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『ファウンテン 永遠につづく愛』-死とは永遠に生きること
The Fountain

「個人的には輪廻転生、生あるものは死に、繁栄したものは滅びる。だから地球がダメになっちゃうのも、人類滅びるのも当たり前だと思うから、無理にそれを止めようという気はないんだけども。私たちが滅びれば、なにか別のものが繁栄して来るのであって、別に人間が永遠に続く必要もないかなと思うし。田んぼとか畑とかも農閑期ってのがあるじゃない?人間がさっさと滅びて、地球も休むことができたら、自然治癒してまた生物が現れるからそれでいいじゃない。」

ファウンテン 永遠につづく愛
dvd on amazon.com
Produced: 2006
Directed by: Darren Aronofsky
Writing Credits: Darren Aronofsky, Ari Handel
Cast:
Tomas/Tommy/Dr. Tom Creo: Hugh Jackman
Queen Isabel/Izzi Creo: Rachel Weisz
Dr. Lillian Guzetti: Ellen Burstyn
不都合な真実』の評でこのように書いた後で『ファウンテン』を観たのは偶然なのかなあ。この映画のメッセージは、私が上記で言いたかったことの集大成だと思うのだが。

脳腫瘍でいつ逝ってしまうかわからないイジー(レイチェル・ワイズ)と、彼女の命を救うために躍起になって新薬を開発しようとする夫のトミー(ヒュー・ジャックマン)の、「死」に対する見方を比較することによって、「死」とは何か、「生きる」ということは何かを考えさせられる。

トミーにとっては、「死」とは自分の愛する者を奪っていく、邪悪な存在なのだけど、イジーにとっては、「死」こそが永遠の「生」なのである。自分がもうすぐ死んでしまうという恐怖や悲しみを乗り越えるためには、それを受け入れ、そして死んでいく自分が生み出すものがあるのだ、と信じることが心の平安をもたらす・・・のだと私は思った。

イジーが書いた小説に、「生命の泉(ファウンテン)」が出てくるじゃない?中世の騎士がやっとそれを探り当て、永遠の生命を授かるために、その樹木の汁を飲む・・・すると、身体中から草が生えてきて、騎士は土に返ってしまう・・・。そう、やっぱ死んで土に返ることが、実は永遠に生きることなのだよ。

ヒュー・ジャックマンが坊主になって、アジアっぽい服着て、座禅組んだり、マーシャル・アーツっぽい踊りつーか動きをしていたりするので思ったんだけど、この「土に返ることが永遠に生きること」っていう考えかたって、西洋人には新鮮、もしくは異質なものなのかな?なんかさ、西洋人って、とひとくくりにしていいかわからないけど、特にアメリカ人って、なんでもコントロールしようとするじゃない?頭痛がしたらすぐアスピリンを飲む、生理不順はホルモン飲んで調整しちゃう、筋肉痛も薬飲んで治す、自分の運命は自分で切り開く、エトセトラ、エトセトラ・・・。映画の中の僧侶のような、スピリチュアルなヒュー・ジャックマンでさえ、結局は、死に行く大木の命を救おう、運命を変えようとしているじゃない?

アメリカ人(西洋人?)の、自分でコントロールしよう!って姿勢は、素晴らしい反面、「あるがままを受け入れる」という成熟度を妨げる危険性があるよね。なんでも自分の力でやり遂げた、という自信が、他の人や運命に感謝するという気持ちを忘れて、奢ってしまうことと紙一重なように。この映画は、そういう側面を見せようとしているんじゃないかな、と私は思った。

ただ映画的にはすっごい大げさよね。赤姫さんも言っていた通り、メッセージはすっごくシンプルなのに、エラいドラマチック。中世のスペインの話とか、坊主のヒュー・ジャックマンとか削っちゃって、単にイジーとトミーの話で十分にメッセージは伝えられたと思うし、ぶっちゃけその方がより観客に伝わりやすかったのでは?

Key Words
映画 ファウンテン 永遠につづく愛 ダーレン・アロノフスキー ヒュー・ジャックマン レイチェル・ワイズ エレン・バースティン
映画感想 | コメント(9) | 【2007/07/25 09:41】
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コメント
ご覧になりましたか。
ふぅむ、なるほど。
確かにイジーは死んでいく自分を受け入れて、その上で愛する人間に何が残せるのかを考えていたのだと思います。
自分を救うために躍起になっているトミーの姿も彼女の目には嬉しく映ることもあっただろうけど。
自分達とは違う思想への憧れが実は監督の意図の中心なのかもしれないと思うのだけど、それが何だかぼんやりしているのが、この映画の納得出来なさに繋がっているのかも……。
土に返る=永遠に生きるっていうのは、西洋人の方が身にしみているような気がするのだけど……。
輪廻は彼らの伝統にはないですよね?それを併せたのが新しいのかな?
何か、ダラダラ書いちゃった。すんません。
やっぱり、何かよう分ませんわ、この映画の意図。
【2007/07/25 17:21】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
まーちゃん、
DVDの特典を観ると、この映画を作るのが製作者たちの念願の夢、って感じだったらしく、エラク気合入ったリサーチだの、色々あったよ。で、気合入り過ぎちゃったのではないのかしら。
【2007/07/25 20:56】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
なるほど。
気合はいりすぎて空回り、ってヤツですか。
ブラピが最初キャスティングされてたとかいう話を聞きました。
出なくてよかった。と思ってんのかな~今頃。
【2007/07/30 18:03】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
まーちゃん、
ブラピはさー、もう古いよ!って、言うのも寂しいんだけど、もうアノ人あんまり見たくないって感じ?(きっつー)
【2007/07/30 21:15】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
プラピは元々タイプじゃないのですが、『リバー・ランズ・スルー・イット』で初めて見た時はちょっと感動的でしたね。
よくもまぁ、これだけ(自分の若い時に)似たのを探してきたよ、レッドフォード。と……。
【2007/07/31 17:18】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
まーちゃん、
確かに、若いときのレッドフォードそっくりでしたよね。
【2007/07/31 20:40】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
chuchuさん、TBありがとう。この映画観てたのですね。
私も、全く同じように感じました。
トンデモ映画みたいな評もあるけど、実はとっても(東洋人にとっては?)わかりやすい思想ですよね。
でもそれは、アメリカではなかなか理解されない考え方なんでしょうか。

http://thinkingdays.blog42.fc2.com/blog-entry-587.html
【2008/11/22 11:54】 URL | 真紅 #V5.g6cOI[ 編集] | page top↑
真紅さん、

そうですね。アメリカの合理主義とか、日本にもどんどん浸透していますが、根っこのところでは日本人はそこまで合理的になれないよ、というのと同じ感覚で、生と死の問題って、カルチャーによって捉え方が違うから、頭でわかっても心でわからない、ってのはあるんでしょうね。
【2008/11/22 20:16】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
やっと発見しましたこの記事。
観るまで読まないでおいたのですが 
ご推察通り 西洋ってなんでもコントロールするのが 根っ子にありますよね。
やればできる! 努力が第一!
っていうのが アメリカ映画の強い信念として
あるように見受けられますが
世の中にはやってもどうもならんことも
あるんだよー っていうのは なかなか
受け入れがたいんでしょう。
だけに あんなへんてこりんなのを
出してこないとならないくらい
こうした考え方ってインパクトあるんでしょうね。

坊主は削ってもいいんですが
中世スペインは
ヒューのコスプレが観られるので
削らないでください!
【2009/01/10 18:40】 URL | プリシラ #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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