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『ファイト・クラブ』-やっぱ面白いです!
Fight Club

エドワード・ノートンが演じる主人公に実質名前がないっていうのに気が付かなかったよ。日本の映画サイトではジャックになっているけど、IMDbでは「The Narrator」としかなってなくて、「あれ?タイラーと飛行機の中で会ったとき、自己紹介しなかったっけ?」ともう一度そのシーンを見直してしまった。ウィキで調べたら、主人公の名前は「ジャック」であると示唆されていると書いてあって、DVDの特典でもジャックになっていたので、今はジャックであると定着しているけど、初見では気がつかなかった。

ファイト・クラブ [DVD]
dvd on amazon.com

Produced: 1999
Director: David Fincher
Writing Credits: Chuck Palahniuk, Jim Uhls
Cast:
The Narrator: Edward Norton
Tyler Durden: Brad Pitt
Marla Singer: Helena Bonham Carter
Robert Paulson: Meat Loaf
Angel Face: Jared Leto
どっちかっていうとエド・ノートン目当てで観たんだけど、やっぱカッコいいね~、この頃のブラピ。こういう役ピッタリだよなー。そもそも、ブラピ演じるタイラー・ダーデンは、主人公が「なりたい、憧れる」男像なんだもんね!エド・ノートンがインタヴューで、「タイラー・ダーデンが益々強くなっていく傍らで、ジャックはどんどん貧弱になっていく設定にしようとブラッドと話し合って、ブラッドは毎日筋トレに日焼けサロン、僕は厳しいダイエットをしてどんどん痩せた」って言ってるのを読んだけど、本当、その辺良く描写されていたね~。

タイラーが爆弾を作る前に、ジャックの手を薬品で火傷させるシーンがありますよね?あそこで、激しい痛みを感じたジャックが、心を平静にするために、森林のさわやかな様子を心に描いて、痛みを和らげようとする。するとタイラーは、

「痛みを和らげるな!痛みはここにある!逃げるな!痛みを感じろ!」

みたいなことを言うんだよね。これは、なんか「ぐさ~」っときましたね。私もストレス解消とか言ってジムで汗を流したり、マッサージやフェイシャルに行ったり、アロマセラピーだのスパだの、色んなことをして平静な心を保とうとしている。しかしここまでストレスを溜めているのはなぜなのか?その原因と向き合ったことはあるのか?

ファイト・クラブで男たちが素手で殴りあうのも同じで、現代人たちは、「怒り」を爆発させたり、自分のアグレッションを解放する機会がないので、こんなにストレスを溜めているのではないか。

ファイト・クラブの宿題の一つに、「全然知らない人にケンカを売って、負ける」ってのがあったのだけど、ナレーターは、

「これがなかなか難しい。普通の人は、ケンカを避けようとするからだ」と言う。

確かにコレは可笑しい。理由もなくホースで水をかけられた人たち、みんないいスーツとか着ているのに、ケンカしない。「You don't have to do this」とか言いながら足早に去ろうとする。一人だけ、ハゲで弱弱しそうな人がちょっとケンカ腰になったのが面白かったけどね。

この映画が最初に公開されたときは、エド・ノートンとブラピが同一人物だって、明かされてなかったんだよね。私は知らなくて、最後「へー」と思ったんだけど、今回は最初から知ってて観ていたので、「なるほど良く出来ているなあ~」と感心した。

例えば、マーラとタイラーが絶対一緒にジャックの前に現れない。でもそれは、「うちの両親も同じことをした。一つのベッドでセックスしているくせに、僕の前では一緒にいない。僕はいつも二人の間の連絡役・・・」というナレーションを入れて、タイラーがナレーターのもう一つの人格だ、というところから観客の視線を逸らせていたり。もちろんカンのいい人はわかっちゃうんだろうけど、私なんかこれっぽっちも疑ってませんでした。

それにブラピって、すっごい面白いんだよね~。『バーン・アフター・リーディング』でかなり炸裂してたけど、このタイラー・ダーデンは、私のお気に入りの『セブン』のデヴィッド・ミルズ刑事にかなり近かった。「You know why?」とか「That's what I'm talking about」っていう言い方とか、そのまんま同じ。正直、今回再見してみて、『ファイト・クラブ』のタイラー・ダーデンの方が、お気に入りNo.1のブラピになりそうなくらい。

エド・ノートンももちろん良くって、初めてこの映画を観たときにめちゃくちゃインパクトに残ったのは、エド・ノートンが会社の上司の前で「一人ゲンカ」をするシーンなんだよね。あれは「なんじゃこりゃ~!」っていうのとなんか、ものすごいラディカルなものを観ているという衝撃、それと、最後に「お願いだからもう殴らないで、お願い・・・・」って演技で泣くところの情けなさ、なんかすっごいシーンだった。

こういう人間の二面性を描く映画の場合、特にクリスチャンの概念では「天使と悪魔」「善と悪」みたいなメタファーなんでしょうけど、前に聴いたことがある、確か町山さんのラジオだったと思うのだけど、キリスト教の世界観というか神様観っていうのは、神様がいて、神様の言うとおりにしていれば神様に気に入られて安穏と生活できるんだけど、あえて逆らうことによって人間は「自己」というものを確立していくんだ、っていうような話で、「堕天使ルシファー」と言われる様に、悪魔は、元々神に仕える天使であったと。

『ファイト・クラブ』でも似たようなことを言っているくだりがあって、さっきも言及した、タイラーがジャックの手を薬品で火傷させるシーンで、

「お前は神様に愛されていないかもしてないんだよ。俺たちは無視されたミドル・チャイルドなんだ。そんだったらそれでいいじゃないか!」

ってタイラーが言ったり、タイラーとジャックの家族の話を聞いていると、お父さんの存在感が希薄で、要するに「自己を形成するためには逆らっていく相手が必要で、今の世の中そういう相手がないために成長できないことにフラストレーションを感じる男たち」がファイト・クラブで生き返ったような気持ちになるのかなと。

そういえば、ジャックは、マーラにすごく魅かれているのに、マーラのことをがん細胞とかなんとか、自分の生活をおかしているモノみたいに扱うんだよね。アタシも今、そういう風に感じるの~。愛したり愛されたりして、自分の人生にどんどん食い込んでくるとウザい!それって「利己主義」というか、「管理主義」というか、予想のつかないものに振り回されるのはいやだ、という、守りに入っちゃってるってことなんじゃないかしら。

だって結局、最後の結末は、タイラーが「神」になってしまい、ジャックはそれに逆らうことによって自己を発見する。その発見した自己は「マーラを愛してる」と認められる自分なんだよね。最後、手を繋いでクレジットカード会社のビルが次々に爆発していくのを見ながら、

「ごめんね、君はたまたま僕の一番オカシイ時に出逢ってしまったんだよ」

と真剣に、あの、エド・ノートンの子犬みたいな目で謝っているところが印象的でした。

デヴィッド・フィンチャー監督作品一覧
エドワード・ノートン出演作品一覧
ブラッド・ピット映画偉人伝
■ヘレナ・ボナム=カーターって、結構キレイ。『ターミネーター4』でも思ったけど
■ファイト・クラブのレジェンドになってしまう、男乳を持つロバート・パールソンを演じるミート・ローフは、『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』 でジャック・ブラックのお父さん役をやっています。
■エド・ノートンにボコボコにされてしまうブロンドのエンジェル・フェイス役のジャレッド・レトーって、結構名作に出ているんだよね。『アメリカン・サイコ』とか。いつも小物の役なんだけど・・・。
オススメですっ! | コメント(2) | 【2009/09/25 00:45】
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コメント
最近、私もこのDVDを見てました。
大大大好きな映画です。
デヴィッド・フィンチャー監督に、エドワード・ノートンに、ブラッド・ピットってすっごい贅沢な組み合わせ。また3人で何かやってくんないかな?

一言。
ブラピの腹筋はきれいでしたね~
ホレボレしちゃう。
私もこの頃のブラピ好きです。
ところで、最近のエドワード・ノートンの出演作全然見てないんですが
元気でやっているのかしら?
【2009/10/01 00:00】 URL | codomo #yBfrOqTk[ 編集] | page top↑
codomoさん、

そーなの、あの腹筋!どんなにがんばってもさー、あんなキレイに見えないよねー。人形みたいだもん。やっぱその辺が俳優の俳優たるゆえんなんだろうなあ。

エド・ノートンは、『出演作品一覧』作りましたので、参考にどーぞ。
【2009/10/01 00:10】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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