スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| 【--/--/-- --:--】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『ツイン・ピークス第十一章-第十四章』-観るなら読むな!シーズン2のクライマックス
Twin Peaks -Episode 11 to 14-

第十一章は、正体不明の穴のアップがどんどん退いて行く気持ち悪いカットから始まるのだが、これが単なる天井の穴なのだ。こういうところが本当にクリエィティヴ。天井は、リーランドが取り調べを受けている警察の暗い、殺風景な部屋。娘を失くした気持ちを語り、ジャック・ルノー殺しを認める、涙ぐんだリーランドが心を打つ。シェリフもクーパーもDr.ヘイワードも、リーランドに同情しながらも法に仕えるものとして心を鬼にしている様子がまた痛々しい。

TwinpeaksGoldBox
dvd on amazon.com
Produced: 1990
Created by: Mark Frost & David Lynch
Cast:
Special Agent Dale Cooper: Kyle MacLachlan
Sheriff Harry S. Truman: Michael Ontkean
Benjamin Horne: Richard Beymer
Donna Hayward: Lara Flynn Boyle
Audrey Horne: Sherilyn Fenn
Deputy Tommy 'Hawk' Hill: Michael Horse
Deputy Andy Brennan: Harry Goaz
Shelly Johnson: Madchen Amick
Bobby Briggs: Dana Ashbrook
Norma Jennings: Peggy Lipton
Big Ed Hurley: Everett McGill
James Hurley: James Marshall
Lucy Moran: Kimmy Robertson
Leo Johnson: Eric DaRe
Nadine Hurley: Wendy Robie
Jocelyn 'Josie' Packard: Joan Chen
Leland Palmer: Ray Wise
Madeleine Ferguson: Sheryl Lee
Hank Jennings: Chris Mulkey
ツイン・ピークスのすごいところは、こういう緊迫したシーンのあとに、めちゃめちゃ可笑しいシーンを唐突に持ってきてしまうところだ。今回はアンディがDr.ヘイワードに精子のテストを真剣にお願いするところ。ルーシーは妊娠したのだが、実はアンディは無精子だと診断されていた。だが、「診断のあと、ドクターの指示に従って、ボクサー・ショーツを穿くようにしていましたから!」と真剣に「もう一度テストさせて!」と頼むアンディが可笑しい。

シェリフ・トゥルーマンとジョシーの仲も、一つの転機を迎えている。パッカード・ミルの放火があったときに都合よく行方不明になったジョシー、それでなくても色々謎が多かったので、真実を語って欲しいと頼むシェリフ。しかしジョシーはお色気を使ってはぐらかす・・・・。あーあ、朴訥だからなあ、シェリフ・トゥルーマン・・・。見てて可哀想になるよ。ジェシーは黒の、スリットが入った超色っぽいネグリジェを着て現れ、シェリフの質問が核を付いてくると

「ああ~~ハリー・・・・引き裂いて!ネグリジェを引き裂いて!ああ~~~ハリー、抱いて!抱いて!」

・・・シェリフ、興奮しちゃうし。それを窓から覗いている謎の東洋人・・・・・

前回、気持ち悪いと言ったニュー・キャラのハロルド・スミスなのだが、実はこいつはローラのシークレット・ダイアリーを持っているのだ。ドナが自分の物語を語って聞かせてくれるなら、ローラの日記を読んであげる、というハロルド。この時のハロルドの万年筆の蓋の開け方とか、ノートを几帳面に折り目をつけて、しおりをきちんと置くところとか、ちょおおお気持ち悪い。ドナは隙を見てローラの日記をひっつかみ、外へ出る。外に一歩も出られない病気のハロルドは、一歩足を踏み出しただけで、寄り目になってふらふらと倒れてしまう。これがこのキャラの狙いなんだろうけど、気持ちわりいよ!!!!

2度目のセッションでは、ドナはマジメに13歳の時のファースト・キスの体験を語るのだが、これが異常にエロい。13歳の時のファースト・キスの話なんて、可愛い、淡いものになりそうなものなのに、ここまで暗くて危なくてエロくしてしまうのは、デヴィッド・リンチだなあ、と思うのだ。で、ドナも調子に乗って芝居っけたっぷりに腰を動かしたりしながら語るので、スケベで変態のハロルド・スミスが身動き一つしないで聞いているのが笑う。

またこのハロルドが育てている蘭をドアップにするシーンがあるのだが、蘭って本当に女性性器を連想させるので、それを指で触ったりしているところがやらしい。で、ドナにキスした後、「Excuse me」ってどっか行っちゃうハロルド。「どこに行くんだよー!」とさらに気持ち悪い。しかしドナはその隙にマディを家に入れ、ローラの日記を盗ませようとする・・・。

時を同じくして、クーパーとシェリフが、片目のジャックで色々嗅ぎまわっているのがバレて、ヘロイン漬けにされたオードリーを助けに行くのだが、これがめっさかっこいい!!!極秘で2人だけで、片目のジャックの見取り図を頼りに、オードリーが軟禁されている部屋を探す。途中、ブラッキーとジャン・ルノーがいる部屋を見つけたシェリフが、物音を立てられないので指で「2人」とクーパーに伝えると、クーパーも身振りで「俺は先に行く」と合図するのだが、この辺が普通の刑事もんドラマみたいでかっこいい!!

しかも、ヘロイン浸けにされて動けないオードリーを抱えて逃げるクーパーとシェルフが見つかってしまい、拳銃を構えた片目のジャックのボディ・ガードに「後ろを向け」と。危機一髪だ!!と思うとどさっと倒れるボディ・ガード。背中にはでっかい投げナイフが。階段の上から現れるホーク。

「It's good you guys can't keep secret」

シェリフとクーパーがこそこそ何かしているので心配してつけてきたのだ。なんてかっこいいのホーク!!!

保険金目当てに植物人間状態になったリオを引き取ったシェリーとボビーが、車椅子に座って全く反応しないリオとパーティしているとこが可笑しい。この2人はバカっぽいのだが、お似合いというか、本当のカップルって感じする。この前の回で、シェリーが入院している時ボビーが会いに来て、お医者さんごっこしたりして、ボビーがシェリーの胸にさわったときシェリーがエライ甲高い声で

「んんんん」て言うとことか、「ボビー、愛してるわ」と言うとボビーが

「・・・I love you too.... Yeah, I think I love you too」

って言うところなんか微笑ましい。

シェリーってすっごい可愛くてさ、ノーマにRRを辞めるって言う時とか泣くと顔がくしゃくしゃになっちゃう。表情が豊かで可愛いんだよね。ノーマも「心配しないで。またヒマが出来たら戻っておいで。他で仕事探したりしたら怒るよ」とか言って、「戻ってきていいの?!」なんて言ってまたおいおい泣くシェリーが可愛い!

第13章は、ローラの日記を盗もうとしたことがバレて危機一髪のマディとドナをジェームスが救い出すところから始まる。泣き叫ぶドナを落ち着かせようといちゃいちゃするジェームス。この2人、いつもマディがいないかのようにいちゃいちゃして、マディにやな思いをさせるやつらだ。日記は取り返したが、ドナに裏切られた苦痛に耐え切れず、花に水をやりながら雄叫びを上げるハロルドがが可哀想なんだけどやっぱり気持ち悪い。

この事件のあと、自分の故郷に帰ることにしたとジェームスに告げるマディ。湖のほとりで隣同士に座って話しているこのシーンは結構好きなのだ。シェリル・リーは相変わらず演技が下手なのだが、マディがジェームスの方を向いているときと、ジェームスから顔を背けたときと表情が違う、という小さな演出が効いている。ジェームスの方を向いている時は優しく笑っているのだけど、顔を背けた時は必死に泣くのをがまんしているといった表情をする。それが、ジェームスがいかに他人の感情に鈍感で、自己陶酔型なのかを表しているような感じがして面白い。

で、結局ハロルドは首吊り自殺をしちゃって、ローラの日記はクーパーたちの手に渡る。日記にベン・ホーンのことが書いてあったのと、片腕の男・マイクがボブはグレートノーザン・ホテルに住んでいる、と言ったことから、ベン・ホーンを逮捕するクーパーとシェリフ・・・・

こっから超特大ネタバレなので、これから観ようと思っている人はスキップ!!!!

あの印象的なレコードの「ちちっちき・・・・ちちっちき・・・・」という不気味なノイズ。パーマー家のリビング・ルーム・・・・。階段をずり落ちてくる超異様なローラのお母さんが、白馬の幻覚を見て気絶する(馬が「フン!」と鼻を鳴らすところが不気味ながらも笑う)。

ベンを拘留したクーパーのところに丸太おばさんがやってきて、ロード・ハウスに誘う。

Something is happening.....

パーマー家のリビング・ルーム・・・・リーランドがネクタイを直している・・・バックには「ちちっちき・・・・ちちっちき・・・・」とレコードのノイズ・・・・鏡に映っているのはボブ・・・・。リーランドがボブ、ボブがリーランド・・・。

ロードハウス。何が起こるのかと気が気でないクーパーを尻目にお通しのピーナッツをむさぼり食う丸太おばさん・・・・ステージで演奏しているバンドが消え、ジャイアントが現れる。

It is happening again.... It is happaning again....
マディを追い掛け回し襲うリーランド。この時の声の遅回しとか、ボブとリーランドが交互に出てくるところとか、怖い!!マディを容赦なく殴っていたと思えば、急にリーランドの魂が戻ってきて泣き出したり、レイ・ワイズの演技もすごい。


そしてロードハウス。ジャイアントは消え、バンドがステージに戻ってくる。この時の曲が美しくはかなく、冷たく、暗く、でもやっぱり美しい曲・・・・。ルームサービスのおじいさんがクーパーのところにやってきて

「I am so sorry」

と、すごく悲しそうな顔で言う。何が起こっているのかわからず動揺しているクーパー。カウンターに座っているボビーが不安げな顔で宙を見つめる・・・・ジェームスとテーブルに座っているドナが訳もなく泣き出す・・・・・。これだけで不安感、悲しみ、喪失感全部を表現しているこのシーン、何度観ても泣けてしまう・・・・・

こういう核になるシーンはすごい手が込んでいるから面白いのだ、ツイン・ピークスは!!!

Related Article
ディスク1 ツイン・ピークスパイロット
ディスク2 ツイン・ピークス第一章~第四章
ディスク3 ツイン・ピークス第五章~第七章
ディスク3 ツイン・ピークス第八章~第十章

Key Words
映画 ツイン・ピークス デヴィッド・リンチ カイル・マクラクラン
DVD | コメント(0) | 【2007/12/18 08:27】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋

PREV: 『ツイン・ピークス第15章&第16章』-ローラ・パーマー事件の終焉
NEXT: 『ダイ・ハード4.0』-充分面白かったDeath!

BOOKSMOVIESMUSIC ALL ARTICLES

It's stupid to say "don't watch it, if you don't like it"!! Click here to return Home!!
コメント
コメント、サンクスです!












管理者にだけ表示を許可する

すんません、トラックバック、スパムがひどすぎるんで、全面禁止にしました。トラックバックしたい人は、コメントと共に、自分とこの記事のURLくっつけといてくれればいいすから。
トラックバックURL削除


「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。