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『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』-人生訓がいっぱい
Marley & Me

これって、犬が面白いことするのとかを楽しむコメディかと思っていたら、意外にも人生や結婚に対する洞察が深くて、すごい面白かったです。原作のエッセイ集の著者・ジョン・グローガンがそのまま主人公で、レポーターになりたくて新聞社に入るのに、コラムを書かされて、いやいや書いたコラムが大当たりした、というのがストーリーの中核なので、この映画は自叙伝みたいなものなのでしょうね。

Marley & Me
Produced: 2008
Director: David Frankel
Writing Credits: Scott Frank, Don Roos
Cast:
John Gorgan: Owen Wilson
Jennifer Gorgan: Jennifer Aniston
Arnie Klein: Alan Arkin
Sebastian: Eric Dane
Ms. Komblut: kathleen Turner
とにかくこのジョン・グローガンって人が可笑しい。レポーターになりたかったのにコラムニストにされちゃったのもそうだけど、話を聞いていると、大学に行く気もなかったのに何気なく入ったら主席で卒業しちゃったり、すっごい惚れて結婚した奥さん・ジェニーは、「人生プランのリスト」をすでに持っていて、ジョンはジェニーのリストを一つずつ叶えて行くためにがんばる・・・。要するに、このジョンって人は、自分の大志もなけりゃ、計画もなく、ただ流れるように生きているのだけど、その中で結構成功しているのよね。

この冴えない、というか、まったりしたキャラ、オーウェン・ウィルソンがハマってて上手いんですよね。もともととぼけた役が多いんじゃないかと思うんだけど、この役はスケコマシとか、世をすねた役じゃなくて、すっごい真っ当に素直に生きている人で、ジェニーが子供欲しいというのを叶えてあげたいとか、編集長にコラムを見せる時のおどおどした感じとか、すごく可愛い。

編集長役のアラン・アーキン、この人も最高!どーも気になるなあ、と思ったら、『リトル・ミス・サンシャイン』のじーさん役演じた人じゃん!この人いいねー。一番笑ったのは、ジョンのコラムを読んでいるところ。

「すっごい面白い!頭の中で笑い転げてるよ!」

って言うんだけど、すっごい詰まんなそうに、難し~い顔して読んでる。なんか感情を出さない人なんだけど、すごいジョンのこと好きで、結婚や子供を持つことにアドヴァイズしてくれたり。ジョンが退職する時も、

「ハグするなんて俺らしくない」

だかなんか言うんだけど、結局ハグしたりさ。

あと、子供ができて、ジェニーが専業主婦になった後の話がすごい面白かった。こっちの方が『レボリューショナリー・ロード』よりよっぽど「結婚生活の現実」を現していると思った。

ジェニーはすごく才能のある新聞記者なんだけど、子供欲しかったから、自分から仕事を辞めて、子育てに専念する。

でも、自分で選んだ道であっても、すごく大変で、ジョンに当り散らして「そんなこというんなら、あんたが会社辞めて家にいてみなさいよ!」みたいなことまで言ってしまう。

そんなイライラしているジェニーと毎晩ケンカになっちゃうのがイヤで、家に帰りたくないなジョン。家の前まで来ているのに、家に入りたくない・・・・。

良く日本でも、サラリーマンのおじさんとか、いつまでも飲んだくれてないで早く家に帰ればいいのに!とか思うけど、子育てでストレス溜まりまくっている奥さんが、待ち構えていたようにうっぷんをぶつける対象にされちゃあ敵わない。こういう事情があったんですなあ。

ジェニーの方も、子育てのストレスを語る。

「いままで、自分というものを形成してきたものを全て捨てなきゃならない。自分が自分って気がしない。子供がいなかったら・・・って思う度に罪悪感を感じるの」

大好きな記者の仕事も辞め、女であることも辞め、母として生きる。最初はジェニーも全部やろうとしていたんだけど、2人目が生まれたところで「できない」と悟り、子育てに専念しようと、仕事を辞めた。

「誰もこんなに大変だって教えてくれなかった!」

やっぱり結婚ってのは「仕事」なんだと思ったよ~。この人たちは、自分でしたくてしたし、がんばってはいるんだけど、それでも力及ばず、しょっちゅう夫婦喧嘩みたいになってしまう。「上手く行く結婚ってないのかしら?」って思ってたけど、無い!みんなこういう時を経て、これを超えられるか、超えられないかしかないんじゃないかと思った。

「でも私は、自分で選んだから。それに、あなたとここを乗り越えて行きたいの」

とジェニーが言った時に、ジ~ンときたね。恋愛と結婚が違うって言うのはこういうことなんだな~って。恋愛は楽しむことが前提だけど、結婚は苦労することが前提なんだな~。お互い自分を捨てて、「結婚」のためにがんばる。それによって、一人では得られない何かが得られる。

でも、かといって結婚だけが成功でもない。ジョンの親友のセバスチャンは、マーリーが仔犬のときとか、ジョンの子供がまだ赤ちゃんの時、女を引っ掛けるための小道具として使ったりするスケコマシで、ジョンが子供3人持つ頃になってもまだ独身。でもセバスチャンは家族を持たなかったおかげで記者としてあっちこっち飛び回れる自由があり、タイム誌の記者として成功し、今でもプレイボーイの生活を楽しんでいる。幸せは人それぞれってことね。

ジョンの人生って、すごく現実的だなと思った。さっき、流れるように生きてきた、って書いたけど、この人は、いつも、他の人によって自分が一番向いてることを見つけてきた。自分で見つけてきたわけじゃない。そこがすごく、現実的だなと思った。社会に出て2、3年って、「なんでこんなことしてるんだろう」とか、「自分のしたいことはこんなことじゃない」とか色々思うのだけど、社会の中で他人と関わりあって、面倒くさいことや納得行かないことをしている内に、自分ってどういう人なのか見えてくる。ジョンみたいに、納得行かない移動とかさせられても、それを一生懸命やることによって、自分の本当に向いていることが見えてきたり。

犬の方はさ、私はマーリーのバカっぷりはあんまり可愛いと思わなかったけど、最後、具合悪くなってきちゃってからはもうずーっと泣きっぱなし。今書いてても涙目になってしまう。あれは反則だよ~~~!!!一番上の男の子だけが事情を察知して、泣きそうになるところとか、獣医に連れて行かれるマーリーを抱きしめてジェニーが泣くところとか、もーどーすんのよ!

しかも、安楽死をさせる前に、獣医さんはペットと飼い主にしばらく時間をくれる。ジョンはマーリーに「世界で一番おバカな犬って言ったけど、ウソだよ。お前は最高の犬だよ」なんて言っちゃってたけど、アタシがあの場面で、テツと二人きりにされたらどうしよう?なんて言うの?そしてその後、クスリを打って死ぬまで、一緒にいてあげたいけど、死んでいくテツを見ていられるだろうか・・・・・。まーベタと言えばベタだけど、これで泣かない人は人非人だよぉ~。

これから社会人になる人とか、結婚しようと思っている人が見たら、色々参考になるかも。もちろん、犬好きの人にもいいけど、ティッシュをたくさん用意した方がいいです。

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映画 マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと デヴィッド・フランケル オーウェン・ウィルソン ジェニファー・アニストン エリック・デイン アラン・アーキン キャスリーン・ターナー
拾いモンの映画 | コメント(5) | 【2009/05/30 02:36】
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コメント
コレ。。。。試写会行くかすごく悩んだんだけど、
どうも動物が出てくる映画って苦手で(だって絶対泣くの分かってるんだもん!)パスしたのです。でも、

>意外にも人生や結婚に対する洞察が深くて

そうなのか~~。うーむ、面白そう。

>恋愛は楽しむことが前提だけど、結婚は苦労することが前提なんだな~。お互い自分を捨てて、「結婚」のためにがんばる。それによって、一人では得られない何かが得られる。

結婚のために、というか、自分の決定を肯定するために生活する感じですかね~
恋愛の中から結婚をチョイスした時ってそれなりの理由があるじゃないですか
いつもそこに立ち返らせられて。。。って告白する場じゃないって!
映画って経験者のスピーチより雄弁ですな。
【2009/05/30 09:22】 URL |  百 #mQop/nM.[ 編集] | page top↑
百さん、

そうなのよ!私は映画を観て「ああ~、こういう人もいるんだ~」とか、「こういう人生もあるんだ~」って思ったこといっぱいある!「そんなの擬似体験じゃん」って言う人もいるかもしれないけど、自分の人生は一個だし、自分が出逢える人ったってそういっぱいはいないから、映画で色んな人や国や人生が観れるのってすっごいことだと思う。
【2009/05/30 20:17】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
分かる!
読書とはまた違って、視覚で訴えてくるものって量感が物凄い。そしてそれを受け取る側によってまた、質感が変わるしね。
映画ってホント、凄いなー、って最近とみに思うようになった。
これって姫や他の映画ブログ中でも探究心旺盛なレビュー読んでそう感じるようになったの。サンキュ!
【2009/05/30 23:16】 URL |  百 #mQop/nM.[ 編集] | page top↑
ご覧になりましたか。
何ていうか、『人としての成長と成功』みたいなのを考えさせられちゃう映画でした。
本当に才能がある人のところにはやるべきことがやってくるのかなぁ…と思ったり。
んじゃ、一生何もこねぇな、オイラ;;

マーリーのおばかっぷりは私も可愛いとかより「うわ~;;」って感じだったけど。
死にかけて、お家を出て行っちゃうところが、何ていうかも~(ToT)
【2009/06/04 17:30】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
まーちゃん、

そーですよね、このジョン・グローガンって人は、成長してますよね。すごく真っ直ぐに。なんか好感持てる人。奥さんも。それに、そういう自分が成長した時に一緒にいた犬のことを今でも思ってるんだなあと思うと・・・(涙)

マジで、犬って人を成長させるのかも。私の犬を飼ってから、大人になった気がする。
【2009/06/04 21:29】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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