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『ア・シリアス・マン』-リアルなユダヤ教描写が興味深い
A Serious Man

これ、オスカー脚本賞とななんんとBest Picture(作品賞)にノミネートされてるよ。そんなにすごいかな~。

全く意味不明だったので、色々調べたら、このお話は、旧約聖書の『ヨブ記』にユルく基づいているそうな。確かに、主人公のラリー(マイケル・スタールバーグ)はごく平凡な大学教授で、特に悪いこともしてなさそうな人なのに、次々と悪いことが起こる。ユダヤ教であるラリーは、高潔なラバイに相談して、「神はなぜ私にこんな試練を与えるのか、私はどうすればいいのか」と教えを請おうとするんだけど、誰も答えなんか持ってない。

a serious man
Produced: 2009
Director: Ethan Coen, Joel Coen
Writing Credits: Ethan Coen, Joel Coen
Cast:
Larry Gopnik: Michael Stuhlbarg
Arthur Gopnik: Richard Kind
Danny Gopnik: Aaron Wolff
Sy Ableman: Fred Melamed
Judith Gopnik: Sari Lennick
Sarah Gopnik: Jessica McManus
Clive Park: David Kang
内容はともかく、これはかなりコーエン兄弟の経験に基づいてるんだろうな~と思った。ユダヤ人だし、中西部のすごい平均的な家庭で育ったそうだから、この映画に出てくるような人たちに囲まれて育ったんだろうし、ラリーの息子で、これからユダヤ教の成人式みたいなものを迎える13歳のダニーに関しては、全く自分たちの経験を描いたんじゃないかって感じ。マリファナ吸って、授業中にロックを盗み聞き(でも1967年だから、ウォークマンですらない。ラジオ?)たりしてるけど、成人式のために聖書の一節?かなんかの朗読の練習とかもしている。

ラリーに色んなことが起こって、ラバイとカウンセリング(?)しているシーンとか観ていると、ユダヤ教の人たちの感じが良く伝わってくる。なんか、自分の感情とか表すのも、ヘブライ語?とか多分、旧約聖書に出てくる言葉?なんかを使ってて、私たちにはチンプンカンプン、ってか、文脈でなんとなくわかるけど、それにしたって特殊なコミュニティなんだなあと思った。この人たちはものすごい敬虔なユダヤ人たちなのか、67年っていうとみんなこんな感じだったのかわからないけど。

みんな「ああ~ユダヤ人!って一目見てわかるような人たちをキャスティングしたんだろうなあ」って思いながら観てた。お姉さんのサラなんて、バーバラ・ストライザンドそっくり!!それにキレイな人、カッコいい人がいないのは、時代か、コーエン兄弟がリアリティを追及したせいか。こういうところで思春期を送るって、どんな感じだったんだろうなあ。コミュニティとして固まっているのはいいことだけど、かなり閉鎖的なところ。現在、コーエン兄弟は、すごく斬新な映画を撮って、世の中にも認められているわけだけど、こういうバックグランドがあったのか~って思うと面白い。と言ってもDVDの特典のインタヴューで、「自叙伝ではない」って言ってるけどね。でも「こういう環境で育ったんだ」って。

***エンディングに触れています***

ラリーは、次々にヒドイことが起こるので、もっとも高潔なラバイに相談したいんだけど、もう個人の相談に乗る、みたいのはやってないから、とあっさり断られてしまう。この高貴なラバイは、成人式で祝福される子供にしか会わないんだって。だから最後、ダニーの成人式のシーンがあって、その後ダニーがこのラバイに会いに行くシーンがある。

あんなにお父さんが言葉を欲しがってたラバイにタダで会えちゃうダニー。多分ダニーなんか、別にこのラバイの言葉をありがたいなんて思わないんだろうに、人生とは不公平なものよ。とか思いつつ、この高貴なラバイが一体何を言うんだろうって、興味津々に待っていると、ラバイがとうとう口を開く・・・・でも、どうやら単にジェファーソン・エアプレインの曲の歌詞を言ってるらしいんだよね。

で、この曲が、映画の最初のシーンでダニーがラジオで聴いていた曲と思われるんだけど、その時先生に取り上げられたラジオを、ラバイが持っていて、ダニーに返してくれる。で、

Be a good boy

って言うんだよね。

なんかこれって、私には、色んな意味に取れて面白かったなあ。結局、人生なんて答えなんかない、とも取れるし、宗教とかで、「神の言葉」なんて言われていることなんて、ロック・バンド聴いても同じだよ、とも取れるし、宗教やるくらいなら、ロック聴いた方がよっぽど心が救われる、もしくは答えがある、とも取れる。それとも「ロックも宗教だ!」??

で最後の最後、散々な目に合ったラリーは、究極の宣言を受ける。これが、健康なんだよね~。最初の方で健康診断を受けて、「はい、問題ありません」って言われてて、色々あるけど少なくとも五体満足じゃん、って思っていたら、最後の最後で、実は身体もヤバイらしいと言われる。『ヨブ記』にも、ヨブが皮膚病になっちゃうってくだりがあるらしいんだけど、それでなくても「ああ~お金でもない、人間関係でもない、やっぱり健康が一番ダメージ大きいよな~」とつくづく感じた。

これがBest Picture(作品賞)に選ばれるんだ~、って思うと、やっぱアレかな、アメリカの人はもっとユダヤ教のこと良く知っているから、「うわ~すごい洞察だ!」って思うのかな。ユダヤ教の人たちやそのカルチャーとか、そういうものを良く見せているし、旧約聖書の最も有名じゃないかって話しを突っ込んで描いているからすごいんだろうけど、映画的には地味だもんねー。どうなんだろ、脚本賞獲るかな?
第82回アカデミー賞 | コメント(2) | 【2010/02/11 01:32】
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コメント
ご無沙汰でございます。
やっと公開されて、見て来ました。
まぁ、待ちに待ってたわけでもないんですが……
覚悟してたけど、やっぱり何だか良く分かんないですね~;;
チュチュさんの記事をまた読ましてもらって、あぁ、そういうことだったのかな~と思ったり。
色々しらべれば面白くなっていくのかもしれないんですけど。
あんまり調べたくもならないっていう;;

竜巻も結局、自分で何とかして遣り過ごすしかないってことなのかな~?
【2011/03/04 17:23】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
まーちゃん、

これって、後から考えれば考えるほど「面白かったんじゃないか?!」って思える映画なんだけど、竜巻のことなんて忘れてた(爆)。
【2011/03/08 04:10】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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