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『タワーリング・インフェルノ』-結構真面目な名作
The Towering Inferno

本当は小土井さんが取り上げていた『ポセイドン・アドヴェンチャー』が観たかったんだけど、図書館にないんだよねー。『ポセイドン・・・』とこの『タワーリング・インフェルノ』は、私が生まれて初めて観たディザスター・ムービーだから、両方とも印象に残っているのですが、やっぱ子供だったせいか、今観るとディテールは全然記憶になかったなあ。字幕だから母親が色々説明してくれるんだよね、映画館で。他の人迷惑だったろうなあ。

タワーリング・インフェルノ [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 1974
Director: John Guillermin, Irvin Allen
Writing Credits: Richard Martin Stern, Thomas N. Scortia
Cast:
Michael O'Hallorhan: Steve McQueen
Doug Roberts: Paul Newman
Jim Duncan: William Holden
Susan: Fay Dunaway
Roger Simmons: Richard Chamberlain
Harry Jernogan: O.J. Simpson
一番最初、ヘリコプターが壮大な山々の間を飛び、昔風の壮大な映画音楽に載って水の上に出て、赤くて大きい橋が出てきて

「あ!サンフランシスコだ!」

なんて思わせるオープニングがなかなかステキでしたね。で、ヘリに乗っているポール・ニューマンがぱっと映ってさ。ニューマン演じる有名な建築家、ダグ・ロバーツはどうやらヴァケーションかなんかから帰ってきたらしく、自分でデザインした135階建ての"グラス・タワー"にあるオフィスに行くと、ガール・フレンドのスーザン(フェイ・ダナウェイ)が待っていて、いきなり個室のベッドに・・・・。オフィスにベッドがある(しかもサテンのシーツ)のがすごい。

ああ、そんで「時代だなー」と思ったのが、フェイ・ダナウェイが、職場でついに編集長の仕事をオファーされたの、とポール・ニューマンに打ち明けるわけだ。「この仕事、5年も待っていたの」

「でも、それは僕たちの計画に水を差すことになるね」

「私だって、あなたの言う幸せを手に入れたいわ!子供たちがバックヤードで走り回るような家庭・・・・。でも、この仕事もしたいの・・・・両方欲しいけど、両方は手に入らないのよね・・・」

「この話は後でしよう」

2009年の今時だったら、女編集長で結婚して子供いて、なんて良くある話だよねー。昔はこんなことが障害になったのだなあ、なんてしみじみ思った。

で、二人がチョメチョメしている間にグラス・タワーの配線がショートし、81階の倉庫で火が上がってしまうが、セキュリティシステムが上手く作動してなくて、誰も気が付かない。なんかおかしいと思っている警備員・・・・・あ!!O.J.シンプソンじゃん!警備員の制服が最高によく似合う!声もかっこいい!演技も、いかにも脳みそ足りない元フットボール選手、って言うんじゃなくて、結構きちんとしている。この人が嫉妬に狂って女一人殺してるとはねえ、なんて思いながら観てしまった。

さっき書いた、冒頭のヘリのシーンに字幕で、

「この映画は、いつも自分の身をかえりみずに私たちのために最善を尽くしてくれる消防士さんたちに捧げます」

みたいな字幕が出て、単なるショッキングなディザスター・ムービーではなく、結構気合入ってるんだな、と思った。ストーリーもなかなか良く出来ていて、グラス・タワーのオーナーの婿養子で電気技師のロジャーが、建築家であるダグが細心の注意を払って安全なビルにしようと作ったスペックよりも安い資材を使ったために配線がショートし、怒ったダグがロジャーを吊るし上げる。で、ロジャーはなかなか嫌な奴ではあるのだが、実はオーナーのジム・ダンカンが予算カットのために婿養子に無理を言ったためだ、ということがあとでわかってきたりする。

で、126階かなんかでパーティやってるときに炎がドンドン酷くなってくるのだけど、女子供だけ先に避難させよう、とするときに、フェイ・ダナウエィとポール・ニューマンのカップルだけでなく、他のカップルも

「あなたと離れたくない」とか、

「大丈夫さ。ちゃんと家に帰るよ。僕が約束を破ったことがあるかい?」

なんてやりとりをしているところがベタながらも胸キュン。しかもこれらのカップルが、でぶでぶしたおじさん・おばさんのカップルや、熟年愛みたいな年寄りのカップル(おじさんの方はフレッド・アステアらしい)で、却って可愛らしかったりする。

あ、若いカップルもいたんですけど、さっさと中盤以前に死んじゃいました。若いエギュゼキュティヴとその秘書なんだけど、こいつらもオフィスでやっちゃってるんだよなー!いいなー70年代って。で、チョメチョメしてたせいで、気づいたときにはもう遅く、外は火の海なんだけど、男としてはなんとかせねば、と、濡れタオルを被って勇敢に出て行く男!でも、火が移るのがすっごい早い。あのくらいの火だったら、焼けないで結構行けるんじゃん?って感じで、犠牲になる人たちは「見せ場!」とばかりに火がつくあたりが少し時代を感じさせますね。

一番怖かったのは、向かいのビルにロープで避難するところだったね。火は下からだんだん、パーティ会場の方に燃え上がっていく。エレベーターや階段はもう使えない。で、ヘリからロープを投げ込んで、柱やなんかに固定し、ロープのもう一方を消防士たちが向かいのビルの屋上に固定し、ローラーにくっつけた鳥かごみたいのに座らせて、一人一人向かいのビルの屋上に避難させようつー、すごい作戦。女子供が先だから、女の人がその、鳥かごみたいなイスに座らされて、126階の高さをロープでするする~と向かいのビルに・・・・

「いや!怖い!行きたくない!ぎゃー!ぎゃー!」

と叫んでいたけど、アタシは絶対ヤダ!恐すぎ!

で、まあ、この作戦では全員避難させるのに3時間くらいかかっちゃうのだけど、計算では17分くらいで火は126階に届いてしまう。で、最後の手段は、2階上にあるウォーター・タンクを爆破させ、その水で火を消し止めてしまう。但し、126階にいる人が全員助かる保証はない。

「誰が爆弾を持って行くんだ?」

スティーヴ・マックィーン演じるマイケル・オハラハン消防隊長が訊く。

「この大役をこなせるのは君しかいない」

「爆弾を仕掛けたあと、降りてくる手立てはあるのか?」

「・・・・・」

「Oh, shit.....」

かっこいい!!このオハラハン消防隊長、朴訥でクールですっごいカッコ良かった。

で、この爆弾仕掛けて・・・っていうシーンは結構ハラハラしたね。「どうなっちゃうんだろ?」と純粋にどきどきした。水がドバーっと出てくるのも怖いけど、爆発で吹っ飛んでくる破片とか、恐すぎ。そういうのの下敷きになって死んじゃう人続出。あ、そういえば、こういうので死んじゃう人たちが簡単に死ぬんだよね。あんなんじゃ死なないよ、と思うんだけど。この辺が昔の映画っぽい。

で、最後オハラハン消防隊長が、建築家のダグに、

「君のような人たちがこういうスカイスクレイパーを建て続け、俺は煙にむせながら人を救い続けるよ・・・・建築家が消防士に高層ビルの建て方を訊いて来る時代が来るまでね」

「俺は君に相談するよ」

「俺の職場は知ってるだろ。いつでも電話してこいよ、建築家くん」

と言って去っていくのだが、かっこいー!!!完全にマックィーンの勝ちだなあ、この映画。

で、最後のクレジットにもLAの消防署のみなさんにSpecial Thanksみたいのにぎにぎしく出てて、本当に真面目に作った作品なんだなあ、ってところに好感が持てた。キャラもストーリーもいいし、結構名作かも。

key Word
映画 タワーリング・インフェルノ ジョン・ギラーミン アーウィン・アレン スティーヴ・マックィーン ポール・ニューマン ウィリアム・ホールデン フェイ・ダナウェイ フレッド・アステア O・J・シンプソン
アメリカ映画 | コメント(8) | 【2008/12/14 08:14】
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コメント
年がばれますが 昔お正月っていえば ポセイドン・アドベンチャーかタワーリング・インフェルノ テレビでやってましたねぇ…懐かしい。
そして 豪華なキャストにもビックリ。
何より OJシンプソンにビックリ…。
【2008/12/14 08:49】 URL | プリシラ #-[ 編集] | page top↑
プリシラさん、
そうだっけ?言われてみれば、この映画もクリスマスあたりの話なんですよね。『タイタニック』もそうだけど、パーティとかで着飾った人が大災害に巻き込まれて、ドレスとかヒールのサンダルとかで走り回ったりするのが面白いのかしら。
【2008/12/14 20:37】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
おお!この映画なら、オヤジも知ってるぞ!
小学校の時に映画館で見たぞ!
すんごい怖かった思い出があります。
でも、豪華なビルが燃えて、
「ああ・・・、もったいない・・・。」
なんて事も思ってました。

映画記事にコメント出来て、嬉しいのだ!
ケケケッ!
【2008/12/15 16:38】 URL | 土佐のオヤジ #-[ 編集] | page top↑
オヤジさん、

>映画記事にコメント出来て、嬉しいのだ!

そんな可愛いこと言っちゃって!
【2008/12/15 21:54】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
子どもの時何たら洋画劇場とかいうTV番組で見た筈なんですが、あんまり覚えてないんですよね~
この前TV放送してたのに見そびれてしまったし……
でも、洗い物してて積み上げた茶碗とかが危ない状態になると何故か「タワーリング・インフェルノ」という言葉が思い浮かびます。
全然関係ないのになぁ……
何を刷り込まれたんだろう(~_~;)
【2008/12/16 17:49】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
この映画、劇場で観た時は名画座(確かカップリングは『チャンプ』かなあ…)で観たんですが、その名画座の劇場が大阪はミナミの道頓堀の橋の近くで、オマケに7階建ての5階で上映。観ている途中で、「本当に今火災が起こったらどうしよう…」と、非常口を目で何度も確認したのを憶えてます。(怖かった~)
疑似体験とでも言えばいいのか…。その数年前に、そこから直ぐ近くの千日前デパートで大規模な火災(TV生中継されるほど)があり、100名以上の人が犠牲になった事件がありました。
マクィーンが「安全な火災などない!」と言う言葉が印象的な映画ですが、作品自体、大好きな映画です。
【2008/12/18 00:39】 URL | ロッカリア #-[ 編集] | page top↑
>ドレスとかヒールのサンダルとかで走り回ったりするのが面白いのかしら。

恋人たちが生き別れて 
「君だけは助かるんだ!」
「いや!あなたも一緒じゃないと!」
とかいうメロドラマが受けたのでは?

最近そういう映画 観ませんねそういや。
小粒な恋愛映画は多いけど。
【2008/12/19 20:42】 URL | プリシラ #-[ 編集] | page top↑
プリシラさん、

ああ~ロマンスか。私はきれいなドレスにサンダルで、ボロボロになってるお姉さんたちが好きですが。
【2008/12/20 03:29】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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