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『ディナーラッシュ』-騙されたと思って観てみましょう
Dinner Rush

右に付けている出演者の一覧が長いことにお気付きかと思いますが、私は自己中な性格なので、自分の印象に残った出演者しか書きません。すなわち、この映画では印象に残るキャラが多かったということです。

dinnerush.jpg
dvd on amazon.com
Produced: 2000
Directed by: Bob Giraldi
Writing Credits: Rick Shaughnessy, Brian S. Kalata
Cast:
Louis Cropa: Danny Aiello
Gary: John Rothman
Enrico: Frank Bongiorno
Paolo: Alex Corrado
Carmen: Mike McGlone
Det. Drury: Walt MacPherson
Natalie: Polly Draper
Udo Cropa: Edoardo Ballerini
Nicole: Vivian Wu
Ademir: Ajay Naidu
Marti: Summer Phoenix
Roger: John Patrick Walker
Duncan: Kirk Acevedo
Jennifer Freely: Sandra Bernhard
Food Nymph: Sophie Comet
Fitzgerald: Mark Margolis
Ken Roloff: John Corbett
主演のレストラン・オーナー、ルイス・クロッパを演じるダニー・アイエロは、結構色んな映画に出ているので知っている人も多いと思いますが(私が一番印象深いのは『ジェイコブス・ラダー』の整骨医)、他の人たちはほとんど観たことありません。細かいことを言うなら、レストランのマネージャーらしきアデミアを演じるアジェイ・ナイデュは、かの名作、『オフィス・スペース』(日本では『リストラ・マン』なんてセンスのない邦題がついてしまったようだが)のセイミアだし、他の人もなんとな~くどっかで観たことある。

でもとにかくこの映画の中では、みんな役になりきっている。厨房のコックさんたちも、ウエイトレスも、バーテンも客も、みんな「いるいる、こういう人たち!」と、まさにニューヨークのレストランに行ったら見られそうな光景が、テンポ良く繰り広げられて行くところがいい。

物語の本筋とは一見関係のない、そういう個々のキャラの逸話が印象深いのですが、いちいち上げているとキリがないので一番印象に残ったものだけ。

マルティというウエイトレスが受け持ったテーブルが、フィッツジェラルドというすっげーやな客で、色々無理難題をふっかけてくる。私もウエイトレスしてたんでわかりますが、いるんだよ、こういう客!自分は特別なお客さんで、特別扱いされて当然、と思っていて、デレデレ閉店間際まで粘って、細々いろんなこと頼むくせに、チップはあんまり置かない。なんか、ギャラリーのオーナーかなんかみたいで、レストランにかかっているたくさんの肖像画に興味を持って、自分が連れてきたアーティストたちとそれらの絵について語っていると、マルティがさりげなくそれらの絵について解説し始める。

するとフィッツジェラルドは「へえ!私のウエイトレスは、評論家らしいぞ」とバカにする。マルティは、

「いや、私はアーティストなの。あの絵を描いたのは私なの」と言う。

こんな風にさりげなくアーティストがウエイトレスやって生計立てているニューヨーク、なんてところを見せているのがいい。

さらにフィッツジェラルドは、あんまり人目のつくところにあんたの絵をかけない方がいい、才能ないのがわかるから、みたいなこと言ってマルティをバカにした上で、「ま、私の名刺を置いていってあげてもいいがね」くらいのことを言う。するとマルティは、

「Mr.フィッツジェラルド、私はあなたの言うとおり売れない画家ですから、名刺よりチップをたくさん貰いたいわ。」とやり返す!ここは溜飲が下がるシーンだったなあ。

このマルティ役の女優さんが、サマー・フェニックス、そう、あのリバー・フェニックスの妹なんだよ。どっちかっていうとホアキンに似た、ダーク・ヘアで濃い~顔立ち。そんなたいした演技を要求される役柄でもないのだろうが、なんだかとても印象に残った。

あと、レストランのホステス、ニコーレ役のヴィヴィアン・ウーも良かった。この人も役柄になりきっていたし、それに特にアジア人でなくてもいいような役にアジア人が使われているところが私としては嬉しいし、さらに色んな人種の人が一緒に働いていて全く違和感ないところがまさにニューヨークの匂いがしていい。

さて、ここまで読んで面白そうだと思った人は、とっととDVD借りて観てください。この先は観るまで読まない方が。

私はこの映画、「新感覚のモブ映画」と呼びたいよ。『ゴッド・ファーザー』や『グッド・フェローズ』みたいなモブ全盛期の、殺し・殺されは当たり前、ハード・ボイルド~!という世界ではなく、既に引退寸前のトラディショナルなモブ、ルイスと、ルイスによると「実業家」と化した新感覚のモブとの対決。それがトラディショナルなイタリア料理を好むルイスと、斬新な料理を作りたい、息子でコック長のウドとの確執をバックに繰り広げられる。

これさー、アメリカでも「Revenge is a dish best served cold.」というキャッチ・コピーがついているし、日本でも結構プロットが細かに説明されちゃってるんだけど、『プレステージ』と一緒で、オチがあるってわかって観ると面白さが半減するのじゃない?

私はラッキーにも極楽三十路賛歌でただレストランの話だって紹介されているだけで観たので、最初の殺しの場面が結構緊迫して、「げげ、こういう映画なの?!」とか思いながら観ていると、今度は最後の最後まで殺しは出てこなくて、しかも、初老の元モブ、ルイスの方が分が悪いものだから、これは哀しい結末になるのかな、などと思っていたら、あのバーに座ってヘラヘラしていたお兄さんが殺し屋だったりとかさ~!ブリリアント

本当にこの最初と最後の殺しのシーンはモブ映画特有の冷酷非常な殺しの描写なんだけど、その間は活気のあるレストランのシーンで、極端なコントラストになっているところが現実味もインパクトも強い。そして、そんな日常的なレストランの場面でも、さっき言ったマルティの「復讐」が盛り込まれていて、「一見弱そうに見えてるものがやり返す」という最後のオチをなんとなく匂わしていたり。

こういう映画的な技巧を使って騙してくれる映画って大好き。

Key Words
映画 ディナーラッシュ ボブ・ジラルディ ダニー・アイエロ エドアルド・バレリーニ カーク・アセヴェド ヴィヴィアン・ウー サマー・フェニックス
★おすすめ映画★ | コメント(4) | 【2007/06/17 21:45】
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コメント
こんにちわ。
これずいぶん前に、TVで観ました。
面白かったですよね~。
私も前知識なく観たもんで(TVドラマ "Sex & The City" のキャリーのカレが出ていたのでそれで) 観終わって、なぜか 痛快というか爽快というか (ヘン?)、そんな気分になって ひとりフフッと笑ってしまったのを思い出しました。
【2007/07/13 22:27】 URL | hagi #-[ 編集] | page top↑
これ観ましたよ!
期待してなかった割に面白いですね。
最後の10分くらいに旨みがぎっちり
凝縮されてるような印象でした~
でてくる料理は今ひとつだったかな
http://reinn30.blog20.fc2.com/blog-entry-317.html
【2007/07/15 23:56】 URL | hiro #-[ 編集] | page top↑
こんばんは。
ずーーーっと前に、この映画の感想記事にコメントを戴いた者です。
参上が遅くなりました。

僕はこの映画を見たときにその面白さがどうしてもわかりませんでした。
他の人がどういう部分に面白さを見出しているのか気になって調べてみたら「映像がオシャレ!」とかそんなんばっかしでちょっとガッカリしてたので、ここを読んで「そういう楽しみ方があったのか!」とようやく気づけてちょっと嬉しいです。
ダラダラ会話しているように見せかけて、結構計算されていたんですね。
また見てみたくなりました。
【2007/07/30 00:09】 URL | 杏仁豆腐 #kLZMaYrw[ 編集] | page top↑
杏仁豆腐さん、
いらはいませ~。確かに、この映画の評って、「おしゃれ」とかそーいうの多いんですけど、そういう風に書いてる人って、ぶっちゃけ面白いと思ってないんじゃない?!

私はこの映画と『プレステージ』が今年のイチオシです!
【2007/07/30 20:51】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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