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『ハンナとその姉妹』-巧みな人物描写が楽しい映画
Hannah and Her Sisters

マイケル・ケインの偉人伝書いてて目に留まったこの映画。大昔に一度観たことあるんですが、ストーリーも何も憶えてないし、マイケル・ケインが出ているということすら知らなかった。

ハンナとその姉妹
dvd on amazon.com
Produced: 1986
Directed by: Woody Allen
Writing Credits: Woody Allen
Cast:
Lee: Barbara Hershey
April: Carrie Fisher
Elliot" Michael Caine
Hannah: Mia Farrow
Holly: Dianne Wiest
Mickey: Woody Allen
題名にあるように、この映画はハンナ、ホリー、リーの3姉妹と、彼女達に関わる人たちを淡々と描いた『男女7人夏物語』みたいな話なのですが、マイケル・ケインの役どころは長女ハンナの夫で、ハンナの妹リーに恋してしまうエリオット。マイケル・ケインって、ハードボイルドで鳴らした人なんでしょ?このエリオットの70年代のサラリーマン姿は笑うよ!なでつけているのにくりんくりんしちゃう、中途半端に長い髪に、すっげーでっかい眼鏡!製作は1986年だけど、80年代でもこんな人いたんだっけ?70年代としか思えませんよ、私には。

エリオットは常識人だと思われるのだが、燃えたぎる恋心を抑えきれないのか、果敢にアタックしてしまうのだな、自分の奥さんの妹に。で、リー(バーバラ・ハーシー)の方も、すごい年上の偏屈なアーティストとの同棲生活を窮屈に感じていたところなので、エリオットの攻撃に屈して、二人は関係を持ってしまうわけなのです。

可笑しいのはやっちゃった直後のエリオットとリーが、全く別のことを考えているところ。エリオットは家に帰ってハンナといつもどおり過ごしながら「ああ俺はなんてことをしてしまったのだ!やはりリーにこれは無かったことにしようと言おう」と電話をかけようとしているところに電話が鳴り、出てみるとリーで、「あなたのことを考えているの。今日は本当にステキな日だったわ」とかなんとか、セリフは忘れちゃったけど、言うわけさ。するとエリオットは先ほどの決心に反して「僕もだよ」なんて言っちゃうわけ。

この辺の皮肉なというか現実的というか、そんな人間の行動を面白可笑しく見せるところが、ウッディ・アレン監督作品の味なのかな~と思いました。なんかさ、話自体はお昼のメロドラマみたいなのに、登場人物を見る目線がヒジョ~に乾いていて笑っちゃうの。

ウッディ・アレン自身も、ハンナの別れた夫・ミッキー役で出演していて、これまた面白い。あのちんちくりんな容姿で、自分は脳腫瘍なんじゃないかと悩み、落ち込む姿は見ていて笑える。もしかしたら脳腫瘍かもしれません、と言われて医院から出てくるしょぼんとした姿と、後で検査結果では腫瘍ではない、と言われて踊りながら医院から出てくるショットが全く同じ角度から撮ってあるんだけど、そのマンガのような対比なんかめっさ笑います。

あとね、これもウディ・アレンならではなのかなーと思ったのが、ハンナ3姉妹の両親が俳優さんで、そのせいで3姉妹ともアートや演劇に造詣が深い。ニューヨークにいるこういう家庭って、ウディ・アレンが知っている人にたくさんいるのかなと。そして、次女のホリー(ダイアン・ウィースト)が女優として芽が出ないもんで、脚本家になろうと執筆したドラフトを家族に読んでもらうと、ハンナ(ミア・ファロー)が「これってモロ、私とエリオットのことを書いてるじゃないの!なんでこんな細かいことまで良く知っているの?!それに私のことマジメだけど息が詰まるですって?私のことそんな風に思っていたの?!」と怒るシーンがあって、これって、ウディ・アレンが実際経験したことなんじゃないかなあ。ウディ・アレン映画のネタって、日常から拾ってくるとしか思えないので、こういうことはしばしば起こりそう。

そう思って観るとこの3姉妹は、ウディ・アレンがこれまでに経験した女の3つのパターンなのかもしれない。長女はしっかり者で世話好き。次女は自由奔放で単純。三女は控えめで頼りなげ。そしてそれに絡む男たちも、ウディ自身の投影?エリオットはマジメゆえにハンナのようなしっかり者と結婚するが、リーのような「守ってあげたい」タイプに魅かれてしまう。そんなリーは案の定、守ってくれるようなずーっと年上の男と付き合っているが、守られているがゆえに息苦しさを感じている。そしてミッキーは、TVプロデューサーとして多忙でストレスフルな生活を送っていて、ハンナと離婚したショックとか一人でいる寂しさを感じるヒマもないが、常に自分の健康のことが気になり、パラノイド状態になっている。

こういう、ハタから見てると「ばっかでー」と笑っちゃいながらも、良く考えてみると自分もそうだなと思える登場人物の描写の巧みさが楽しい。それに意外にもハッピー・エンドなんだよ、この映画

余談:ホリーの友達、エイプリルの役が、あの『スター・ウォーズ』のレイア姫なんだよね。すっごいフツーの人っぽくて気が付かなかった。あと、ミッキーのTV局での秘書だかなんだか、その女の人が良くいろんな映画に出ていて、とぼけた味がいい人なんだけど、名前がわかんないんだよなー。

Key Words
映画 ハンナとその姉妹 ウディ・アレン マイケル・ケイン ミア・ファロー ダイアン・ウィースト キャリー・フィッシャー バーバラ・ハーシー
★おすすめ映画★ | コメント(0) | 【2007/06/23 23:05】
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