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『ラリー・フリント』-まるでボラットのような人
The People vs. Larry Flynt

エロくてしかも悪趣味で有名なあの『ハスラー』誌を創刊したラリー・フリントが、「言論の自由」をかけて世間と戦う様を描いた映画です!当時はコートニー・ラヴの大抜擢とか、『真実の行方』で彗星のように出てきたエドワード・ノートンとかで盛り上がったこの映画なんすけど、プロデューサーがオリバー・ストーンなんだよね~。いかにもストーンがやりたがりそうですよね、こういう話。

ラリー・フリント [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 1996
Director: Milos Forman
Writing Credits: Scott Alexander, Larry Karaszewski
Cast:
Larry Flynt: Woody Harrelson
Althea Leasure Flynt: Courtney Love
Alan Isaacman: Edward Norton
Jimmy Flynt: Brett Harrelson
なんかコレ観るとさ、「言論の自由」とか「民主主義」とかつって、人間の思考が公的に開放的になってきたのって、本当につい最近なんだなって思うね。最初、ラリー・フリントがオハイオの田舎で「ザ・ハスラー」って言うナイトクラブを経営していて、ソレのプロモーションとして小冊子を発行するのね。店のストリッパーの紹介とかさ。それが嵩じてハスラー誌になり、コンビニとかで堂々と売られる様になってくるとみんなが騒ぎ始めて(特に教会)裁判になるんですけど、もう裁判官も陪審員も何もかもみんなグルで、公平に裁こうなんて気はなく、最初から有罪!って感じで、刑務所に入れられてしまう。これが60年代か70年代くらいだよ。今から30、40年前って、アメリカでもこんなにガチガチだったんだよね~。

一応、言論の自由は掲げられているので、こういう雑誌を作るなとは言えず、「売ったらお仕置きします」という法律を作る州が出てきたりすると、ラリー・フリントはその州へジェットで飛んで行って、地元の本屋でわざわざそれを売り、警察に捕まっては裁判をやる。

でもこの人もホント酷い人なのよ~。サンタクロースが手でちんこ持ち上げてる漫画を載せたり、『オズの魔法使い』の登場人物をエロい設定にしてギャグにしたり、アメリカの夢のあるもの全てをメタメタに穢しまくる。ちょっとボラットみたいな人ですね。

で、エドワード・ノートン演じる、若年弁護士のアランくんは、ラリー・フリントの弁護を申し出る。なぜかと言うと、彼の専門は「人権」関係なのよね。アランは、ハスラー誌って最低!って思うけど、「言論の自由」を勝ち取るという観点に関しては、ラリーに賛成なわけなのです。

で、ラリー・フリントはしょっちゅうクスリでラリってるんで、弁護士アランくんが「言論の自由」の裁判シーンとかですっげえ見せ場が多いです。特に最後、最高裁まで行って、そこでの質疑応答?なんかすっごくいい。なんかね、このシーンは、実際の裁判の模様を録音したテープを研究して、ほとんどその通りに演じてもらっているらしいんだけど、エド・ノートンも、他の裁判官役の人たちも、すごい自然でいい。

で、もちろんこの裁判で勝つんですけど、要するに、ハスラー誌に載ってるギャグやポルノは確かに趣味が悪い。しかし、「趣味が悪い」ということを裁くことはできない、みたいなこと言うんだよね。なるほど~なんて思いながら観てた。エドワード・ノートンも、あんな長いセリフ、良く憶えたよな~とか。

コートニー・ラブはねえ、昔観た時は、「すげえ!ちゃんと演技できるじゃん!」って思ったんだけど、今観ると、まああんなもんかー、みたいな。当時、この映画で認められていきなり女優気取り、とかって批判されてたけど、まあ、これ以降何もなかったね~。オリバー・ストーンは、特典のインタヴューで「この役は絶対コートニーしかいないと思ってた」ってすごい押してるんだけど。

でも、これは当たり役だったかも。演技上手いとか下手とかいうことより、ラリー・フリントの奥さんが、本当にこの映画で描かれるような人だったのなら、この人を1996年の感覚で一言で表せる人って言ったらコートニー・ラブしかいなかったんじゃないかなあ。知らないことを説明されるとき、ズバリ一言で言い表してくれると「ああ!」って「ぴーん」と来ることあるじゃない?そんな感じで。

でまあ、内容はなかなかいいんですけど、ちょっと映画的にはカタルシスがないというか・・・。ラリー・フリントが関わった数々の裁判を、彼の人生の時間軸そのままに並べただけ、っていうか、小さい裁判がいくつかあり、そして最後の最高裁で一気に盛り上がる~!みたいに段々凝縮されて行く、みたいのなくて、最後「うーん、大変だったね、あんた」みたいな。何度も刑務所には入れられるわ、精神病院には入れられるわ、その傍ら、ハスラー誌で億万長者になるわ、半身不随になるわ、奥さんエイズで死ぬわ、すっごい人生なんですよ!でもなんか「うっわ~~~すっげ~~~」って思わなかったなあ。

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映画レビュー | コメント(5) | 【2009/10/02 09:27】
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コメント
ミロス・フォアマンといえば”カッコーの巣の上で”!
【2009/10/02 21:57】 URL | GO #-[ 編集] | page top↑
GOさん、

そーなんだ!、ますますスゲー!
【2009/10/03 06:39】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
こんばんは、映画ブログの晴雨堂ミカエルです。
 
 たしか裁判長役にラリー・フリント氏本人がカメオ出演されていましたね。
 
 私はこういうサブカルの現場で世間の偏見と格闘しながら活路を切り開いていく物語が好きです。
 ジョニー・デップ氏主演の「エド・ウッド」もお気に入り作品です。
 
 
【2009/10/16 00:47】 URL | 晴雨堂ミカエル #MX9KzIo6[ 編集] | page top↑
ミカエルさん、

いらはいませ!はい、出てましたね~本人。意外に裁判長似合ってましたね~。この人確か、この映画が公開されたとき、60ミニッツかなんかに出たんですよね。ソレ観て「わー全部ホントなんだ!」って驚いたことだけが鮮明に思い出されます。
【2009/10/16 01:39】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
明けましておめでとう。お久しぶりです。

もうお忘れでしょう。映画ブログの晴雨堂です。
「ラリー・フリント」のレビューを書きました。http://seiudomichael.blog103.fc2.com/blog-entry-2048.html
 
私は好意的に観ましたね。
【2012/01/15 19:53】 URL | 晴雨堂ミカエル #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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