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『ヘンリー・フール』-淡々・オフビート・インデペンデント
Henry Fool

サイモン・グリム(ジェームズ・アーバニアク)はゴミ清掃夫をして、うつ病の母親と淫乱の姉・フェイ(パーカー・ポージー)との生活を支えている。サイモンは小さい時から知恵遅れと思われており、青年になった今でも近所のチンピラにちょっかい出されたりする存在。ある日、どこからもなくヘンリー・フール(トーマス・ジェイ・ライアン)という男が現れ、サイモンちの地下室に住み着く。

20071105095923.jpg
video on amazon.com
Produced: 1997
Directed by: Hal Hartley
Writing Credits: Hal Hartley
Cast:
Henry: Thomas Jay Ryan
Simon Grim: James Urbaniak
Fay Grim: Parker Posey
Father Lang: D.J. Mendel
Ned Grim: Liam Aiken
Mr. Deng: James Saito
Gnoc Deng: Miho Nikaido
Angus: Chuck Montgomery
ヘンリーは自称作家で、彼の生涯をかけた大作、「Confession(告白)」を執筆中とのこと。定職に付かず、ご飯は食べず、ビールとタバコとセックスで生き延びている。サイモンが自分の殻に閉じこもっているのを見て、ノートを一冊渡し、「これに自分の思っていることを書いてみろ」と進める。

サイモンが書いたものを読んだヘンリーは、サイモンに才能があることを確信し、仕事を辞めて書くことに全精力を注ぐように奨励する。時を同じくして、ヘンリーはフェイと関係を持ち、ネッドが生まれるのだが・・・・

非常に淡々としたオフ・ビートなインデペンデント系映画なので、人によってはまったりし過ぎちゃって退屈してしまうかもしれないんですが、結構面白い。今まで自分はなんの取り柄もない、人生になんの楽しみも見出せないと思っていたサイモン、対して自分は人とは違う、自分の考えや生き方が斬新過ぎて他人にはわからないのだ、と自信満々のヘンリー。しかし、実際の作品に関しては、サイモンは天才なのに対し、ヘンリーは凡才どころか全くデキが悪い。これは『アマデウス』のモーツアルトとサリエリの関係を彷彿とさせました。

しかしヘンリーのボヘミアン的ライフ・スタイルには、芸術家としての確固たる意思と信念がある。フェイの妊娠を知った時「俺は生活のために金を稼ぐ、なんていう生き方はできないんだ。やってみたから良くわかる」みたいなことを言う。サイモンにも「本当にヤル気があるのだったら仕事を辞めろ。生きている時間を書くこと、書くための勉強やリサーチに捧げるのだ!アートをやる人間は、アートの女神の下僕でしかないのだ!」と言う。

しかし、サイモンの詩はどこの出版社からも「真っ当な仕事に就きなさい」という返事つきで送り返されてくる。そこであきらめそうになるサイモンに

「お前の書いたものはクズだと思うのか?俺の目をまっすぐ見て、この作品は世に出る価値がないと思うと言えるか?」

と迫る。そうなんだよね、売れようが売れまいが、人に評価されようがされまいが、自分がいいと思ったのだったら、それを続けて行く。食うに困っても住むところがなくても。それが真の芸術家というものなのだよな。

とか書くと、すっごい堅苦しい話みたいに聞こえるけど、ヘンリーは実は全然才能なくて、そこがまた愛すべきところなのよ。それと、この貧しい地域にあるヘンリーたちの溜まり場(コンビニにちょっとテーブルとか置いてあって、コーヒーとか飲めるような店)を細々と経営しているヴェトナム人のMr.Dengとその娘、教会の神父さんなんかは、ヘンリーとサイモンのことをすっごく心配して助けてくれたり、なんだか心暖まる一面もある映画なのだ。

これの続編である『フェイ・グリム』がすごく印象深かったので観てみたのだけど、監督脚本のハル・ハートレイの他の作品も面白そうだ。今回非常に印象的だったMr. Dengの娘役の人が実は日本人で、しかも監督の奥さんなんだって。二階堂みほっていう人なんだけど、日本の着物デザイナーの娘で、自分は洋服のデザイナーらしい。へええ。この人が主演の『Flirt』という映画も観てみたいなあ。

Key Words
映画 フェイ・グリム ハル・ハートレイ パーカー・ポージィ リーアム・エイケン ジェームズ・アーバニアク ヘンリー・フール トーマス・ジェイ・ライアン パーカー・ポージー
映画★★★★★レビュー | コメント(0) | 【2007/11/05 10:11】
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