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『全思考』-なんつーありがたみのない・・・
Light reading, but don't take it light

いいな~こんな出してお金取れちゃうって!こんなのブログに書いてる人五万といて、みんなタダで読めちゃうのにちゃんと製してもらって、お金も取れちゃうんだからなあ。いや、もちろん、タケちゃん頭キレるから、鋭いこと言うし、文章上手いし、芸人だからマジメなこと話しててもギャグ入ってるし(またその入れ方がツボを得ていて、噴き出しちゃうのよね)、言ってることいちいちスジが通ってるんですけどね。「こんな」と言ったのは、内容がしょぼいという意味ではなくて、「生みの苦しみ」が全くない、という意味です。こんな200ページの軽いエッセイ、タケちゃんだったら移動の車の中でメモ用紙にざーっと書いたのを校正の人に渡しておしまい、って感じじゃない?

全思考
book on amazon.com
Issued: 2007
Written by: Takeshi Kitano
CHAPTERS
第一章:生死の問題
第二章:教育の問題
第三章:関係の問題
第四章:作法の問題
第五章:映画の問題
でもさすがにおっさんだなあと思ったのは、コンピューターとかに抵抗あるみたいね。携帯でメールしている人たちのこととかすっごいイヤみたい。「ああいう風にしかコミュニケーションしていないと、ああいう風にしか思考できなくなる」と。それとか、を買うのも、実際屋に行くべきだ、なぜかと言うと、探しているが見つからなかったら、全く考えもしなかったような本を買って帰ってくることもある、と。言いたいことはわかるのだが、ネットで本を買っていても、それは同じだと思うなあ。著者名とかで引けちゃうから、その著者の本全部買えちゃったりするし。道具ってのは使う人によって良くも悪くもなるもんだと思います。

でも、CDって、人間が知覚できない周波数の音は情報が重くなるから切り捨てているんだって?「音楽を聴くにしても、生が一番いいというのは、その微妙な聞こえない音も実はちゃんと聞いているということじゃないか?」とタケちゃんは言っているが、それは賛成!そっかー、CDって便利だから好きだけど、そういうマイナス点があったとは。旅行で他の国に行ったり、ライブ観に行ったりすると時々、家でヴィデオとかで見てる方が良かったな、と思うことがあって、生で聴いたり見たりすることの価値ってなんなのだろう?と思ったりするのだけど、飛び込んでくる情報の多さが格段に違うってことなのだな。

それに通ずる話で、映画監督・北野武としては、戦争映画で、何万人の軍隊とかをCGで増幅して見せるより、本当のエキストラを5000人使った方がいいと言う。5000通りの動きがあるから、って。それは一理ある。そういうのが深みっていうものだものなあ。やっぱあれなのよ、その方が安上がりだからとか、簡単だから、という理由でテクノロジーを使うと、どんどん薄っぺらくなって行くんだろうね。アナログでは絶対できないことだからデジタルでやる!とか、常に新しいものを生み出す姿勢で使わないと。

あと、人間というのは模範して学んでいくものなんだけど、完璧に模範なんてできないから、微妙に違ってくる。その微妙に違うところが、その人独自のものに育っていく、と言っていた。だから、コンピューターでカット&ペーストする、っていうのは寸分の違いもなくコピーできてしまうので、その「微妙」な個性は生まれてこない、と。なるほど。

そういう芸術に関するウンチクはいちいち納得させられたな。

"女子高生が「真っ赤な夕陽みたいな」と一言で終わらせる夕陽の色を出すために、画家は苦労をする。自分が経験した「みたいな」を表現することがアートなのだ"

そーなの、そーなの、ソースなの!そいで、この「みたいな」を表現しようとがんばることによって、初めて自分と向き合えるのよ~。さすがタケちゃん、いいこと言うわ。

"・・・自分のために撮った映画を公開するのは、俺が面白いと思うことを、同じように面白いと感じる他人がいることを信じているからだ"

ちょっと、これってさー、私、すっごい昔に自己紹介に書いたことがあるの!私は、私が面白いと思うことを、私と同じように面白いと思う人に出会いたいから、ブログを書いている、って書いたんだけど。タケちゃんが同じように感じているなんて、なんかうれしいわっ。

なんかこの芸術関連のところにすごい共感しちゃってますが、他のところもいちいちうなずいちゃうよ。それは単に私がタケちゃんと同じように感じる人なのか、それともこの人が頭良くて説得力があるから、みんな感化されちゃうのだろうか?毒舌タケちゃんだから、万人が賛成するようなこと言ってるハズないと思うのだけど、一つとして「そりゃー違うよー」とか、「それは納得行かないな」と思うところはなかったね。多分タケちゃんて、説教臭いとこがないんだろうな。言いたいこと言ってるけど、押し付けたりはしないもん。

更に、なんで芸人になったか、どんな家庭に育ったのか、漫才で舞台に上がる時の精神状態、芸人の師弟関係とかの裏話、あの顔がひん曲がった大事故の詳細やその時タケちゃんが感じたことなど、面白かったなー。200ページの割には色々書いてある。余りに読みやすいのでありがたみがないんだけど、この人って他の人が1000ページかけないと言えないことを、200ページで言っちゃってるのかも。

Key Words 本 全思考 北野武
| コメント(0) | 【2007/08/21 20:55】
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