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『ボーイズ・ライフ』-忘れられないディカプーvsデニーロ
This Boy's Life

ディカプー演じる不良少年が、デニーロ演じる陰湿な継父にネチネチと虐められる様を描く、素晴らしい映画です。いや、マジで、この二人の競演がすごく印象的な映画ですよ。話の内容は忘れても、ディカプーって演技派だなー、デニーロって怖いよ~って、それだけは忘れません。

This Boy's Life
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Produced: 1993
Director: Michael Caton-Jones
Writing Credits: Tobias Wolff, Robert Getchell
Cast:
Toby Wolff: Leonardo DiCaprio
Dwight Hansen: Robert DeNiro
Caroline Wolff: Ellen Barkin
Roy: Chris Cooper
Chuck Bolger: Toby Maguire
Arthur Gale: Jonah Blechman
Bob Slydell: John C. McGinley
自由奔放な母親キャロライン(エレン・バーキン)に片親で育てられたトビー(レオナルド・ディカプリオ)は、キャロラインがボーイフレンドを変える度、仕事を求めて土地を変える度に放浪するような生活を送っている。シアトルに落ち着いたあと、キャロラインはドゥエィト(ロバート・デ・ニーロ)と付き合い始め、安定を求めて結婚するが・・・・・。

キャロライン役のエレン・バーキンのことすっかり忘れてました。ぶっちゃけヘレン・ハントだと記憶してたよ!このお母さん、私好きだなあ。いわゆる Free Spirit ってやつですよね。一攫千金を狙って鉱山掘り出しに行っちゃったりとか。でもその情報の信憑性を探るとか、成功するような計画を立てるとかはしないみたいで、暴力的なボーイフレンドから逃げるために思いつきで行動してしまう。

「あんたは勇敢だけど、常識がない」って言われちゃうシーンがあるんだけど、本当にその通り。もう少し計画性があったら。

息子のトビーは、そんな母親の影響で、ロックンロールやドゥワップを愛し、髪をリーゼントでキメ、ジャック・ロンドンに傾倒し名前をジャックに変える。学校では常にミスフィットで不良たちと仲が良く、しょっちゅう悪いことをしているのだけど、お母さんに悪いなあ、いい子になりたいなあ、と思っていたりする。

もーデニーロは画面に出てきた途端に胡散臭かったですね~。服装から髪型から、いかにも~!って感じで、花を持ってきてくれたり、車のドアを開けてくれたり、女の人に親切にしたりしてても、

「コイツは自分の女だと思った瞬間に、手の平を返したようになる男だろうな~」

という臭いがプンプン。デニーロって、役になりきることで有名だけど、このムサいおっさんと、『グッドフェローズ』のかちょいいジミー・コンウェイが同じ人とはとても思えない。

以前観た記憶では、幼いディカプーがデニーロにボコボコにされるのかと思ってたんですが、実際は、口ばっかりで大した人間じゃないドゥエィトが、不良だけれども実は頭のいいトビーを精神的に虐待していく、と言うものでした。それでも結構辛いけど、こういうお父さん、こういう家庭って、この時代には珍しくなかったんじゃないかなあ。背景は1950年代くらい?

今は人の価値観って多様化しているので、「男はこうでなきゃいかん」とか、「父親は~」とかこの頃よりは厳しくないと思うけど、この頃は、そういう世間の価値観に合わないとバカにされたり批判されたりすごかったのでは?と思う。で、ドゥエィトみたいに小心者で人の目が気になるような人は、自分らしく生きられず、そういう抑圧されたものが、キャロラインやトビーみたいに自由奔放な人に憧れる反面、ムカつくのよ。

私が好きなキャラは、トビーの親友になるアーサーくん。アーサーはすごく頭が良く、口が立ち、大人びて、他のテスタスタロン大放出中のバカな男子たちとは付き合わず、おしゃれな赤いマフラーをして、小さな愛犬とお散歩したりしているので、みんなにゲイだと思われている。トビーは、他の不良たちにそそのかされてアーサーを「ホモ!」とバカにする。

アーサーは、実際ゲイなんだろうなあ、というフェミニンな動きもするんだけど、めちゃくちゃケンカ強くって、トビーをボコボコにする。彼はこの小さな閉鎖的な町では異端で、自分で自分を守って行かなきゃいけないことがわかっているのだ。そしてトビーも自分と同じだってわかると、積極的に声をかけてきて、友達になる。

ホモ・フォビアと呼ばれる、ゲイを忌み嫌う男は、自分がホモなんじゃないかという自己嫌悪を実際のゲイの人たちに投影している、と言われるけど、ドゥエィトもアーサーを嫌う。これって、ゲイが男らしくない、ということの象徴であると同時に、異端の象徴なんだろうなと思う。私がアーサーを好きなのは、自分が変わっているのを受け入れて、でもだからと言って他の人より劣っているわけではない。他人にないことを羨むんじゃなくて、自分の持っているものを楽しもうという、ある意味開き直っているところなんですよね。

トビーはそこまで昇華しきれてなくて、アーサーは、そんなトビーにいつも自分の率直な、ウソのない意見を言い、真摯に付き合う。まだ開花中のトビーは、ストレートなアーサーの言葉にムカついたり落ち込んだり、子供っぽい反応をするんだけど、頭いいからそれが正しいことはわかっている。

最後、トビーもアーサーも、広い世界に飛び出して、自分なりの幸せを見つけたのだな、と思わせるラストでほっとした。子供ってのは純粋でトラウマを受けやすく、だけどバカで性急なので上手くそれを乗り越えていけないんだけど、時間や周りの人の愛情でいつかは傷を癒し、そこそこ真っ当な大人になっていくもんだと信じたい。

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★おすすめ映画★ | コメント(4) | 【2009/04/19 18:52】
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コメント
これは印象的な映画だったなあ。
僕は射撃のシーンが好きだった。嫁さんの方がうまくてふてくされるデニーロがいいわ。
【2009/04/19 19:01】 URL | GO #-[ 編集] | page top↑
> 僕は射撃のシーンが好きだった。嫁さんの方がうまくてふてくされるデニーロがいいわ。

私はあのシーン、怖かったですよ~。ああいう僻みとかでキレる人ってすっごい怖いんです。うちの父がそうだったからだと思うんですけど。洒落になんないです。
【2009/04/20 20:45】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
あ~!!!!
これすっごい観たくって(←アタシそればっかりですねw)
レンタルリストに入れてるんですけど、
なかなか届かないんですよ~。

まだ観てないからなんとも言えないけど
精神的に追詰められる内容とかって
私感情移入しちゃって観たあとグッタリしちゃうんですよねぇ。健全な精神の時に観ないとw
【2009/04/22 09:33】 URL | C #RFphBmaY[ 編集] | page top↑
Cさん、

ブログに書いてないからおかしいと思ったんですよ~。

これ、確かに精神的虐待なんだけど、それほど用心しなくても大丈夫です。
【2009/04/22 21:32】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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