スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| 【--/--/-- --:--】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
中途半端でコケている-『ムーンライトマイル』
Moonlight Mile

アメリカ版のカバー
MoonlightMile.jpg
アメリカ版のDVDのカバーに、スーザン・サランドン、ダスティン・ホフマン、ジェイク・ジレンホール(ギレンホール改め)がマジメな表情で載っていて、「事故でフィアンセを失った若者が、フィアンセの両親と共に裁判での正義を求めてうんぬん・・・・」という解説がついていたため、社会派の話なのかと思って観たので、いきなりしょっぱなからガクッと来ました。

ダイアナの葬式に行くジョー(ジレンホ-ル)、ベン(ホフマン)、ジョジョ(サランドン)の様子や、葬式のあと軽食と飲み物で歓談しながら、薄っぺらいお悔やみを言う参列者たちなんかを、良くありがちな、普通の人の日常の何気ない行為をコミカルに見せる手法で描く。それがなんとも素直に面白くない。娘を失った、フィアンセを失った、という感情をメロドラマチックに表現したくないのであえてこういう手法を取ったような感じで、わざとらしい。

その後の展開で、ダイアナは他人の痴話ゲンカに巻き込まれて殺されたと言うことがだんだんわかってきて、この映画のテーマは要するに、大切な人を不条理な理由で失った人達が、その悲しみを乗り越えて行く様子を描いているのだなとやっと気がつく。

20060101000108.jpgMoonlight Mile
Produced: 2002
Directed by: Brad Silberling
Writing credits: Brad Silberling
Cast: Jake Gyllenhaal, Dustin Hoffman, Susan Sarandon, Ellen Pompeo

でも見ていると、この人たち本当に悲しいの?って感じがする。悲し過ぎて、考えたくないから返ってヘンなことをしてしまい、その様子が可笑しいのでコミカルに描く、ということなんでしょうが、全ての感情の表し方が中途半端な感じで、面白くもなければ、感動的でも、悲しくもない。この話は、監督・脚本のブラッド・シルバリングが若いとき、当時付き合っていた彼女が殺されたという実体験を元に作った映画だそうですが、シルバリング監督は、まだ自分の悲しい体験を元に映画を作るほど癒されてないのでは?と思った。ホントは悲しくて悲しくてしょうがないんだけど、観客にその心境を伝えるには、第三者の視点で描かないと伝わらないので、第三者になろうなろうとして、全くなりきれていないような。そんなシルバリング監督には同情してしまいますが、映画としてはこなれきっていない。

ジェイクくんはそつなくジョーの役をこなしていますが、あまり魅力的ではない。ジェイクくんを始めて見たのがこの映画だったら、記憶にも残らず通り過ぎちゃったことでしょう。それにジョーが結果的に恋に落ちるバーティを演じる、エレン・ポンペオが全然魅力的じゃない上に、ジェイクくんと合わないんだよなあ。バーティも大切な人を失った役柄なので、二人が魅かれ合うのはいいんですが、バーティは老けて見えるし、ジェイクくんは子供っぽいし、この二人がカップルになってしまうのがなんかおかしい感じ。

それと、ダイアナの事件の検事の役がホリー・ハンターなんですが、なんでこの役にこんな大物を使ったのか良くわからない。重要な役柄にしたかったから大物を使ったんでしょうが、ハズしてます。ホフマンも、サランドンも、ジェイクくんも、エレン・ポンペオも、みんなそれぞれの良さがでていない。話自体も、最近流行りの「手法」に収めちゃわないで、シルバリング監督が自分の気持ちに忠実に書いていれば、もっといい映画になったような気がします。

関連記事
■映画偉人伝~ダスティン・ホフマン
■映画偉人伝~ジェイク・ジレンホール

お父さんは監督、お姉さんも俳優・・・・・ジレンホール家のDVD
なかなか見れない作品 | コメント(4) | 【2005/12/31 22:41】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋

PREV: 等身大の女を描く『ラブリー&アメイジング』
NEXT: ホンマもんのファンタジー映画だなぁ-『遠い空の向こうに』

BOOKSMOVIESMUSIC ALL ARTICLES

It's stupid to say "don't watch it, if you don't like it"!! Click here to return Home!!
コメント
チュチュ姫さん、こんにちは。

私はこの映画をチュチュ姫さんが「いまいち」と書いてらっしゃるのを知ってたので期待しないで見たのですが、けっこう気に入りました。

両親が悲しんでいるのは、後半で爆発するところで分かります。抑えた表現でよかったです。監督はあまり悲しんでいるよう描きたくなかったとコメントしてました。それなら意図通りの描き方だったのでしょう。

ジェイクは婚約者のことで秘密があるのに両親に言い出せずもやもやしてるので、なんだか冴えなく見えても仕方ない。これはこれで私は好きです。気になったのはヘアスタイルだけ。メイキングの談話ではちゃんと前髪上げててほっとしました。

恋人役のコは、今までとタイプが違うけどたまにはいいか、という感じで好感がもてました。(実年齢はジェイクよりかなり年上らしいですが)

監督は既に結婚して家庭ももってるし、昔の恋人の件をこの映画で昇華しきったと思います。こなれてないとは私は思いませんでした。

同じ映画を見てもこんなに感想が違うって面白いですね。「クラッシュ」「ヒストリー・オブ・バイオレンス」では感じ方が似てるでしょうか、単に「好き」「好きでない」が一致しただけかもしれませんが。
【2006/03/22 07:18】 URL | びあんこ #w4Ib0zSU[ 編集] | page top↑
ジェイクはほとんどの映画で年上の女とデキてません?ジェニファー・アニストン、キャサリン・キーナーそれとこのエレン・ポンペオ。なぜなんでしょう。それと、この映画での髪型が良くなかったというのは賛成です。
【2006/03/22 10:06】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
記事のタイトルが気になって、たまたま覗かせていただきました。先日この映画を初めてみたのですが、個人的にはものすごく感動した映画だったのでコメントさせていただくことにしました。

私は、ダイアナが死んでも世間は何も変わらない、という事実が、ベンとジョジョに他人の日常をより滑稽に見せている原因になっているんだと思います。彼らや監督自身、形式でしかない葬式や慰めをバカバカしく感じていたのではないでしょうか。ダイアナを亡くした悲しさというより、むしろ世間の非情さに対するフラストレーションから、徐々に2人の行動や思考が空回り始め、大切なはずのダイアナのかつての姿まで見失ってしまったのだと思います。
一方、ジョーはダイアナの死を悲しんでいながら、実はそれほどショックを感じていない自分を自覚しており、その姿を街の風景や参列者に重ねています。それが2人に対する罪悪感になっていたのだと思います。
しかし、ジョーはバーティに出会って徐々に自分を取り戻し、裁判の席で行動にでます。それは、ダイアナを思い出す作業でもあり、彼女の死を受け入れることを許す時間でもある。
私は、このジェイクの告白のシーンでボロ泣きでした!その後スーザン・サランドンが「ありがとう」というシーンで更に感動してしまいました。

個人的にエレン・ポンペオに関しては同意見です!おばさんくさい+ジェイクと合わない!笑
でも、ホリー・ハンターは、裁判に勝つためなら何でもやる敏腕検事役にピッタリだと思いました。

以上、長々と失礼致しました。
【2009/07/17 04:16】 URL | やま #-[ 編集] | page top↑
やまさん、

とんでもございません。長いコメ、大歓迎です。

残念ながら、映画の細かいところを忘れてしまったのですが、

「ダイアナが死んでも世間は何も変わらない、という事実が、ベンとジョジョに他人の日常をより滑稽に見せている原因」

って、スルドイですね。多分、コレに気付けたやまさんのような人には、この映画は「あ~そうか!」って思えるんだと思います。

私はそういうの全然わかんなかった~。もし、もう一度観る機会があったら、わかるかも。
【2009/07/17 04:27】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












管理者にだけ表示を許可する

すんません、トラックバック、スパムがひどすぎるんで、全面禁止にしました。トラックバックしたい人は、コメントと共に、自分とこの記事のURLくっつけといてくれればいいすから。
トラックバックURL削除


「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。