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『26世紀青年』-バカって男の専売特許なの?
Idiocracy

舞台は2505年のアメリカ。2005年に政府の人工冬眠実験に参加、1年で起こしてもらえるはずが、プロジェクト担当者が売春斡旋容疑で捕まったため忘れられてしまい、500年後のアメリカに目覚めてみると、そこはバカばっかりの国になっていた・・・・・

26世紀青年 [DVD]
dvd on amazon.com
Produced: 2006
Directed by: Mike Judge
Writing Credits: Mike Judge
Cast:
Joe Bauers: Luke Wilson
Rita: Maya Rudolph
Frito: Dax Shepard
President Camacho: Terry Crews
Doctor: Justin Long
という超バカバカしいお題目の映画なのですが、すっごい説得力あるんですよ~。普通の家庭に育って、普通に大学行って就職して、結婚した人はそれこそDouble Income No Kidsで子供を作らない、ところが貧しい家庭でロクに学校も行かなかったような人たちは、避妊もせずに若いときからセックスしまくって、「できちゃった婚」とかでどんどん繁殖してくので、500年後には知能指数が低い人が世の中を席巻している、という。あり得るかも?!と思いません?

貧乏=バカ、って短絡的過ぎるんじゃないの?と最初は思ったんだけど、だって、金持ちの娘でちゃらちゃらしてどーしょもない女とか、この間の『イースタン・プロミス』のヤクザのバカ息子とかもいるわけじゃない。でもアメリカって実質階級社会だから、頭の良し悪し、というより、「教育を受けられるか否か」は、育ちにかかっちゃってるというのはあり得る。リテラシー・レベル90%以上と言われる日本の人たちには、この観念はわかり辛いかも。それとも昨今は、日本もアメリカの悪い影響を受けているのかしら。

最後のシーンで、2505年のアメリカの大統領になったジョーが

"There was a time when reading wasn't just for fags. And neither was writing. People wrote books and movies. Movies with stories, that made you care about whose ass it was and why it was farting. And I believe that time can come again!"

「読み書きをするっていうことは女々しいことじゃない時代があった。人は本や映画を書いたんだ。ストーリーのある映画、誰のケツが、なぜ屁をこくかを考えさせる映画を。そして、その時代はもう一度来る、と私は確信する!」

という大演説をブツのを見て、「これってトレイ・パーカーとマット・ストーンじゃないか」と思った。『サウス・パーク』も、『☆チーム☆アメリカ』も、最後に「この物語の教訓」みたいのがあるじゃない?そしたらこれ、監督/脚本がビーバス&バッドヘッドのマイク・ジャッジだったよ。でもこの人たちって、共通してるよね。なんというか、人間てバカを笑う生き物なんだけど、この人たちは皆、バカを、見てて笑えないくらい辛辣に描く。「ここまでバカだと、笑えない」というレベルのバカなんだけど、でも良く考えると、実際いたりとかさ~。

この大統領の演説の中のケツ云々の下りは、2505年のアカデミー賞受賞映画が『Ass(ケツ)』というタイトルで、ケツのドアップが延々屁をこく、というものだったので、これからは少なくとも、誰のケツで、なぜ屁をこくかから始めようと言う、涙モンの演説なわけです。

それから「fag」というのを私は「女々しい」と訳しましたが、本当は「ホモ」って意味で、要するに日本では「男が女っぽい」っていうのはかっこ悪い、とされるが、アメリカでは「ホモっぽい」ということがカッコ悪いことなのだな。

この表現とか、人気番組がモンスター・トラックが戦うものとか、とにかくキンタマ蹴り上げる番組とか、バカっぽいものって男性的なものとして描かれているよね。女っぽいものでバカなもんてないんだろうか?テレフォン・ショッピングとか、整形とか。ああいうのはモンスター・トラック・バトルよりはちょっとは知的なのかな。

あと、人間のIQがどんどん下がってくる過程で、過去に存在した科学者たちが、それに対して何かできていたかもしれないのに、禿を直す発毛剤と、バイアグラの研究ばっかりに時間を費やしていた、という下りがあって、ボートックスとかやせ薬とかはどうなんだよ!と思った。良くも悪くも女性の存在を完璧に無視した映画ですなあ。まあ、バカを描く映画で無視されるってことは、女の方が知的だ、と思っていいのかもしれないが。

って色々考えてみると、この映画って色んな意味で差別的だなあ。まあ「Politically Correctness」から一番遠いところにある映画なので、そんなことを云々しても始まらないのですが。というか、きっと製作者が狙っているオーディエンスが、まさにケツが延々屁をこく映画を観て「面白い」と思う輩とか、モンスター・トラックやキンタマ蹴りの番組で盛り上がれる人たちに、それを見ている自分を客観的に見たらどんなにバカっぽいか、そして、読み書きできないお前みたいな人間ばっかになったら、世の中ファンクションして行かないんだよ、と言いたいのだろうけど、多分、当事者たちはこういうの見ても、自分たちのことだと思わないんだろうなあ。

key Word
映画 イディオクラシー ルーク・ウィルソン マヤ・ルドルフ ジャスティン・ロング
気になる映画 | コメント(0) | 【2008/06/24 23:00】
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