Frost/Nixon
やっと観終わった~って感じです。ブロ友さんたちには「面白い!」とすこぶる評判が良いのですが、わたしゃ掴みのところから睡魔に襲われ、何度も観直すハメになり、デヴィッド・フロストがキャロラインに出会うシーンなんて4回くらい観たよ。
フロストが自分の名声のためにニクソンのインタヴューをしたい、と軽く思っているのに、「いや、これはすげえインタヴューにならなきゃダメなんだ!」っていう暑苦しい」サム・ロックウェルのキャラとか、逆にガチガチに堅くて冷たい感じのケヴィン・ベーコンとか、いい感じのキャラがフロストに対峙する立ち位置にいて、火花を散らして欲しいのに、はじけなかったりとか。 話もつまんないし。資金繰りに困るし、ニクソン側の巧みなコンロトールで色々苦難してるんだけど、結果フロストが勝つ、ってわかっちゃってるせいか、全然ハラハラしないんだもん。でも実際に起こった事のドキュメンタリーとかって、「あのインタヴューの裏には、こんな話がありました」ってのを見せられて「へええ~」なんて面白がったりするから、この映画も面白くなりそうなものなんだけどなあ。 なんかさ、実際フロストが勝つ、って知ってても成り行きにハラハラできるとしたら、それはフロストがほんっとしょーもなくて、「わー、こんなヤツがニクソンに勝てるわけねーよ」って納得するくらいの、ダメ~なキャラだったらいいんだけど、なんかそういう風に見えないんだもん。フロスト役のマイケル・シーンって、すごい評価されてるみたいなんだけど、私的には掴みどころがなくて、どういう人なんだか余りピンと来ない。カル~イ人みたいなんだけど、その軽さが強みになったのか、軽そうに見えるんだけど実はキレる人だったから勝てたのか、その辺が曖昧で良くわかんない。 実際にインタヴューの収録が始まってからは、しょっぱな「なんでテープを焼かなかったんですか?」って訊いたシーンだけが小気味良かったけど、その後、ニクソンが聞いてもいないような話を延々とする、という手法で都合の悪い質問を避けようとするシーンが長くてすげー退屈だった。 唯一「ニヤリ」とできたのが、フロストの履いているイタリアン・シューズに、ニクソンが興味を示すところ。で、それを堅くて冷たいケヴィン・ベーコンのキャラが「ホモっぽい」って一刀両断にすると、それを使ってニクソンは、インタヴュー前のフロストをいや~な気分にさせるが、インタヴュー後にニクソンを訪ねてきたフロストは、そのイタリアン・シューズをお土産に持ってくる。それをもらうニクソンは「やっぱり本当は欲しかった」っぽくって、なんかこの一連のエピソードはちょっとスパイスが効いてるなあと思った。 まー、ウォーターゲートとかその辺に興味も知識もないせいかと思うけど。 映画 ロン・ハワード フランク・ランジェラ マイケル・シーン ケヴィン・ベーコン レベッカ・ホール オリヴァー・プラット サム・ロックウェル |
あら~
つまんなかったですか? この映画で「実は……」みたいな裏話的なことはみんなオマケだと思うんですよね。 だから、インタビューという1対1の勝負のところが、というか、そこだけが、見所だと思うのですが……そこがつまんなかったとなるとつまんないでしょうなぁ…… この映画を観た後、舞台だったら、もっと疲れたろうなぁ…と思いました。 同じ空間でこの勝負を見たら、緊迫感で肩が懲りそう……と。 >掴みどころがなくて、どういう人なんだか余りピンと来ない ところが、いいと思うんですけど、マイケル・シーン。 毎回「知ってるはずなんだけど、何で観たんだっけ?」という、カメレオン的な(しかも容姿をそんなにいじらないのに!)ところが、いいと思います。 まーちゃん、
そーなんですよ。映画だから、作り物だから緊迫しない、ということはないと思うのですが、なぜか今回はことさら 「演技じゃん・・・・」 って思ってしまったの。なぜときかれてもわからない。いかにも役者が演じてる!って感じがしたの。 |
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