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『ブロークン・イングリッシュ』-男がいない女は不幸か?
Broken English

主人公のノラは、ニューヨークの2流ホテルで苦情係のような仕事をしている。ある日、映画の撮影でやってきた新鋭俳優ジャスティンが部屋のことで文句を言いに来て、それの対応中にディナーに誘われる。「初デートで寝ちゃダメよ」という親友オードリーの忠告にも関わらず、その場の雰囲気に流されて、自分が勤めるホテルでジャスティンと寝てしまうノラ。

20070923100830.jpg
Produced: 2007
Directed by: Zoe R. Cassavetes
Writing Credits:
Zoe R. Cassavetes
Cast:
Nora: Parker Posey
Audrey: Drea de Matteo
Julien: Melvil Poupaud
友達や家族に「彼氏が出来たの」と触れ回った矢先に、ジャスティンが新作映画のプロモーションでTVに出ていた。オードリーとTVを見ていたノラは、「彼だわ!」とヴォリュームを上げる。するとインタヴューの中でジャスティンは、別の映画で知り合った女優との熱愛について語っている。気まずい雰囲気でTVを消すオードリーとノラ・・・・・

この件で娘のことを心配したのか、ノラの母親が会いにやってくる。母親との会話で、ノラは度重なる男運の悪さのせいで、もう30過ぎの自分にはまともな恋愛も結婚もできないと思っていることがわかる。「誰も愛する人がいないっていうのが悲しい・・・・」と泣くノラ・・・・・

「犬を飼えよ!!」

と叫んでしまいました、私。愛するものが欲しいだけだったら、男じゃなくても・・・・つか、犬の方が可愛いし。それから一度寝ただけの男を彼氏だなんて人にふれまわるんじゃない!

この後ノラは、母親がアレンジしてくれたデートもするのだが、これも失敗に終わる。で、その後今度は友達のパーティに招待されるが、つまらないので帰ろうとする。もう少しいてよ、と社交辞令で引き止める友達。そこへジュリアンと言うフランス人の男が現れると、友達はあっさり「ハイ!ジュリアン!」と、ノラのことはそっちのけになってしまうのだが、ジュリアンはノラを「帰らないで、ボクと一杯飲んでくれ」と引き止める。

二人はテキーラを飲みながら夜通し語り合うが、ノラはその気がおきないので「疲れたから帰る」と通りでタクシーを拾おうとするが、ジュリアンはまたもや「どっか行こう!ニューヨークらしいところに連れてってくれ!」とノラを引き回し、バーでは飲んでいるノラを強引にダンスに引っ張り込む。

こういう強引な男、大嫌い!そもそもさ、「イヤよイヤよも好きのうち」という感覚は、女の方から誘うのはみっともないとか、間違っているとかいう観念から来ているのであってさ、そう思ってない女にしてみれば、「イヤ」と言ったらイヤなんだよ!

とか怒りながら観ていたら、ジュリアンはノラのアパートに来てしまうが、酔っ払ったノラは勝手に着替えて寝てしまう。朝起きて昨夜のビール瓶なんかを片付けていると、ジュリアンがまだいるのに気が付く。ノラは、泊まっていながらセックスしなかったジュリアンになんだか感動する。

これをきっかけに二人はデートし始めるのだが、程なくしてノラが精神不安定なのがわかる。ジュリアンはそれでもノラが好きで、フランスに帰らなければならなくなって「フランスに来て」と言うのだけど、ノラはそんな非現実的なことはできないと言う。

「お前がアメリカに残れよ!」

と叫んでしまいました、私。なんでいつも女が追っかけて行かなきゃいけないんだよ。お前が強引に始めた付き合いなんだから、お前が自分の生活を変えろ。

でも結局ジュリアンはフランスに帰っちゃって、ノラは、これもまた今までの失敗した恋愛の一つ、と思うようになるが、ある日好きでもない仕事でぶちキレて辞めてしまい、結局オードリーと一緒にフランスまで行ってジュリアンを探すことにするのだが、ジュリアンが残していった電話番号を書いた紙を失くしてしまい、ジュリアンには会えずじまいになる。

「なぜ電話番号なのだろう?」

と思った。普通住所教えない?外国なんだからさ。まーどっちでもいいけど。

アメリカに帰る日、ノラはオードリーに、自分はもう少し一人でパリにいたいと告げる。ジュリアンに会えなくても、しばらく一人でいたいと。そうして一人でパリを歩き、色々な人に会うノラ。しかしジュリアンには会えない。

ノラもついにアメリカに帰ることに決め、地下鉄に乗って空港に向かっていると、ジュリアンが偶然同じ電車に乗ってくる。ノラが声をかけると、またもや強引にノラの荷物をつかんで、ノラの手を取り、電車から降りてカフェに連れて行くジュリアン。「ビール一杯付き合ってくれ」というジュリアンに、ノラはOKする。ここで映画は終わってしまう。

**********

ノラ役のパーカー・ポージーは、映画を貸してくれたK君によると、1996年の『SubUrbia』ではすげえいい女だったらしいんですけど、この映画では、周りがみんな結婚していたり恋人がいるのに、自分だけ一人もんなのをマジで気に病んでいる冴えないサーティ・サムシングです。このノラというキャラを表現するためにわざとなのか、それとも衣装担当の人がマジでセンス悪いのかわかりませんが、ノラが着ている服を見れば、この人がなぜモテないのか良くわかります。それだけでなく、ノラは社交性がないというか、会話とかしててもなんかヘンで、見ていていたたまれない。しかも歩き方とか立ち振る舞いが冴えなくて、これが演技だったら本当にこの悲しい女を良く表現していると思いました。

K君はなんでこの映画好きかって言うと、ある年齢になった人が、周りからの圧力でなぜ彼氏作らないのだの、なんで結婚しないのだの言われ、自分も恋愛できないかもしれない、結婚できないかもしれない、と思ってしまう状況とか気持ちみたいなものを良く現しているからだそうなんですが、私は「ふ~ん」って感じでしたね。私にもそういう風に思ってアセった時期があったのですが、今はそれってすっごい優先順位低いので、彼氏がいないとかそーいうことで落ち込んでしまうノラに余り感情移入できなかったなあ。

こういうの観るとさ、愛とかパートナーというものの価値が社会によって過大評価されているのがわかるよね。ノラみたいな繊細でナイーブな人は、そういう社会の価値観に踊らされて、自分を過小評価し始めちゃう。愛や恋人が持てない私はダメな女なんだわ、なんて。

愛とか恋というのは人生の一部であって、全てではないのよ。数学が得意な人がいれば、英語の方ができる人もいる。結婚して上手くやれる人もいれば、一人でいた方が気が楽な人もいる、ってことでいいんじゃないかと思うのだが。まー、ノラの場合、仕事もどん詰まりだし、先が見えないせいで不安になり、誰かそういう気持ちを分かち合える相手が欲しいな、と思ってしまうのかも知れないけどね。でもオードリーみたいな友達が側にいるだけでもステキじゃん。パリまで一緒に来てくれて、自分だけ残る、と言っても怒ったりあきれたりせず、アメリカから電話までしてくれたりさ。ちなみにこのオードリー役は、『アサルト13 要塞警察』で色っぽいセクレタリーを好演していたドレア・ド・マッテオ。「どっかで観たことあるな~」とかずっと思いながら観ていたよ。

Key Words
映画 ゾーイ・カサヴェテス パーカー・ポージー ドレア・ド・マッテオ メルヴィル・プポー
映画☆movie☆ | コメント(2) | 【2007/09/23 11:12】
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コメント
チュチュ姫さんがこの映画の映画評書いてたなんで知らなくって、すっとんできました~。

あぁ、同じ映画を観てもここまで人によって感想って変わるのね・・・。
チュチュ姫さんのつっこみに全力でつっこみたい私がいますが、オトナなので我慢します(笑)

人間のタイプが全然違うんですよ、チュチュ姫さんとノラは。
私はノラ側の人間なので、ものすごく彼女のことが、それこそ一挙一投足に至るまで理解できます。
頭はいいし、そこそこのキャリアもある、でも恋愛は晩生で成熟してなくて(だからあぁいう男受けのしないガーリーな服が好き)、自分に自信が無くて、なんかもう17歳から成長してないみたいな・・・。
逆に私はアメリカ人にもこういう子がいるんだぁという新鮮な驚きがありました。

ていうか、この映画が「好き」という「K君」にほれそうになるわ(笑)
なんて繊細な男性なんでしょう!
【2010/06/08 06:30】 URL | Grrrly #bPnx6EUE[ 編集] | page top↑
> チュチュ姫さんのつっこみに全力でつっこみたい私がいますが、オトナなので我慢します(笑)

全力でツッコんでくださいよ~!

> 人間のタイプが全然違うんですよ、チュチュ姫さんとノラは。

それってあるかも

> 頭はいいし、そこそこのキャリアもある、でも恋愛は晩生で成熟してなくて(だからあぁいう男受けのしないガーリーな服が好き)、自分に自信が無くて、なんかもう17歳から成長してないみたいな・・・。

やっぱあの服は、キャラの一部だったのか!!

> ていうか、この映画が「好き」という「K君」にほれそうになるわ(笑)
> なんて繊細な男性なんでしょう!

K君は、確かに繊細な男なんですけど、繊細つっても色々あってさ~。コイツにとっては「Love is Pain」で、ストレートな愛情表現は怖くて信じられなくて、「オレを愛しているなら、犬よりオレを取るんだな!?」的な、自己犠牲を要求してくるので、あっさりうちの犬を取った。こういう男に捕まると、窒息しますよね~。
【2010/06/09 05:46】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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