スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| 【--/--/-- --:--】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
私は好きだよ、マイケル・ムーア!『ロジャー&ミー』
Roger & Me

ワタクシ、ミシガンに住んで10年くらいになりますが、フリントがGM(ジェネラル・モータース)のホームタウンだったなんて知りませんでした。うへぇ、馬鹿なのがバレてしまうぅぅぅ~。しかも、自動車産業で働いているというのに!

マイケル・ムーアの関連アイテム

この映画は、うちの営業部長のデニス・ホッパーに似ているFさんと、朝、会社のキッチンで、GMがついに破産宣告したというウワサを小耳に挟んだのでその噂話をしていたら、Fさんが『ロジャー&ミー』は、昔フリントのGM工場が閉鎖になった時のドキュメンタリーなんだよと教えてくれました。

この映画は公開が1989年で、映画の中で3年かかって撮ったと言っているので、フリントでのGM工場の閉鎖は1986年ごろと思われます。ミシガンは、道路や町の名前に「ポンティアック・トレイル」だの、「フォード・ロード」だの車関係の名前が使われているくらい、自動車産業に密接したところで、家族全員フォードに勤めているとか、そういうのもめずらしくない。この映画を撮ったマイケル・ムーアもフリント出身で、自分以外は家族全員GMに勤めていたそうです。

映画のメインのプロットは、マイケル・ムーアが、フリントの工場閉鎖をし35,000人をリストラした当時GMのCEO、ロジャー・スミスさんをなんとかフリントに連れてきて、フリントの酷い状況を見てどう思うか聞いてみたい、というものなのですが、もちろん、何だかんだとかわされて、本望は遂げられませんが、オーディエンスにフリントがどういう状況だったかというのはありありと伝わってきます。

今回気がついたのは、マイケル・ムーアってインタヴューが上手いかもってこと。失業者が多くて意気消沈しがちなフリントを盛り上げようと、パレードをするのですが、それに招かれてきた、ミス・ミシガン。彼女にマイケル・ムーアは「GMの今回のリストラをどう思いますか」と聞くんだけど、「私、後3日でミス・アメリカに出るの・・・。だからあまりはっきり意見を述べたくない・・・」と煮え切らないので、「今日は天気が良くて、パレード日和だね!」なんて突然話題を変えてしゃべらせる。あとでDVDのスペシャル・フィーチャーを見たら「彼女があいまいな答えしかしないので、それなら彼女がしゃべりたいことをしゃべらせてやろうと話題を変えたんだ」と自ら言っていました。

GMがかつて物凄い利益を上げていたころ、昔の大スターがGMのスポークス・マンをやっていたのですが、今回、フリントを盛り上げるためにそういうスター達がやってきて、その人たちにもインタヴューをするのですが、みんな口を揃えて「リストラにあったのは可哀相だと思うけど、グダグダ言ってないで明日を信じてがんばって行けば大丈夫」と全く予想通りのアメリカ的ポジティブな回答ばかり。まあその通りなんですけど、家賃が払えなくてクリスマスの日に家を追い出される家族なんかを見ていると、他人事だからそんなこと言えるんじゃないのという気になってきます。

冒頭で述べたとおり、現在のGMは破産のうわさが出るほど経済的に切迫しています。つい最近も、破産の変わりに大きなリストラをしたばかりで、20年前と同じことを繰り返している。映画の中でGMのスポークス・マンみたいな人が、企業というものは利益の追求が目的なんであって、故郷の人たちの生活を守るなんてことは二の次だ、と言い放ちます。確かに、それがビジネスと言うものなんだろうなと思いますけど、私はそれってドライ過ぎて、人間相手では通用しないんじゃないかなあと思います。カット&ドライに大掛かりなリストラをする企業に勤めたいと思う人なんていないじゃない?そういうことを繰り返していると、優秀な人材はどんどん他の会社に行ってしまい、最終的には会社にとっても良くないと、ま、GMが証明してくれたのかも。

私はマイケル・ムーアの意見に全て賛成って訳じゃないけど、「なんかおかしい」と思ったらとことん突き詰めていく姿勢が好きです。この人の作品にはバイタリティがある。本人によれば、この映画を撮っているとき自分も失業中でフィルムを買うお金もなくて、いろんな人が「まあ、映画が成功したら払ってくれればいいよ」なんて言ってくれたということに非常に感謝しているとのこと。失業中でお金もなくて、しかもミシガンのフリントの映画なんて作って金になるかもわからないのに、自分にとって大事なことだから映画にしたかったと。これからもこの調子でドキュメンタリーを作って、ワタクシのようなふとどき者を教育してください。

Related Articles
■マイケル・ムーアと言えば!華氏911
■マリリン・マンソン、マット・ストーンのインタビューもいい!『ボーリング・フォー・コロンバイン』
■映画偉人伝~マイケル・ムーア~
映画感想 | コメント(2) | 【2005/12/05 05:45】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋

PREV: 映画偉人伝 ~その9~ マイケル・ムーア
NEXT: いよ~、エル・マリアッチ!-『レジェンド・オブ・メキシコ』

BOOKSMOVIESMUSIC ALL ARTICLES

It's stupid to say "don't watch it, if you don't like it"!! Click here to return Home!!
コメント
 そうそう、この映画はマイケル・ムーアの作品の中でも良くできていて、「ボウリング・フォー・コロンバイン」と同じぐらい勉強になりました。

 ウサギの皮をはぐシーンには抗議が殺到したのに、すぐあとの黒人がショットガンで殺される映像には何も言われなかった、とムーア本人がインタビューで語っていました。それが「ボウリング~」を撮るきっかけの一つだったようです。そういう社会のねじれに敏感に気付いて、すぐ行動に移るところが、マイケル・ムーアのすごいところですね。
【2005/12/06 13:25】 URL | kentaro #vWiEq6jM[ 編集] | page top↑
言ってた、言ってた。確かにそうよね。私もそうでした。でもウサギのシーンは、かわいそうとかいうより、ひたすらおでれーた・・・・。開いた口が塞がらないとは、まさにこのこと!でもウサギの肉ウマイ!って食っちゃう人なんですけどね、わたしは・・・。
【2005/12/07 00:07】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












管理者にだけ表示を許可する

すんません、トラックバック、スパムがひどすぎるんで、全面禁止にしました。トラックバックしたい人は、コメントと共に、自分とこの記事のURLくっつけといてくれればいいすから。
トラックバックURL削除
Roger&Me(ロジャー&ミー) by シネマうさぎ
「華氏911」を作ったマイケル・ムーアのデビュー作で、とても面白かったです。デトロイト郊外にある街、ミシガン州フリント。マイケル・ムーアの生まれ育った、自動車会社GMの工場がある街です。かつては繁栄していたこの街も1986年、従業員3万人の解雇をきっかけにどんど.. シネマうさぎ【2006/04/11 12 : 36】


「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。