演じたポーラ・パットンもなかなか好演。キレイだしさ~。

あと、スッピン出演が話題になったマライヤ・キャリー。誰かが「俺はこういう自然なマライヤの方が好きだ」って言ってたけど、確かに悪くない。中学の時クラスに一人はいた、「アラレちゃん」みたいな、全然美人じゃないけど可愛らしい女の子みたいな感じ。

看護士役のレニー・クラヴィッツも、お前ロックスターかよ!ってくらいおっさんでフツーで、あたしゃこっちの方が驚いた。でもやっぱ男の人はそういうの、たいして話題にならないんだろうね~。

Ms. Rainはすごく重要な役どころとしてプレシャスに絡んでくるんだけど、マライヤ演じるソーシャル・ワーカーと、レニー・クラヴィッツの役は、なんかイマイチ生かされてないような気がした。マライヤは、プレシャスのお母さんに近親相姦について突っ込む重要な役柄なのはわかるんだけど、プレシャスとの絡みとしてわからない。レニー・クラヴィッツも、優しくしてくれた看護士という以上になんかある?って感じで。

キレイな女性も華やかな恋愛も、アクション、セックス、なんにもなくて、むさーい、貧しい、冴えない人間ばっかり出てくる映画でも、何かすごく重要なことを表現しているのであれば映画として充分成り立つのだなあ、と思わせてくれる映画でした。

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■モニークが「プレシャス」という役名で出てる『シャドーボクサー』。同じリー・ダニエルズ監督作品で、モニーク抜擢もこのルートだと思われる。マライヤ・キャリーのソーシャル・ワーカー役は、最初、やはり『シャドーボクサー』に主演してたヘレン・ミレンに頼んだんだけど、蹴られたらしい。この映画観たときは「なんだコレ!」って思ったけど、今、こうなってみると、観て置いて良かったじゃん!なんて思った。
見た映画の感想 | コメント(0) | 【2010/03/16 23:14】
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