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『キング・コーン 世界を作る魔法の一粒』-あなたはコーンでできている
King Corn

イアンとカートは、カリフォルニア(だったっけか)で育ったんですけど、元々ひいじいちゃん・ばーちゃんは中西部で農場をやっていたため、中西部の農場に対する憧憬があった。同時に、彼らの世代は近年で初めて自分たちの親より長生きしない世代であると知り、髪の毛から彼らの身体を構成する成分を調べてもらったら、大半はコーンだということがわかった。で、自分らの祖父母の故郷であるアイオワで1エーカーのトウモロコシ畑を買い(借りたんだっけ?)、自分でコーンを育ててみるのだが、その過程で衝撃の事実がわかる。

king corn
dvd on amazon.com
Produced: 2007
Director: Aaron Woolf
Writing Credits: Ian Cheney, Curtis Ellis
Cast:
Ian Cheney
Curtis Ellis
食べ物の話大好きなんで、町山さんがラジオで紹介してるとき「お」っと思ったんですけど、つまんね。内容は、最近良くあるアメリカの儲け優先、人の健康は無視した歪んだ食べ物産業、そういう儲け優先の資本主義の中で、信じられないようなものを私たちが食べている、というような暴露モンで、すごい勉強にはなるのですが、映画としては退屈。

イアンとカートは、元々アイオワから来た人たちだから、自分の遠縁の親戚に会いに行って、ひいじいちゃん・ばあちゃんの頃の写真を見せてもらったり、「古きよき時代」の「本当の農業」を紹介したりとか、実際にコーンを作ってる人とか、コーンを大量生産する計画を支援した人(だったっけか)にインタヴューに行ったりするんだけど、あんまりいい質問しないし、相手から本音を引き出したり、みたいな面白さ皆無。

コーン・シロップを大量生産している工場に取材申し込んだら断られたので、工場のスポークス・ウーマンらしき女の人に話を聞きにいくと、「取材を断ったのは、工場の衛生上の問題もあるのですが、取材する方々のセーフティの問題もあるのです。コーン・シロップの精製法は最先端のテクノロジーですし・・・・」と女の人が言ってるところに、イアンとカートが実際に家の台所でコーン・シロップを作っているところを挿入する。実際のコーン・シロップの作り方ってすっごい原始的で、このおねえさんの言ってることが滑稽に見えるようになっている。

さらにおねーさんは、「・・・コーン・シロップは、原材料の旨みを引き出し、スパイスの味を際立たせる、と評判で、そのため砂糖を抜いて、使用される甘味料の第一位となりました」みたいなことを言ってるところに、イアンとカートが、自分たちの作ったコーン・シロップを飲んで「まずい!」とか言いながら吐き出しているところを写すんだが・・・・。

面白くないっ

このシーンって、本当はすごい見せ場になるはずなのですが、ズバっと確信を突いてなくてつまらない。工場がなぜ取材を断ったのか、婉曲的に指摘したかったのだと思うんだけど、指摘されてないじゃん!みたいな。イアンとカートは、自らコーン・シロップを作ることによって、このおねえさんが「取材をさせられない理由」としてあげている「最先端のテクノロジー」であることをウソと証明した。また、作ったコーン・シロップをがおいしくない、と見せることによって、「・・・コーン・シロップは、原材料の旨みを引き出し」うんぬんをウソと証明した、と言いたいのでしょうが、観てる方としては疑問が。

コーン・シロップは確かに、コーンをゆでて潰して、抽出すればできるかもしれないけど、おねえさんの工場では本当に最先端のテクノロジーを使って作ってるのかもしれないじゃん。それに、イアンとカートが作ったコーン・シロップがまずいのは、作り方が悪いからじゃないのか?!良くあるじゃん、レストランでおいしかったものを、料理本見ながら家で作ったら、あんまおいしくない、とか。

なんかこの辺のツッコミ加減が『スーパーサイズ』とかマイケル・ムーアの特攻精神ほどすがすがしくなく、なんかモヤモヤしたイマイチ感なんですよね~。

コーンにまつわる色々な事実の方は、色々知らなかったこと、知ってたこと、改めて気付かされたこととかもあって、良く考えるとこれってアメリカの食糧問題のコアなんじゃないの、って思えるところも多々あるのですが、なぜか衝撃度が薄い。ドキュメンタリーなんだから、「事実」があれば良さそうなもんなんだけど、やっぱりそれを見せる見せ方とか、出てくる人の人間的魅力って、観客が主題に対して興味を持つか、問題意識を持つかってことに影響するのかな。

マイケル・ムーアとかスパーロックだったら、取材拒否した工場に潜入したり、工場の従業員入り口でメガホン持って「責任者出て来い」とかやって盛り上げてくれそうな気がする。

PS
この邦題の副題、『世界を作る魔法の一粒』、これセンスないですよね。英語の副題が「You are what you eat」って書いてあるんだからさ、『あなたを作る魔法の一粒』とか、『あなたはコーンでできている』とか、そういう副題にすればもっと内容を表していたのになあ~

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Key Words アーロン・ウールフ イアン・チーニー カート・エリス

DVDで見た映画 | コメント(0) | 【2009/09/20 00:59】
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