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『クレイジー・ハート』-主演男優賞は確定なんじゃ
Crazy Heart

うわ~コレきてんな~。『マイレージ、マイライフ』も最高に良かったけど、こっちの方がオスカー獲りそうだ。主演男優賞、助演女優賞、オリジナル歌曲賞、全部行っちゃうんじゃないかなあ。助演女優賞と歌曲賞はどっちか落ちるかも知らんけど、主演男優賞は確定なんじゃないかと。

Crazy Heart
Produced: 2009
Director: Scott Cooper
Writing Credits: Scott Cooper, Thomas Cobb
Cast:
Bad Blake: Jeff Bridges
Jean Craddock: Maggie Gyllenhaal
Tommy Sweet: Colin Farrell
Manager: James Keane
Wayne: Robert Duvall
とにかく最初の30、40分がすごい効果的、ぱっぱっと、バッド・ブレイクっていうおっさんが何者なのか、どういう生活をしているのか、っていうのを、ものすごい的確に見せる。上手い!ジェフ・ブリッジズ最高にビッグ・ラバウスキしちゃってるし、それプラス、『ザ・レスラー』そのものの、ダメ~な、痛~い、落ちぶれたカントリー歌手の感じが、もうヒリヒリ伝わってくる。すっごく上手い。

しかも、カメラの使い方というか、ショットがものすごいいいんだよね。バッド・ブレイクのギターのストラップ、背中に来るほうに「Bad」って大きく入ってるんだけど、そこのショットから始まって、バッド・ブレイクが振り返る、それからカメラが退き出して、ライブのシーンに入る。このショットが一瞬なんだけど、すっげーかっこいい。「うわー」って声が出ちゃうくらい。

それとか、バッドが、ついにアルコール中毒から立ち直りたい、と決意するシーン、ちょっとピントがはずれた暗い画面に、バッドのたるんだお腹が映る。で、そこからバッドがどてーん!とベッドに倒れこんできて、顔のアップになる。ここ、カメラは動かなくて、バッドの顔の方が倒れこんでくる。その表情が、もう、死んじゃったんじゃないかってくらい気持ち悪くて、その顔に「酒を止めたい」って言わせるの!ものすごい新鮮!!

でも、こういう映画は撮影賞に選ばれないの?空飛んだりとか、特撮、3Dとかそういうことじゃなくて、シンプルなカットを、すごい印象的に見せるのが撮影賞なんじゃないだろうか。

マギー・ジレンホールも今回はすっごい良かったね~。シングル・マザーで、本当に名もない音楽ライターのジーン。バッドにインタヴューしに来て、恋に落ちてしまう。マギー・ジレンホールも美人じゃないけどさ、子供もいるし、きっちり堅気してそうな女で、なんでこんな臭くて汚いおっさんと恋しちゃうんだよ、って思うんだけど、最初のインタヴューのシーンからケミカルビシバシで、あり得なさそうなカップルなのに、超納得させられる。

ニューヨーク、アイラブユー』の感想で、「こんなのLOVEじゃねーよ!」って書いたら、ブロ友さんに「じゃあチュチュ姫さんにとってのLOVEってなんなの」って突っ込まれたけど、この、バッド・ブレイクとジーンの間にあるものはLOVEだなあ、とすぐ思った。最初は肉欲だけかも、とかまあ、始まりはなんでもいいんだろうけど、この二人は、お互いのことが何もわからない最初の瞬間から、なんかある。で、話をしていく内に、もっともっとなんかある。

で、バッドがええ年こいて、子供みたいにジーンに電話したり、はるばる会いに行ったりするところが、なんか可愛いんだよな~。すっげえきったねえおっさんなのに!

あと、コリン・ファレルが結構良かった。カントリー・シンガー似合ってたよ~、クビのところの髪の毛がぼうぼうで。またカメラもそこをやたらと映すんだけど、それがなんか、カントリー歌手の朴訥な感じ、野暮ったいけどそれがスタイルなの!って感じを良く出していた。

***エンディングについてふれてます***

『ザ・レスラー』ではランディ死んじゃったから、こっちもいつ死ぬんだろう、ってハラハラさせられる(しょっちゅうゲロ吐いてるし)んだけど、こっちは死なないの。でも、ジーンとは辛い別れをするわけよ。最近、こういうの多いよね。ものすごく劇的に知り合った二人。昔の映画だったら「ああ!やっと出逢った赤い糸!二人の愛は永遠に!」ってなってたんだけど、最近は現実的だ~。しかも、愛があっても一緒にいられないって相手がいるって、悲しいよね。

一生懸命更生して、まともな人間になったにも関わらず拒絶されてしまうバッド。「また飲み始めちゃうのかな~」と思いきや、部屋を掃除し始める。これは意外な展開だった。男が部屋を掃除し始めるときは、本気なのだ!『サラ・マーシャル』でもそうだったな~。私は今まできったねー部屋に住んでいた男が掃除するのを見ると、「ああ、男が自立してる!」ってすっごく感動する。

こういうエンディングにしたのは、『ザ・レスラー』の二番煎じって言われたくなかったからかなあ。じゃなかったら本当に『ザ・レスラー』のカントリー歌手バージョンになっちゃうもん。このエンディングは、なんとも言えません。希望があっていいとも言えるし、真実味に欠けるかも、甘っちょろいかも、とも言えるし、でも、最近の予定調和って痛痛しいエンディングが多いから、このくらいの感じが逆に新鮮な感じかもしらん。

追記:
これ、日本公開決まってないの?!ふざけてるよね~。オスカー獲ったら公開するってか。いい映画なんだから、とっとと公開すればいいのに!!
第82回アカデミー賞 | コメント(2) | 【2010/02/09 09:16】
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コメント
ちょっとしたことが、「あ」と思わせる映画でしたね。
例えばギターを磨いているのとか、落ちる所まで落ちた感じだけど、ミュージシャンとしての根っこの所が、まだ生きてるんだな~とか。
【2010/07/16 17:05】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
まーちゃん、

返事遅れました~。

丁寧に作ってあるのでしょうね。そういう映画ってやっぱり好感持ちますよね。
【2010/07/21 00:03】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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