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『パフューム ある人殺しの物語』-超面白いお話
Perfume: The Story of a Murderer

うわー。最初の5分くらいでがっつり人の心を掴む物語ですね。あの魚河岸の女、赤ん坊産んでそのまま魚の臓物とか捨てるところに蹴り飛ばして、仕事を続けるという、フランスってその昔、こんな汚いところだったんだろうなあ。良く聞くよね、ベルサイユ宮殿ってトイレと言うものがなくて、みんな部屋の片隅でうんこしてたとかって。フランスが優美だって誰が言い出したんだろう?

パフューム スタンダード・エディション [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 2006
Director: Tom Tykwer
Writing Credits: Andrew Birkin, Bernd Eichinger
Cast:
Jean-Baptiste Grenouille: Ben Whishaw
Richis: Alan Rickman
Giuseppe Baldini: Dustin Hoffman
あ、でもそんな汚いところだからこそ、香水がすごくポピュラーになったって話も聞くよね。そうかそうか。多分めちゃくちゃ臭かったであろう魚河岸に産み落とされたグルヌイユが自分は全く体臭がなく、その代わりものすごい嗅覚を持っている、という設定も上手い。孤児となったグルヌイユは労働力として売られていき、配達をしている途中で美しいプラム売りの娘の匂いに魅せられ、仕事も忘れて後をつけて行ってしまう。

この、触りもしない、キスもしない、グルヌイユと娘のシーンがちょっと狙ってるんじゃないかというくらい可笑しい。触れるか触れないかくらいの首筋をくんくん嗅いでいるグルヌイユに驚く娘!そりゃーキモイわな、あんな男がいたら。匂い嗅いで恍惚としているグルヌイユが娘の後ろにぬぼーと現れる度に噴き出してしまった。

グルヌイユは香水というものがあると知り、この娘の匂いをキープして置く方法を学びたいと、落ちぶれた香水職人、ジュゼッペ・バルディーニ(ダスティン・ホフマン)に弟子入りする。ジュゼッペは、グルヌイユのものすごい嗅覚でレシピを作らせ、それを自分のものとして売り出し大もうけする。グルヌイユは香りをキープする方法を学びたいだけなのでお金はどうでも良く、ジュゼッペの方法では乙女の香りをキープできないと知ると、香水作りで有名な村へ行き、そこの香水職人に弟子入りし、ついに乙女の香りをキープする方法を見つける。

こうしてグルヌイユはベースになる12の香りと、13番目の特別な香りを抽出し、究極の香水を作る。それは嗅ぐ者を幸せな気持ちにさせ、グルヌイユが四肢を砕かれて処刑される様を見ようと集まった何千人という聴衆を集団セックスへと誘う。

グルヌイユは親もなく、住む家もなく、何もなく生まれてきたけれども、嗅覚があった。自分に体臭がないことを発見すると、自分で自分の匂いを作ることによって、他人に自分というものを示そうとする。これは明らかに自我の目覚め、自分発見への序章だと思うのですが、究極の香りを作ったグルヌイユは、その香りで他人を幸せにできても、自分はそれに影響され、他人を好きになったりしないことに気づく。

後で考えてみると、グルヌイユに関わった人ってみんな死んじゃうんだよね。生みの母親も、孤児院で面倒見てたおばさんも、労働力としてグルヌイユを買ったおじさんも、ジュゼッペも、村の香水職人も。彼は美しい香りをキープすることはできても、人間同士のつながりは得られないと知ると、自殺してしまう。

グルヌイユってすっごい可哀想な人だし、彼の犯した罪ってとんでもないのですが、なぜかこの映画はそういった感情移入をしないで、純粋に物語を楽しめる。役者さんたちもいいんだけど、完全に物語りに吸収されているというか、役者が取り立てて際立ったりもしない。やっぱりこれは超面白いお話なのだな。

key Word 映画 パフューム ある人殺しの物語 トム・ティクヴァ ベン・ウィショー ダスティン・ホフマン アラン・リックマン レイチェル・ハード=ウッド アンドレス・エレーラ
★おすすめ映画★ | コメント(22) | 【2008/12/31 06:19】
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コメント
観衆に向かって、ハンカチを、たなびかせるシーンが印象的! 父親までなびいてるし!
その後、ひっそり罪を被せられる男がなんともかんとも~

エンディングを含めて楽しい1本。
来年も宜しく!
【2008/12/31 12:56】 URL | hiro #-[ 編集] | page top↑
明けましておめでとうございます。
今年は更新や返事を出来るだけ滞らせないように心掛けたいと思います(汗)!
こんな私ですが、今年もどうか仲良くしてやってください(^^;)。
今後ともよろしくお願いいたします(^^)。
【2009/01/01 21:11】 URL | 波野井露楠 #-[ 編集] | page top↑
私この映画好きだったんですが なんか公開当時はこっぴどくこきおろされてたよーな覚えがあります。

年をとったせいか 人が叩く映画ほど 面白い と 思うようになりました。絶対何か映画以外の裏があるんだろう…と。

イヤな人間になったもんです。
昔はなに観ても面白かったのに。
【2009/01/02 20:05】 URL | プリシラ #-[ 編集] | page top↑
Hiroさん、波野井さん、

こちらこそよろしく!

プリシラさん、

年のせいじゃなくて、人の叩く映画というのは面白いんですよ。良くても悪くても、なんか色々言いたくなるっていうのは、印象に残ってるってことですから。
【2009/01/02 21:55】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
あけましておめでとうございます

今年は春から映画yearにしたく思っております
これもチェックリストに入れよう・・・・メモメモ
今年も姫のストレートなレビューを楽しみにしております

えっと、メールたまには見てね、カード送ったので(笑
【2009/01/02 23:22】 URL | 百 #mQop/nM.[ 編集] | page top↑
> えっと、メールたまには見てね、カード送ったので(笑

やべえ、また忘れてた。はい。チェックします(爆)

去年は色々とお世話になりました、百さん。今年もよろしくお願いします。
【2009/01/02 23:42】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
この映画、観た当時に「すっごいハッピーエンドじゃない?」って言ったら、「どこが?」って言われた(^_^;)
ラスト、グルヌイユが皆から受けるあの行為は、最上級(というと語弊があるか…;;)の愛情表現だと思うのですが……

彼は皆から愛されるために『あの香り』を手に入れたかったのじゃないかな、と思っていたので。
あんなにまで愛されたら、ある意味本望かと……
【2009/01/05 17:32】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
まーちゃん、
そういう見方もありますな。私は、今の自分の精神状態のせいか、彼は「愛することが出来ない」ということを知って、この世を去る気になったのかなと思っちゃうけど。
【2009/01/05 22:04】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
彼は「愛することが出来ない」と思っていたのか……知らなかった。←バカだから;;

何か、あんまり深く考えてなかったのかな~
彼は自分の作った「香り」が自分を愛される存在にすると思ったから、あぁしたのかもしれないし、愛されるのは結局自分ではなくて自分が作った「香り」だと悟って、あぁしたのかもしれない。
んにゃ、『あの香り』とともに愛される存在になろうとしたのかも。
最初から、もう一度。
だから、あの場所を選んだのかもしれない。
改めて考えるとそんな気がします。
【2009/01/07 17:19】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
まーちゃん、
つかさ、香りを完成させた後の行動は、解釈が人それぞれなんじゃん?完成させるまでは、自分には全く匂いがなくて、その匂いを作りたい、と思ったわけじゃん。それがああいう結果になって、それをどう解釈してあの行動にでるか、ってのはさ。

私は処刑場の集団セックスを見ながら、グルヌイユってなんて孤独なの、と思った。自分が匂いで発情してあの人たちの中に自ら入って行けたら、自分を解放出来て、他人を愛せたはずなのに、自分だけ冷静なんだもん。
【2009/01/07 21:49】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
人にあれこれ考えさせるっていい映画だと思っているので、そういう意味では本当にいい映画だな~と思います。
もちろん解釈は様々だし、それでいい、というか、それがいいのですよ。

あの処刑場の場面、獣じみた群集を高みから見下ろすグルヌイユは私には『孤高の存在』に見えました。
あの輪に入っていくべきではない人。
ま、それが幸せかどうかは別問題ですけど。

見え方って本当に違うんだな~と思いますね。
それが他の人のブログとか読む理由なんだろうな。
【2009/01/09 17:27】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
まーちゃん、

まーちゃんもたいに考えると、グルヌイユって、ロックスターみたいだね。ステージで演奏して、観客は彼女とかと来てていー雰囲気になってるんだけど、自分は演奏し続けなければならないという(爆)
【2009/01/09 21:53】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
問題は映画を観もしないで または映画以外の点でたたく人たちですか~。
観てつまんないならそれでいいんですけども どうも最近映画評とか日本も日本以外でも 変な偏見でたたいてたりするのが多くて辟易してます。
一般の人のブログの方がよほど正直で参考になるような気がします。
【2009/01/10 13:45】 URL | プリシラ #-[ 編集] | page top↑
そうですねぇ。
ステージ上の人って、次元が違う人って感じがするんですよね。(実際はそんなことないんでしょうけど)
だから、う~ん……。

上手いこと表現できませんっ(>_<)
【2009/01/15 17:20】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
まーちゃん、

アタシはいつも、ステージに立つ人って孤独だなあ、と思うの。何千人という人が観に来て、外でも「サインして」とか言われて、ものすごいattentionをもらえて、そもそもそのために有名になりたかったんだろうけど、本当に愛してくれる人はいない。みんなロックスターの自分が好きなだけ。寄ってくる人は好きになれない、本当に好きな人、つまり私生活はボロボロになってしまう。

そういうのとグルヌイユがだぶったんですよね。
【2009/01/15 22:23】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
でも
ステージの下にいる、いわば普通の人も、上の人とそんなに変わらないんじゃないのかな~?とも思うのですよ。
例えば誰かが私のことを「好き」と言ってくれても、それはその人が抱いている「私のイメージ」を好きなだけでしょ?(ま、そんなことを言ってくれる人はいないんですけども)
そもそも、本当の自分なんてものは、自分でも分かりませんけどね。
だから、程度の差はあるけど、私らも孤独なんだと思う。突き詰めると。
【2009/01/19 17:13】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
まーちゃん、

それはその通りですよね。そこが、人間が孤独を感じるゆえんだと思う。

でもさ、有名になった人とかって、他人が利用しようとしたりするじゃん?例えば、パパラッチされるのだって、普通の人だったらまだ人権の主張のしようがあるけど、有名人て逃げられないじゃん。そういうのすっごいストレスで、余計悲しくなっちゃうんじゃないかしら。
【2009/01/19 23:40】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
そうなんですけどね。

誰しも人生を切り売りして食い扶持を稼いでいるわけで、得る報酬が多い分切り取られる部分が多いってことを承知してないといけないと思うんですよ。
まぁ、ちゃんと比例した報酬(お金だけのことでなく)を得ている人ばかりともいえないのでしょうけど。

やっぱり、いいとこ取りばっかりは出来ないように、出来てるってことなんでしょう、世の中。

したいですけどね。
【2009/01/21 17:19】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
まーちゃん、

「自分を切り売り」というのは、芸能人の仕事の性質を良くあらわしてますよね。一般の人は「もう切り売りするのはいや!」と思ったら、すっぱり足を洗えるけど(たいがいは)、一度有名になっちゃったら、後に退けないじゃない。

って、映画と全く関係ない話しで盛り上がってますね~
【2009/01/23 02:35】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
こちらにもコメントさせてもらいますね!
本作は実にユニークで面白い作品でしたよね。
グルヌイユは、自分は他の人達のように、
愛し愛される事ができないと気付いて、
生きていく価値がないと思ったんじゃないでしょうか。
とても孤独で気の毒な人でした。

お友達とのコメント、ロックスターの立場にまで及んで、
面白く読ませてもらいましたよ(^^)
【2009/02/02 17:38】 URL | YAN #9L.cY0cg[ 編集] | page top↑
YANさん、

ありがとうございます。まーちゃんとはいつもどんどん主題がズレて行きます(笑)

確かにユニーク、というのがこの映画を表すのに一番ピンと来ますね。
【2009/02/02 22:06】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
見ましたよ・・・・怖い話だったわ~、私には

しかしこうも見るものによって違う解釈が出てくる映画ってないんじゃないかな
どうしてかなって思ったら、台詞がホントないのよね、グルヌイユの
これ原作はフランス小説なの?
【2009/02/04 00:13】 URL |  百 #mQop/nM.[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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