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『ブッシュ』-チャーミングな出来損ないは一国を潰す
W.

コレ、超面白い~!ブッシュって結構いい奴じゃん!とか思っちゃいますよ。だからイマイチ流行らなかったのかも。嫌われ者のブッシュが可愛く見えちゃう映画なんて。オバマさんが当選する直前の支持率なんて20%くらいだったんでしょ?

知ってる人は知ってると思いますが、タイトルの『W.』は、ブッシュのあだ名なんですよね。お父さんもジョージ・ブッシュなので、それと区別するためにW.(ダブリュー)と呼ばれているんですが、この映画のタイトルは「dub-ya」 (だぶゃ、か?)と発音する、とわざわざウィキに書かれています。つーのは、なんでもブッシュ本人が、そういう風にしか発音できないんだそーで。

W
dvd on amazon.com
Produced: 2008
Director: Oliver Stone
Writing Credits: Stanley Weiser
Cast:
Laura Bush: Elizabeth Banks
George W. Bush: Josh Brolin
Barbara Bush: Ellen Burstyn
George H. W. Bush: James Cromewell
Dick Cheney: Richard Dreyfuss
Donald Rumsfeld: Scott Glenn
Karl Rove: Toby Jones
Condoleezza Rice: Thandie Newton
Jeb Bush: Jason Ritter
映画の中では、どのようにしてイラク侵攻が始まっちゃったのか話を軸に、だぶゃの学生時代、パパブッシュとの呪われた関係、などを絡めて、だぶゃの人となりを描いて行きます。

この学生時代のだぶゃが、まーホントにどこでもいそうなアホの大学生でさー、大酒飲みだし、スポーツの試合で盛り上がってバーでケンカし留置場入ったり、夏休みのバイトしても長続きしないで止めちゃうし、女の子妊娠させて、パパブッシュに後始末させたり。このくらいバカ度が高いとなかなか笑えてよろしい。

けど、弟のジェブがすっごい出来が良くて、パパブッシュもママ・バーバラも、ジェブをゆくゆくはパパの跡取りみたいな感じで政治家にしようとしていて、だぶゃはなんも期待されてないわけ。そういうトラウマを抱えて、しかももともと出来損ないなので、自分を持て余しているわけなのですな。

ホント、普通の家の子だったら、大学中退、仕事長続きしない、アル中で、日雇い労働者みたいになってもおかしくないような人が、大統領になってしまったわけなんですね。まあ、途中、つっても40歳過ぎてから、アル中を克服するためにBorn Again Christian(信仰を新たにしたキリスト教徒)になる、ってくだりがあるにはあるのですが。

こういう政治の裏側って、映画作ってる人の主観も入っちゃうし、丸呑みに信じてはいけないんでしょうけど、映画作るに当たってすっごいリサーチしたんだろうしさ、すっごいリサーチしたら、結構確信に触れるものも探し当てられるんじゃないかなあ。結構納得しながら見てしまった。

一番印象深かったシーンは、ブッシュ内閣がイラク侵攻するかしないかを話し合ってる会議。コリン・パウエルは、やりたくない、と言う。

「なぜイラクなんだ?テロと全く関係ないじゃないか。UNの規定ではWMDがあるかないかは、インスペクターに任せることになっている。私たちがそれを理由に侵攻することは出来ない。理由のない戦争にアメリカの若者を送れない!」

と至極まっとうな意見を言うんですね。するとチェイニーが出てくる。

「アメリカの資源はあと25年で無くなる。私たちは、世界の5%の人口でありながら、25%の資源を使っている。25年経ったら、資源の需要は30%、40%、にも跳ね上がる。そうなったとき、ロシアや中国が俺たちを助けてくれると思うなよ!ユーレイジアには資源がある。イラクだけで、世界に供給している10%のオイルがある。そしてイランには、もっとある・・・・・。」

と、いう説明を延々とする。するとブッシュが、

「すごいな!副大統領!ビッグ・ピクチャーだ!・・・・昔は、悪者ってのはハッキリわかってた。俺たちが善で、"あいつら"が悪。しかし、今の世の中、何が正しいか決めるのは至難の技だ・・・・・。しかしな、俺はいつも直感で物事を決めるんだ。俺はサダムが大嫌いだ。どーもあいつにはいい印象が無い。あいつは俺をナメている。だから、イラクをぶっ潰す!イラクに平和と民主主義をもたらすのだ!みんな、着いて来てくれるな?!」

って、お前~!!!チェイニーが富のために他の国を攻めるというのはヒドイと思うけど、少なくとも頭使ってるじゃん!

でも、この映画では、そこがだぶゃの魅力となってしまっているんですね。頭はむっさ悪いんだけど、だからこそ悪知恵もないという。マジでイラクに民主主義をもたらしたい、と子供みたいに思っていて、自分のサダム嫌いが実はサダム政権を倒さなかったせいで父親がクリントンに敗れた(と自分では思っている)せいだ、という自分に対する心理学的洞察は出来ない。

あとさ、ブッシュの英語ってヒドイ、って言われているじゃない。それの使い方が上手かったね。もー死ぬほど笑いました。この「俺はサダムが嫌いだ!スピーチ」のシーンでも、

He misunderestimates me!!

って言うシーン、もーイスから落ちたよ。あとさ、テキサスの州知事に立候補したときだったかな、ビルの外にいるレポーターに、学校とか教育関係のことを聞かれて、

Is children really reading?

とかなんとか言うんだけど、これもタイミングが絶妙でさー。日本語って複数・単数ないから、この間違いは日本人良くするんだけど、アメリカ人が、しかも大統領がするっていうところが超笑える。しかも実在の人物だと思うともっと可笑しい!!

ジョシュ・ブローリンはブッシュの役すごく上手かったですね。本当に良く研究していて、声とか訛りとかそっくりだし、髪の感じとかも本当に細かく真似していて、でも全然マネしているように感じさせない、自然な演技。ブッシュ内閣の人たちも、そっくりではないけどそこはかとなく似ているというか、雰囲気を醸し出していて良かった。ライス国防長官とかさ。チェイニーは、顔とかは似てないけど、リチャード・ドレイファスすごい!胡散臭い政治家って臭いがプンプンしてた。あと、パパブッシュ役のジェームス・クロムウェル。そっくり~!!!つか、ぶっちゃけ本当のパパブッシュと並べたら違うんだろうけど、あの鷲鼻とか、「そうそうそう」って思っちゃった。

プロットも面白いし、すごいいい映画だと思うんだけど、なんで流行らなかったのかなあ?Rotton Tomato でも支持率57%?とか書かれていた(このRotton Tomato っていうサイトがなんでそんな信頼性高いのかも疑問なんだけど)。私がほとんど政治に精通していないから却って面白かったのかしら?でもアタシ程度にしか政治に精通してないアメリカ人なんてごまんといると思うのだが・・・・あ、そういう人は敢えてこの映画を観ようと思わないのかな。

key Word
映画 ブッシュ ジョシュ・ブローリン ジェームス・クロムウェル リチャード・ドレイファス
オススメの映画 | コメント(0) | 【2009/02/14 20:50】
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