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『ヒトのオスは飼わないの?』-ヒトのオスは可愛くないのよ
Love for the Dogs (and Cats, Birds, Gold Fish...)

著者の米原万理さんはロシア語の同時通訳の第一人者で、同時通訳という仕事の舞台裏を描いた『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か』というノン・フィクションがめっさ可笑しくてファンになってしまったのですが、無類の動物好きでもあり、このはそんな米原さんが自分の飼い犬や飼い猫に出会った経緯や、一緒に生活する中での面白い話などをまとめています。

ヒトのオスは飼わないの?
book on amazon.com
Issued: 2001
Written by: Mari Yonehara
CHAPTERS
犬猫の仲/町一番の美女/雨が連れてきた猫/天国と地獄/台風一過/人類征服の尖兵たち/王子さまは家庭教師/わが家が一番/猫格変化/電話が怖い/道理の失踪/猫に似た人/家族旅行/竹林交遊録/全ロシア愛猫家協会会長/ゲンの変貌/金色の目をした銀色の猫/ショック療法/聖家族/双子姉妹の青春/ゲンのいない庭/ノラ
内容はまあ、『チュチュ姫親バカ日誌』と基的には変わらないので、どーなんだろ?犬・猫好きじゃない人には面白くないかもしれません。私はもちろん犬を飼っているし動物好きですけども、自分の親バカは棚に上げても人の親バカはうざったかったり。でもこのは、そういう軽いエッセイ風親バカ日誌的な内容ばかりでなく、犬好き、動物好きにしか出来ないものの見方も書いてあって、そこでぐっと引き付けられたね。

米原さんちの近所に、ずーっと鎖に繋がれたまま、暑い日も寒い日も表に出しっぱなし、散歩にも連れて行かない、かまいもしないで、病気になって死にそうな犬がいて、米原さんは思わず金物屋で鎖を切る鋏を購入し、自由にしてやろうと思ったら、目の前で息絶えてしまった話なんか胸が詰まった。私もこの犬ほどではなくても、不幸な犬をたくさん知っている。みんな案外気が付かないのは、犬には飼い主しかいないということなのだ。人間は、自由に外に出て行って友達作ったり、辛いことがあったら逃げたりできるけど、犬はできないんだよ。飼い主が最悪だったら、それと運命を共にすることしか。米原さんは、犬のそんな宿命をわかって犬を飼っている人だと思った。

あと、興味深かったのは、解説。どうやら解説って言うのは、著者が自分の知り合いを任意でピックして「書いて」って頼むみたいで、結構裏話みたいのが読めるから面白くて好きなんだけど、米原さんは今回、同時通訳仲間に頼んだようで、その人が言うには米原さんは、

「二桁の男を体験して、"私の人生に男は要らない"っていう結論に達したの」

と豪語したという。

人間てのは孤独だからさ、誰かにそばにいて欲しいと思うじゃない?で、一般に彼氏・彼女とか、夫・妻という組み合わせで収まっている人たちが幸せの象徴のように教えられてきているから、自分にそういう人がいないというのを大変不幸、と感じたりするわけじゃない?だからそういう人を探そうとするし、見つかればキープしようと努力もする。でもさ、男女の番(つがい)として生きる、って言うのは人間の不文律な幸せではなく、それに合っている人もいれば、合わない人もいるものなのよ。

私は自分で合わない人だと思ったのだけど、最初は「ああどうしよう!私はこのまま誰にも愛されず、孤独に歳を取って死んでいくのね!」なんてかなり落ち込んだけど、今は「なんだ、一人でいた方が男といたときより全然幸せじゃん、あたし」とか思っちゃったりしてさ、ああ、米原さんもそんな風に感じたのかな、なんて思ったら親近感を覚えたの。

で、そのあと感じたのは、人間って愛されることより、愛することで幸せを感じるものなんじゃないかと思ったの。もちろん、愛されもしたいよ。でも幸せを感じるときっていうのは、惜しみなく愛情を注げる相手がいるときだと思った。どーりで男といるときに不幸だと思ったよ。愛情注げないんだよ、可愛くなくて。でも犬は可愛い!反抗もするし、気難しいこともあるし、面倒くさいこともあるのは男も犬も一緒なんだけど、可愛さが格段に違う。楽しそうに遊んでいるところなんか見ると、当に可愛くって可愛くってひねりつぶしたくなっちゃうくらい。米原さんもそんな風に感じているのだろうなあと思って、さらにに親近感沸いた。

なーんて思っていたらさあ、この人去年死んじゃったんだって?56歳。卵巣がんだって。全然知らなかった。きっと後に残していくペットたちのことが心配でしょうがなかっただろうな。私もテツを看取るまではがんばらなくちゃ。

Key Words  ヒトのオスは飼わないの? 米原万理 ペット
犬との生活 | コメント(2) | 【2007/07/24 09:55】
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コメント
そーなんですよね!
惜しみなく愛を注げる対象がいるってことは、精神衛生上とてもよかったり、満たされるんですよね。愛されるよりシアワセな気分なんです。
きっと、人間って、元来そー言う精神構造になってるんだと思います。
自分の子どもなんてのはその対象として際たるもんですね。決して嫁さんじゃなかったりして…
【2007/07/24 23:02】 URL | lizard king #-[ 編集] | page top↑
lizard kingさん、
私は子供はいないのですが、犬を飼うようになってから、子供を可愛がる人の気持ちはわかるようになりました。

やっぱ男も、そういう対象は自分のパートナーじゃないんだね。
【2007/07/25 08:23】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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