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『Battle in Seattle』-1999年にシアトルで起こった暴動の裏側
Battle in Seattle

今、カーディーラーの待合室に座っています。私の愛車にリコールがかかりまして、修理に来ました。シートベルトが防音材とジャムってるかなんかで、ガスが発生し、下手すっと車が爆発炎上するんだそうです。修理時間は1時間半。ということは2時間はかかるということだな。つわけで、ラップトップを持ってきて、ずーっと書けないままでいたこの映画のレヴューに挑戦することにしました。

battle in seattle
dvd on amazon.com
Produced: 2007
Director: Stuart Townsend
Writing Credits: Stuart Townsend
Cast:
Jay Martin Henderson
Lou: Michelle Rodriguez
Dale: Woody Harrelson
Ella: Charlizae Theron
Sam: Jennifer Carpenter
Mayor Jim Tobin: Ray Liotta
Django: André Benjamin
この映画は1999年にシアトルで起こった暴動の裏側を、シアトル市長、抗議活動家、警官、一般市民、報道したレポーターなどの異なる視点で捉えた作品です。

えーっと、この事件ってみんな憶えてる?私はコレのほんの2、3年前までシアトルに住んでいたので、すごく印象に残っています。でも当時は反対活動をした若者たちが、

「コーポレートの搾取に対してプロテストして、ダウンタウンの店を壊した後で、スターバックスでコーヒー飲んでたってどうよ?」

という、抗議運動に対する批判がものすごく、なぜ抗議運動が起こったのか、暴動に終わってしまった原因は何か、というのはスルーしたままだったんですね。だからこの映画を見つけたときは嬉しかったよ~。でも出演者も豪華なのにDVDになるまで全く知らなかったので、この事件って結構印象薄いのかな?

WTO世界貿易機関の閣僚会議がシアトルで開かれることになり、シアトル市長のジム・トビン(レイ・リオッタ)は嬉しい反面、すごく緊張している。デモ活動家が世界各国から集まってきているからだ。ジェイ(マーティン・ヘンダーソン)、ルー(ミシェル・ロドリゲス)、サム(ジェニファー・カーペンター)、Django(アンドレ・ベンジャミン)は、抗議活動のためならどこへでも行くプロ(?)の活動家たちで、今回も閣僚会議を阻止するためにシアトルにやってきた。

警察官のデイル(ウディ・ハレルソン)は、いつもの制服からスワットみたいな格好にさせられて、ただ警棒持って会議会場を防護するというアホくさい任務をしながら、妊娠している愛する奥さん・エラ(シャーリーズ・セロン)と一緒にいたいなあ~なんて思っている。

活動家たちは非常に巧妙な方法で、暴力を使わずケガ人も出さずにホテルから会議会場への道を封鎖する。シアトルの平和でリベラルなイメージを壊したくないトビン市長は、警察に「逮捕者を出すな」と指示していたため、完全武装しているディルたちは、何も出来ずに眺めているだけ。

誰も閣僚会議に来れなければ中止になってしまう。トビン市長もさすがに強攻策に乗り出さなくては、どうしよう、と思っていたところに、デモ隊の一部が街を壊し始める。店のショーウィンドウを叩き割り、落書きを始め、あれよあれよと言う間にダウンタウンはバトル・ゾーンと化して行く。ワシントン州知事からの圧力で、結局トビン市長は国家警備隊に援護要請する。

こっからはもー泥沼で、ダウンタウンで働いていたエラは、暴動に巻き込まれて流産してしまうし、閣僚会議で貿易不均衡を直そうよ、というプレゼンをしようとしていた人のプレゼンは中止、先進国にないがしろにされてきた、農業とかやってる小さい国の代表は、騒ぎのせいで質疑応答かなんかを短時間で切り上げられてしまう。

いいこと一個もないやん!!ってことで、「バカで浅はかな若者たちがお祭り気分でデモ活動なんかして、結局スターバックス(コーポレート)に儲けさせてどーする」と不評サクサクだったのですが。

この映画は、色々な人たちの視点から描く、ってことになっているんだけど、やや活動家の目線に偏っているんじゃないかな~という印象を受けました。まず、ダウンタウンで破壊活動を始めたのはアナーキストと呼ばれる活動家たちで、平和的な活動家が破壊活動をしたわけではないと。で、このアナーキストの一人が実は警官だった、という設定になっている。警備のためにダウンタウンに来ているんだけど、騒ぎに紛れてショーウインドウを叩き割ったり、落書きしたりした後、また警備隊にしゃあしゃあと戻ったりしている。

そいから、エラがダウンタウンを逃げ回っているとき、警官が警棒でエラの腹を殴ったことによって流産しちゃうんだよね。要するにカオス状態になっているので、警官もパニくっていたのか、振り向いてそこにいたエラをいきなり警棒で突き上げる。

この設定って、すっごい警官ワルいと思わん?で、あんまりワルに見えちゃうのもなんなので、エラの旦那が警察官だった、という設定にして少し緩和しているようなのだが・・・。つか、かなりリサーチを綿密にして作った映画らしいので、事実に基づいているかもしれないのですが・・・・・。

でもこの映画を観ても、私は活動家の人たちに抵抗あるな~。シアトルの暴動の原因が活動家たちだけじゃないんだよというのは良くわかったのですが、活動家の人たちの本当の動機はなんなんだろう?と考えました。本当に「コーポレートが貧しい人や国を搾取するのを阻止したい」というのが動機なのかしら?

この映画を観る限り、本当の動機は仲間意識とか、あと、巧妙な手段を考えて、それを成功させたときの達成感とかじゃないあかな、という印象を受けた。要するに、「手段が目的」になっているんじゃないかと。それが悪いとは思わない、というか、動機がなんでも結果が良ければいいじゃん、とは思うのですがね。

多分、私が抵抗あるのは、活動家の人たちって、あんま失うものないからかな。最初からヒッピーみたいな生活して、街から街への流れ者。逮捕されることもいとわない。それに対してトビン市長とかディルとかは、守りたいもの、失いたくないものがあるわけで、こういうジレンマを抱えた人たちの方が、私には理解できちゃうんだよね。

それにさ、活動家の人たちって、どうやって生活しているんだろう?なんか、こういう人たちが存在できちゃうってこと自体が資本主義の恩恵みたいな気がしてしまうんだけど。だって、食うためにあくせく働かなきゃならない状況でデモ活動なんてできないじゃない?

最後は、釈放されたジェイ、ルー、サム、Djangoが、明るく笑いながら暴動の後のシアトルを歩いて行く・・・・と言うところで終わる。この人たちにとって、このデモは成功だったのかしら?失敗だったのかしら?大暴動になったのは、彼らのせいではない。でも、自分たちも一枚噛んでいたデモが大暴動になって、人々の生活に影響を与えたことは事実なのよね。何はともあれ終わって、自分たちも釈放されたし、めでたし、めでたし、なのか?なんかそこで考えることはないのかなあ。なんかあの4人の笑顔を見ていると「んじゃー、スターバックス行って、今度はどのデモに参加するか、話し合おう!」って言い出しそうだったよ。町山さんが特電で「ストーリーの最初と最後で主人公が変化していない映画はダメな映画だ。要するに何も学んでない、ということだから」と言っていたけど、それってズバリこのラストの印象だった。

Key Words
映画 シアトル ジェニファー・カーペンター アンドレ・ベンジャミン ウディ・ハレルソン
映画紹介 | コメント(0) | 【2009/02/22 07:27】
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