Quest for fire (La guerre du feu)
ネアンデルタール人のUlam族は、もっと類人猿に近いWagaru族に襲われ、多大な犠牲を出すが、何人かは生きて逃げ出すことが出来る。Ulam族は大事な「火の元」を持って逃げるのだが、逃げる途中に川を渡らなければならず、「火の元」を失ってしまう。命からがら逃げてきたが、火がないため一人、また一人と、寒さや飢えで死んでいく部族を救うために、Naoh(エヴェレット・マッギル)、Amoukar(ロン・パールマン)、Gaw (ナミール・エル=カディ)の3人の若いネアンデルタールは、「火」を求めて危険な旅に送り出される・・・・・。
しかも、ネアンデルタールリーダーNaohを演じるエヴェレット・マッギルって、『ツイン・ピークス』でガソリン・スタンドのエドを演じた人なんだよね~。「なんか見た事あるなあああ」って思ってたから、「おおおおお~~!!」って叫んじゃった。『ツイン・ピークス』では、余り美男子じゃないエドを演じてましたが、ネアンデルタール人だとカッコいい。また、Naohと行動を共にするAmoukarは、『ヘルボーイ』のロン・パールマン。サル顔ばっか集めて来たってこと?製作があと10年遅かったら、ジミーちゃんこマット・デイモンやマーク・ウォールバーグも配役されていただろうか?! あと驚いたのが、後に出てくるホモセピアン・Ivaka族の女、Ikaを演じるレイ・ドーン・チョンって、結構有名な女優さんなんだけど、素っ裸でボディ・ペイントして、誰だかわからないくらいの体当たり演技。 最初、Ulam族の日常生活の描写がすごくリアルっていうか、原始人の生活なんて見た事ないのでリアルかどうかわからないけど、焚き火を囲んで飲み食いしたり、二人一組で座ってまったりノミを取り合ったり、あと笑ったのが、川のほとりでオスがしゃがんで顔だか洗っていると、後ろから別のオスがぱっこんぱっこん犯り始めちゃったり(笑)、ありそうな感じで、セリフないのに面白い。 Wagaruが襲ってくるところもなかなか現実味があって、この頃って服を縫ったりできないじゃない?毛皮を羽織っているだけみたいな状態だから、お尻とか丸出しになりながら泥まみれで戦ってて、役者さんも大変だなと思った。 3人のネアンデルタール青年たちは、人食い人種のKzamm族のテリトリーに入り、Naohが「火」を見つけるが、Kzammの反撃に合い、傷を負う。逃げる時、Kzammに捕らわれていたIkaが、保護を求めてついて来る。AmoukarはIkaを追い払おうとするが、Ikaは傷を負ったNaohのために薬を作ってあげたため、受け入れられる。 ・・・とウィキには書かれているのだけど、このシーン、IkaがNaohにおフェらしているようにしか見えないんですが!薬を作ってあげたのかあ。このあと、IkaとNaohがセックスするんだけど、その描写が、ものすごく原始的でありながら感動的なの。最初は後ろから、それこそ「ケツ見て欲情」って感じでぱっこんぱっこん犯るんだけど、2回目は、Ikaがひっくり返って、正常位でやるの。枯葉や土でどろどろになりながら、動物のような雄たけびを上げて無心にセックスに励む二人!これがなんか妙に「愛」を感じるわけよ。 で、二人はカップルになったとAmoukarとGawに見せつけ、牽制するわけなんですが、この後Ikaは、自分の部族の近くまで来たことを察して、一人で帰ってしまう。で、3人のネアンデルタール人は、火を求めて旅を続けようとするのだけど、NaohはIka を忘れられず、彼女を探し始める。他の2人のオスが、「まったく~しょーがねーな~」ってあきれながらも、Naohに付き合ってやる、って感じが微笑ましい。 私は、こんな半分動物の原始人が、サバイバルとは全く相容れない感情で女を追いかけていく、というのは「ないんじゃない?!」と言ったんだけど、私の彼氏は 「いや、おフェらしてもらう、ってのは特別なんだよ・・・・」 としみじ~み言ってて、ビール噴き出してしまいました。 結局NaohはIvaka族のテリトリーまでIkaを追いかけて行き、最初は受け入れられずいじめられるが、最後は歓待される。で、いい小屋に泊めてもらって、食べ物も女もたくさん与えられる。Noahは、Ikaを追いかけて来たくせに、ガンガン食べて、女もみんな犯って、すっげえ幸せそう!男ってやつぁ、全く・・・。。 Ikaの部族、Ivaka族は、文明が進んでいて、ボディ・ペイントしたり、陶器をこさえたりしているので、火をおこすことが出来る。あの、例の、木と木をこすり合わせて煙が出てくる、アレですよ。それを見たUlam族の若者たちはすっげえ感動する。が、Amoukarは自分の部族のところに帰ろうと、Ivaka族から脱出を試みる。で、ネアンデルタールの3人は脱出するんだけど、Ikaは、Naohについていくと決めたらしく、脱出を手伝う。 この、IkaがNaohについていくって決めたところとかも、なんか感動しちゃうんだけど、その後、旅の途中で、Amoukarの頭に鳥がフンしたのを見て(だったかな?)「ぎゃはははは」とすっごいカンに触る声で笑うIkaをうざったそ~に見つめるNaohとか、なんかそんな描写があって、そういう細かいところ、セリフなしで良く表現していて、役者ってすごいよね。 で笑うのが、結局Naohは、皮の袋に「火の元」と灯して帰ってくるのだけど、待っていたネアンデルタールたちが狂喜乱舞でそれを覗きこんだり、なでたりしている時に、ハゲのネアンデルタールがはしゃいでそれを川に落としてしまい、火が消えてしまう。そん時のシラケ方がもー、『ひょうきん族』みたいでめっちゃ可笑しい! その後、Naohは、Ivaka族がやってたのを見よう見真似で、火をおこそうとする。上手く行かないと、Ikaが、「私にやらせろ」って感じで引き継ぐ。すると、木片から煙がもくもくと上がり出す・・・・・。 最後のシーンは、星がいっぱいの空を見上げているIkaのところにNaohがきて、Ikaを抱きしめながら彼女の腹をさする。そう、Ikaは妊娠しているの。二人で星を見上げているところを見てたら、胸キュンとなっちゃった。 セリフもなく、おしゃれな衣装もなく、イケメンもデカパイも出てこない。アクションシーンもないし、特撮もない。ずーっと泥まみれできったねーシーンばっかりでも、面白くて感動的な映画が撮れちゃうんだね。 映画 ジャン=ジャック・アノー J・H・ロスニー レイ・ドーン・チョン ナミール・エル=カディ エヴェレット・マッギル ロン・パールマン |
おおお!なんかスゴイ映画ですね。私は「きったねー」のがダメなんで絶対観ないと思いますが(ごめんなさい!)このレビューを読んで観た気分になりました。しかし役者さんたち、エライですねえ。役者魂ですか。セリフなくても伝わるんですねえ。
ところでマット・デイモン、そっか!ジミーちゃんだったんですね。誰かに似てると思ってました。でも好きですよ。もちろんマット君が。 ああー!これロン・パールマン出てたのかあ!なつかしい。
アカデミーメイキャップ賞かなんか獲りましたよねたしか。 ・・・・・・・・・・・・・映画のレビューより、姫’s彼氏さんの言動にウケルわたし。。。。。
彼氏さんは映画好きなのね~、よかったわ。 ほりっちさん、
すごい映画だと思います GOさん、 そうらしいですね。でもメイクアップどころじゃない、すっごいいい映画だと思うんだけどなあ。まあ、メジャーじゃないからアレだけど。 百さん、 実感こもってましたよ~(笑)。この映画も、彼氏が小さい時に観たって教えてくれたのよ。 >「ぎゃはははは」とすっごいカンに触る声で笑うIkaを
>うざったそ~に見つめるNaoh あのシーンは一応シナリオでは 「笑い」を知らなかったネアンデルタールが はじめて「笑い」を目撃したカルチャーショックのシーンですぜw だからこそラストに自分の部族と邂逅した三人が、ゲラゲラ笑って周りのみんなに怪訝な目で見られるというシーンに意味があるのです。 |
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