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『イングロリアス・バスターズ』-後味悪い・・・・
Inglourious Basterds

なんか後味悪いな~この映画。まあさ、ナチスはとんでもない悪いことしたんだろうけど、こんなにいつまでもいつまでも言われ続けなきゃならないのかな~って。私がドイツ人だったら、「もういい加減にしてよ」って思う。特に最後、劇場に閉じ込められた人たちがパニくって逃げ惑うところ。あれが日本人だったらすっごく気分悪いだろうなあ。

inglourious basterds
Produced: 2008
Director: Quentin Tarantino
Writing Credits: Quentin Tarantino
Cast:
Lt. Aldo Raine: Brad Pitt
Col. Hans Landa: Christoph Waltz
Shosanna Dreyfus: Melanie Laurent
Sgt. Donny Donowitz: Eli Roth
Sgt. Hugo Stiglitz: Til Schweiger
私は通常は、こういう感想は抱かないのね。映画って言うのは基本エンターティンメントだし、歴史的事実を扱っていたとしても、それを史実に忠実に描く必要なんかない。事実からインスパイアされた創作っていうのも芸術だし、その中である人種とかクラスの人たちが「悪人」として描かれていても、この製作者の目から見た「この人たち」がこういうイメージであったとしても、それが「この人たち」の全てではないんだし、いちいち目くじら立てんなよ、て。子供がおもちゃの銃を持って戦争ごっこやることに対して、過剰に反応したくないのと同じ?

町山さんとかの話聞いていると、タランティーノってまさに「戦争ごっこ大好きな子供」みたいなもんだしね。今回だって、マカロニ・ウェスタンのオマージュ的映画だってことで、町山さんみたいなヲタな人はめちゃくちゃ盛り上がっているし。タランティーノ自身はこの映画、もしくはこの映画の題材に対して、特に政治的な意味なんか持たせてないと思うし。

それに映画的に見れば、これって本当に良くできていると思うの。キャラは立っているし、お話の流れはいいし、絵もきれい。冒頭のシーンで、床下から逃げ出した女の子が草原を走って行くところを、家の中からドアを通して撮っているシーンあるじゃん?あの絵画的なこと!なんかあれってタラちゃんぽくないって思ったんだけど、これが例のマカロニ・ウェスタン映画のオマージュなのかしら?あと、最後劇場のスクリーンが燃え上がるところの映像も圧巻だよな~って思う。あ!あとヒューゴだっけ?ナチの官僚を13人も暗殺したとか言う?あの人をリクルートしに監獄へバスターズが突撃してくるシーン、看守が撃たれるところ、バスターズが現れるところとその並びの位置、そして最後にブラピが後方から登場するところ、最高!

他にもわんさとステキなシーンあったのだけど、一番良かったのは、The Bear Jewだっけ?バットでナチをなぶり殺しにする人?あの人が出てくるシーン。暗い洞窟みたいなところから半分笑顔で現れる。なんともドラマチックというか、なんだかすごくカッコ良かった。(宇多丸さんは、「イーライ・ロスの顔ヂカラ」と言っていた)

でも一つだけ難儀だったのは、フランス語やドイツ語のシーンは英語字幕で観なくちゃなんなくて、多分60%くらいしか理解できてないんじゃないかなあ。タラちゃんの映画はダイアローグの面白さってすっごい重要なので、ここを取れなかったことが最終的にこの映画に余りポジティブな印象を持てなかった原因でもあるかも。

それにしても今回、私はタランティーノの映画の「味」にちょっと辟易としてきたなあと思った。出だしがちょっと仁侠映画的な音楽だったりとか、日本とか香港映画の影響を受けたアメリカ映画って最初は新鮮だったけど、私はアメリカ人に余り日本化して欲しくないので、もういいよ、って感じ?あと、暴力シーンがさ。これって『キル・ビル』くらいから感じていたことなんだけど、最初はタランティーノの暴力描写ってものすごい緊迫感があって、彼が出てくるまでのものなんてみんなレィティングを気にし過ぎて日和った描写!と思ったけど、最近のタランティーノの暴力って、ディズニー・ランド化してる感じがする。『パルプ・フィクション』で、トラボルタとサミュエル・L.・ジャクソンが車の中でしゃべってて、男の子の頭を撃っちゃうシーンがあるじゃない?あれとか、本人たちにとっては日常茶飯事なので別の方向でパニくってたりして可笑しいんだけど、観客はむちゃくちゃ動揺したりして、なんか異様な緊迫感があったんだけど、今回The Bear Jewがナチの人をバットで殴り殺して叫びながら走り回って、周りがやんやの喝采を送っているところとか、すごいいやな感じがした。

なんかさ、「ナチが酷いことをしたのは確かだけど、だからってそんな殺し方していいのかよ」って思わされたの。バスターズが頭の皮剥いだり、スワスティカを眉間に刻むのとかもそうだし、劇場で生きたまま焼いて、しかもパニくって逃げ惑うところを片っ端からマシンガンで撃つとかさ。

でも戦争映画が後味悪いってのはいいことだと思う。こんなこと繰り返したくない、って思うからみんな戦争起こさないようにがんばるんだろうしって、アメリカ実際戦争してるんだから、あんまり関係ないか。まあ少なくとも私は戦争したくないなあって思わされた、この映画観て。タラちゃんの映画観て単純に「クール!」って思えなくなったのって、トシかしら。

Key Words: クエンティン・タランティーノ サミュエル・L・ジャクソン ブラッド・ピット イーライ・ロス ヒューゴ・スティーグリッツ クリストフ・ヴァルツ メラニー・ロラン
映画レビュー | コメント(3) | 【2009/12/20 08:53】
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コメント
chuchuさん、
う~ん、トシと言うか、chuchuさんの映画鑑賞眼が肥えてきたせいではないでしょうか?
映画たくさん観てる人って、大抵の映画に辛口だと思う。特にプロの批評家じゃない人は。
で、ブラピはどうでしたか? 今回は。

http://thinkingdays.blog42.fc2.com/blog-entry-768.html
【2009/12/20 21:23】 URL | 真紅 #V5.g6cOI[ 編集] | page top↑
真紅さん、

辛口っていうか、今回は映画は褒めていると思うのですが。褒めてないか(笑)。映画の出来うんぬんより、ヴァイオレンスとかの描写に「一言申す」みたいになっちゃった自分がトシかなと。

ブラピは、良かったですけど、なんかいかにもやりそうな役だったので、特にコレと言ってなんか言いたいことがあるって訳でもなく。
【2009/12/21 02:17】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
このコメントは管理者の承認待ちです
【2011/01/07 04:44】 | #[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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