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『僕らのミライへ逆回転』-映画に対する愛情を感じます
Be Kind Rewind

映画データベース-allcinemaのストーリー概要がすっごく上手なので、引用させていただきます。

「まじめな青年マイクが働く小さな町のおんぼろレンタルビデオ店“ビー・カインド・リワインド”。時代に取り残された同店にも再開発の波が押し寄せ、いよいよ取り壊しの危機に。そんなある日、店を空ける店長に留守を任されたマイクだったが、幼なじみのトラブルメイカー、ジェリーのせいで、商品のVHSビデオが全てダメになってしまう。あわてた2人は、ビデオカメラ片手にダンボールや廃材を使って「ゴーストバスターズ」や「ラッシュアワー2」をリメイクし急場をしのぐ。オリジナルとは似ても似つかないチープな手作りビデオだったが、いつしかそれが評判を呼び、2人は町の住人たちを巻き込み「ロボコップ」や「2001年宇宙の旅」、「ドライビング Miss デイジー」といったハリウッドの名作、ヒット作を次々と勝手にリメイクし始めるのだったが…。」

be kind rewind
dvd on amazon.com
Produced: 2008
Director: Michel Gondry
Writing Credits: Michel Gondry
Cast:
Jerry: Jack Black
Mike: Mos Def
Mr. Fletcher: Danny Glover
Ms. Falewicz: Mia Farrow
Alma: Melonie Diaz
Ms. Lawson: Sigourney Weaver
この『ゴーストバスターズ』のリメイク・シーンが最高に可笑しくてひっくり返りました。図書館で働くおばあさんをゴーストに見立ててやっつけたり(意地悪だけど可笑しい)、夜のシーンを昼に撮らなきゃならないので、ネガティヴ効果を使うのだけど、「顔もネガティヴになっちゃう」といって、白黒コピーで顔をコピーしたのをお面にしてつけてるとことか、もう単純に可笑しい。あと、黒人のおじさんがカツラつけて、すっげえ派手で安っぽい豹柄のスカートとか穿いて、女の役やるんだけど、全く演技してないとか、そのまんまの格好でカメラ持って走ったりとか、ああいうギャグすっげえ弱いんです、私。

で、概要にあるとおり、この安っぽいリメイク(Swaded版と呼ばれている)が評判になって、遠くはニューヨークからわざわざオリジナルでなくSwaded版を借りに来る人が来るくらいになったのだけど、これってものすごく痛烈な「ハリウッド批判」なんじゃないかと思った。Swaded版は短いから少ない費用で作れるよ、とか、短いから観る方もたくさん観れるし、Swaded版の方がクリエイティヴだ、というコメントがあって、これってモロ最近の必要以上に長くて、制作費バカ高くて、CGや特撮に頼っているだけでなんのオリジナリティもないハリウッド映画を批判してるよねー。

あ、あとさ、ビー・カインド・リワインドのオーナーのMr.フレッチャーが、自分の店を持ち直そうと大型ビデオ・レンタル・チェーンをスパイしに行くんだけど、その時メモを取ってて、

「うーん・・・・カテゴリーがシンプル・・・・"アクション"と"コメディ"しかない・・・・。様々なタイトルが置いてあるんじゃなくて、タイトルは少ないけど、1タイトルの本数が多い・・・・・店員は余り映画に対する知識を持っていない・・・・」

と言うんだけど、これも最近の映画のあり方を批判しているのかなと思った。

ダニー・グローヴァーミア・ファローシガーニー・ウィーヴァーなんていう大物がさらっと出てるあたりとかも、そういう主義主張に賛成したからかしら?出演者といえば、普段私はジャック・ブラックって苦手なんだけど、この映画では彼の良さが嫌味でなく生かされていたな。全くハッタリの『ゴーストバスターズ』の歌歌ってるところなんか、ジャック・ブラックならではの面白さだったよ。

撮影を行ったニュージャージーのパサイックという町は、本当にこの映画で描かれているとおりの寂れた町で、そうだからここが撮影場所に選ばれたのか、この町を活気付かせるためにここで撮影したのかわからないけど、DVDの特典にこの町の特集みたいのがあって、85年くらいまでは景気が良くて賑わっていた町が、今ではかなり寂びれてしまった、という話を町に住んでいる人がインタヴューで言っていた。

でも、最後にジェリーとマイクが撮った映画に出てくる町の人たちは、本当にパサイックの町の人、特に若い男の子や女の子は、ここに住んでる素人さんで、この映画をこの町で撮ることは町の人たちにとってもとても楽しい経験だったようだ。

そういえば最近は、撮影費が安いとかでカナダで撮影したり、製作国がヨーロッパだと助成金が出るからって、アメリカ映画なのにわざわざイギリスの俳優使ったり、ロンドンで撮影したりして無理やりイギリス合作にしたりしてるらしいから、「映画ビジネスをアメリカに戻そう」っていう姿勢なのかもしれないな。ロクでもない特撮にお金かけてるくせに、ヨーロッパ映画を支援するための助成金を騙し取るようなことしないで、普通の金額でいい映画は取れるし、アメリカにたくさんあるであろう歴史のある街や美しい場所を、アメリカ映画が紹介して行かなくてどうする!みたいな。この映画はそういう姿勢がたくさん感じられて、なかなか好感の持てる1本だった。

PS."Be Kind Rewind"というのは、ビデオを借りたら「お手数ですが巻き戻してください」という意味でビデオに張り付けられている決まり文句みたいなものです。原題は、この常套句と、「もっと人が優しかった昔にもどろうよ」というような意味が引っ掛けてあるのかも。

ジャック・ブラックの出演作品一覧

映画 僕らのミライへ逆回転 ミシェル・ゴンドリー ジャック・ブラック モス・デフ ダニー・グローヴァー ミア・ファロー メロニー・ディアス シガーニー・ウィーヴァー
心に残る映画 | コメント(5) | 【2008/10/30 08:14】
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コメント
チュチュ姫さん、お久しぶりです!
最近見ましたが、大好きな作品でした。
最後の映画に出てくる人たちは、実際あの町の住人なんですね。
スクリーンを見つめる喜びに溢れた顔がリアルだったのもうなずけます。
この映画が自分の町で撮影されたなんて、
素敵だな~。うらやましい。
【2008/11/04 21:24】 URL | Minita #-[ 編集] | page top↑
Minitaさん、

お久しぶりです。

ホント、なかなかいい映画でしたよね。こういう小作品はもっとあってもいいのになあと思います。
【2008/11/05 03:02】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
面白かったです~。
というか、映画に限らず、何かを作るって楽しい作業なんだっていうのを再確認しました。
DVD特典の話は興味深かったです。
劇場で観てても分からないですもんね。
CGとかも、作ってる人たちは多分色々と工夫したりして楽しんでいるともいえるんだろうけど、もっと原始的な楽しさをもう一度手に入れよう、ってことなのかな~と思いました。
ゴンドリー自身にとっても、多分宝物のような映画になるだろうし、撮影に参加した町の人たちにとっても大切な思い出になるだろうと思います。
もちろん、観た私も大切な思い出の品を久しぶりに見つけたような気分にさせてもらった映画でした。

隣の男のコロンが臭かったのだけが、いただけなかったわ~(>_<)
マジで、気分悪くなった。
【2008/11/07 18:10】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
まーちゃん、

私はこの映画は、「映画産業、商業的になり過ぎて、面白くない!お金のためだけじゃない面白い映画を作ろう!」といってるんじゃないでしょうか。さらにさらに「面白い映画は、お金かけなくてもできる!」って。
【2008/11/07 21:48】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
商業主義ってビジネスですもんね ハリウッドって。
映画の出来というより 売れてナンボの世界で 面白い映画でも売れなかったり どーしよーもないのでも売れたり。ほんとマーケティングとか駆使してますが 実際面白い映画って口コミでいつまでも上映してたりしませんか?

というわけで 人気ないのか終わりそうなフロイトニクソンなんですが なんとか時間作って観に行きたいです!

http://queenofthedesert.blog72.fc2.com/?no=723
【2009/02/02 11:47】 URL | プリシラ #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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