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『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』-面白いけどイマイチ良くわかんねー
There Will Be Blood

最初の30分くらい、なんかぼーっと観ていて、どってことなかったのですが、ポール・ダノ演ずるイーライ牧師の説教で、すっかり眼が覚めました。すげえ!ポール・ダノは、最初キャストされてなくて、やってくれ、って言われたのが撮影の3、4日前だったんだそうです。で、急いでエヴァンジェリストのリサーチして、ビデオ見て、役に挑んだらしいんですけど、すごい良くできでたよ~。この人上手いね。ここから一気に観る気にさせられました。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
dvd on amazon.com
Produced: 2007
Directed by: Paul Thomas Anderson
Writing Credits: Paul Thomas Anderson, Upton Sinclair
Cast:
Daniel Plainview: Daniel Day-Lewis
Paul/Eli Sunday: Paul Dano
Henry Brands: Kevin J. O'Conner
H.W. Plainview: Dillon Freasier
これがPTA監督作品だって知らなくて、観終わった後、「どーりで音楽が変!」とか思ってわろた。『パンチ-ドランク・ラブ』でも思ったけど、今回も知らないで見てるのに「変わってる音楽だなー」と思いながら観てたよ。場面にそぐわない、というのではないんだけど、要するに一般的な映画音楽じゃないんだよね。石油掘り起こしてるのが爆発して、吹っ飛ばされた息子、H.W.を抱えてダニエル(ダニエル・デイ=ルイス)が走っているバックに流れている音楽とか、すごい印象に残る。

で、その主人公のダニエル・・・・この人はなんだか良くわからないよ、私は。いろんなもの掘り起こして一攫千金を狙っている一匹狼で、その情熱ゆえにとうとう石油掘り起こしちゃった。石油があるらしい土地に行って調べまわる緻密さとか、出会う人に対する礼儀正しさとか、まあ、ビジネス・マンだから金にならないことはやらないにしても、それほど腹黒い人でもなさそうだ。石油掘ってるときに死んじゃった同僚の孤児を引き取って育ててやって、この子のこと、けっこう愛しているみたいにも見えるし。

かと思うと、油田を買う交渉に来た人が「俺たちに売って、引退して、息子の面倒を見てやれば」と言うと急にキレて、「俺が自分の息子をどう育てるかに口出しすると、殺すで」ぐらいのこと言っちゃうし、腹違いの弟、ヘンリー(ケヴィン・J・オコナー)に「俺はすごく競争心が強くて、他の人が成功するのは耐えられない」とか言ってるし、なんだか掴めないキャラだ。そこがPTAたる所以なのかな。

ネタバレに入りま~す。

で、この腹違いの弟ヘンリーが実は偽者だとわかると、あっさり殺してしまう。これも意外だったなあ。で、よよと泣くのだが、何、これは、エゴが強くて、自分をだましたり、自分のすることに口出ししたりする人は絶対に許せないのだけど、やっぱり心が許せる人が欲しい、孤独だ、という「よよ泣き」なのかしら。

息子H.W.が大きくなって結婚し、自分の会社を立ち上げたいから、パートナーシップを解消してくれ、と言ってきたときも、「俺の競合になるつもりか」と責めて、「お前は俺の息子じゃない。お前は天涯孤独だ、バスタード以下だ」と、なんかヒドイ人になってしまう。

これって、あれか、自分のイエスマンで、なんでも言うこと聞いて、ペットのように自分の側にはべってなついている人はいいけど、自分の意見を真っ直ぐ言うような人はダメ、ってこと?さらに息子に「お前は俺の"息子"というイメージをぶち壊した」と言うんだけど、小さい頃のH.W.は、ダニエルの言うことを良く聞いて、利発そうだったから、それが大きくなってきて自我を持ち始めたから気に入らないんだろうなあ。やはり、自分以外は嫌いな人なのか。

で、ラストにイーライを殺したときは目が点になってしまいました。確かに、あの、教会での洗礼のシーン、あの時、「私は子供を見離した」って何度も言わせてるイーライが意地悪だな~って思うよね。あのダニエルの屈辱感!すっげームカついて、イーライのことを睨むシーン見た?あれは名演技だったよね。とにかく、あれを根に持ってて、それで「私は偽の預言者です。神の存在は迷信だ」って何度も言わせるというのはわかるのだけど、殺すか!

このイーライとダニエルの対立がかなり大きな比重を占めているようなのだが、なんの対立なんだろう?PTAの映画って、面白いんだけど良くわかんねーんだよね。あとさ、最初に油田がある、と情報を持ってきた、イーライの双子の片割れ、ポール(ポール・ダノのダブル・キャスト)、コイツはどーなったんだろう?ダニエルがイーライに「ポールは自分で油田を掘り起こして、週に5千ドル稼いでいる」って言ってるけど、多分作り話じゃないかと思うし。コイツの存在意義も、イマイチ掴めねーしなあ。

物語の教訓がないところがPTA作品の特徴なのだろうか。

■アノラックとスノトレのGOさんが、納得行く解説をしてくれてます。こちら
■極楽三十路生活賛歌さんも、わかりやすいレヴュー書いてくれてます。いやー、いいブログ友達を持ったもんだ、私。

Key Words
映画 ポール・トーマス・アンダーソン  ダニエル・デイ=ルイス ポール・ダノ ケヴィン・J・オコナー
映画レビュー | コメント(4) | 【2008/04/14 00:27】
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コメント
chuchuさん、こちらにもコメ&TBありがとうございました。
DDルイスもポール・ダノも熱演でしたね。
この二人の対立っていうよりは、結局は似た者同士だってことが言いたかったのかな、と思います。
ラスト、ダニエルはイーライに自分自身を見て、殺すことで自分をも滅ぼしてしまったのかも・・・。
ではでは、また来ますね!

http://thinkingdays.blog42.fc2.com/blog-entry-462.html
【2008/05/25 17:46】 URL | 真紅 #V5.g6cOI[ 編集] | page top↑
chuchuさん

 ポール・ダノは上手かったですね。ダニエル・デイ=ルイスの影に隠れがちですが、相当レベルの高い演技だったと思います。『リトル・ミス・サンシャイン』の無言の誓いを立てたニーチェ男役という、あの難しい役をしっかりモノにしていたところを見ても、この人かなり実力があるんじゃないかな。

 その他の役者達の演技も、皆素晴らしかった。
 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』は、作りも完璧でしたが、演技も完璧。監督と役者が、自分達の実力を全て吐き出した、稀に見る傑作だと思います。

http://abominable-showman.mo-blog.jp/folder/2008/05/post_6ce0.html
【2008/05/26 15:21】 URL | L.A.F.S. #-[ 編集] | page top↑
ほんと、凄い映画だと思いました。
今回初めてフィリップ・シーモア・ホフマンが出てませんでしたが、顔が売れすぎてじゃまくさくなったんでしょうかね。
【2008/09/11 06:33】 URL | GO #-[ 編集] | page top↑
>顔が売れすぎてじゃまくさくなった

そんなあなた身も蓋もない。

今回は、いつものPTAファミリー全く出てないんじゃないんですか?ライリーとかメイシーとか。今回は、同じダメ人間でもユルくないキャストで・・・・って思ったとか!
【2008/09/11 21:17】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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