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『アメリカン・サイコ』-クリスチャン・ベイルがサイコーなサイコ(座布団取れ!)
American Psycho

とにかくこの映画ではじけまくっているのが、主人公のパトリック・ベイトマンを演じるクリスチャン・ベイル!ウォール・ストリートのエリートでありながらルーザーで、しかも精神的に追い詰められて狂っている、という複雑なキャラを、演り過ぎず、しかし大胆に演じていて、すっごい光ってます!

American-Psycho.jpg
dvd on amazon.com
Produced: 2000
Directed by: Mary Harron
Writing Credits: Bret Easton Ellis, Mary Harron
Cast:
Patrick Bateman: Christian Bale
Jean: Chloe Sevigny
Evelyn: Reese Witherspoon
Courtney: Samantha Mathis
Paul Allen: Jared Leto
Det. Kimball: Willem Defoe
物語の背景である80年代、いわゆるバブルの頃のコーポレート・カルチャーの描き方がまた、クリスチャン・ベイルの好演を支えるバックドロップになっていていい。スーツから、名刺から、食事するレストランから髪型まで、金に飽かせて競い合い、バカとしか思えないレベルに到達している様子が的確に描かれている。特に、名刺のくらべっこするシーンが最高!それぞれスタイリッシュで個性的であることを強調しているんだけど、みんな同じにしか見えない!しかもそれで競い合って「ま、負けた・・・」と感じたときのパトリックの顔!汗かいて、名刺をはらりと落っことし、目の焦点合ってないし!

で、はずせないのは、自分よりかっこいい名刺を持ち、自分がどうしても予約できない人気レストラン『ドルシア』に、金曜日の夜予約をするポール・アレン(ジャレッド・レト)を嫉妬して殺害するシーン。このシーンは、パトリックが80年代の「産業ロック」のアルバムの解説をする初シーンでもあり、とにかくものすごい見せ場なのだ。斧を持ちレインコートを着て、ムーン・ウォークで登場し、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの『Hip to be Square』という曲の解説をしながら腰をプルプルっと振ってダンスするところが、もうヒステリカルに可笑しい!で、アップテンポなこの曲をバックにポール・アレンに斧を振り下ろし、返り血をぶしゅーぶしゅーと浴びながら、「できるもんならドルシアに、今電話して予約してみやがれバスタ~~~ド!!!」と小学生のように叫ぶところがもー、のけぞってしまいます。(余談だけどこのシーン、クリスチャン・ベイルがはじけ過ぎちゃって、ジャレッド・レトの演技下手なのがすっげー目立つ)

このパトリック・ベイトマンというキャラクターは、非常にナルシスティックで、そのナルシシズムを強調するためにクリスチャン・ベイルが腹筋6つに割れるくらい身体を鍛えたというのは有名な話ですが、その成果が良く出ているのが、2人のコールガールとセックスするところ。このシーンのバックグランド・ミュージックはフィル・コリンズの『ススディオ』!電気を光光とつけたまま、コールガールを後ろから攻めている自分の姿を鏡に映してポーズを取るパトリックが爆笑!!コールガールの1人がものすごい冷めた目でパトリックを見ているところがさらに可笑しい。

この2つのシーンは、どちらもクリスチャン・ベイルの即興なんだそうで、ディレクターのメアリー・ハロンはカメラの後ろで床に突っ伏すほど笑っていたそうだ。彼女がコメンタリーで言っていた通り、クリスチャン・ベイルのような2枚目がここまでやるから可笑しいのである。パトリックの役をレオナルド・ディカプリオが演るハズだったらしいが、レオくんではこの味は出なかっただろうなあ。あの子は元がお茶目すぎる。クリスチャン・ベイルのような、ほとんど冷たいとさえ感じる男がここまでやるから、狂気の中に笑いが出るのだ。

で、ラストの方でかなり追い詰められ、現実と幻想の境目がわからなくなったパトリックが、真夜中のオフィスに向かうエレベーターの中でよよよと泣き崩れるところなんか、ちょー情けなくて最高!その後、自分の弁護士に電話して全てを打ち明けるのだが、このときの汗のかき具合といい、笑ったり泣いたり深刻になったり、表情がぐるぐる変わり、最後、安堵感から「ほーっ」って言うところまで、可笑しいし感心するし圧倒される!

それと、この映画にはホラー映画に対するオマージュも満載だよね。ポール・アレンのアパートでの一連のシーンとか、『悪魔のいけにえ』を流したまま腹筋しているところとか。そういうのが、世間から完全に切り離されているパトリックという人格を表していて上手い。銃で撃ったらパトカーが派手に炎上したりというのも、80年代のヴァイオレンス・ムービーから来ているのだと思うし。

この映画、近所のビデオ屋さんで探しても見つかんなくてさ。最近は作品が多過ぎて、置いてないものも多々あるのだけど、『アメリカン・サイコ』がないのかよ!と思ってたら「アクション」にカテゴライズされてたよ。アクション映画なのか、これって?!私は「コメディ」と「ドラマ」のとこばかり見ていたけど。「サイコ・スリラー」「ホラー」何にでもカテゴライズできるな。というかカテゴライズするのが困難な映画だ。ホラーというには80年代のカルチャー描写が上手過ぎるし、探偵のキンボールが出てくるから(このキンボール役のウィレム・デフォー はイマイチな使われ方だったな。それにしても「キンボール」って名前、笑わない?)、パトリックに最後どんな審判が下るのか、というスリラー的な楽しさもある。そういえば、

***ここからちょびっとネタバレ***
未だにわかんないのが、パトリックって本当に殺人を犯したのだろうか?すべてパトリックが、オフィスでスケジュール帳に病的ないたずら書きをしながら妄想したことではないのか?一番最後のシーンでポール・アレンが生きているという事実から、この人の殺害は妄想だし、そうなるとポール・アレンのアパートでコール・ガール殺すところは絶対に妄想だよね(素っ裸でチェインソー持って、真っ白なジョギング・シューズ!あり得ない!)。そもそもポール・アレンの死体を袋に入れて引っ張って行くとき、血が床に尾を引いているのに誰も気が付かないというところからずっと「??」と思っていたのだけど。それとも、コールガールやホームレスは本当に殺したんだけど、そういう人たちが死んでも警察は調べなかったってことかしら?それもあり得るな。

Key Word
映画 アメリカン・サイコ メアリー・ハロン クリスチャン・ベイル ウィレム・デフォー ジャレッド・レト サマンサ・マシス クロエ・セヴィニー
この映画がすごい!! | コメント(2) | 【2007/06/10 23:34】
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コメント
そっか、栗って男前だったのですね。
知らなかった……←オイオイ;;
頑張って、もう一回見直してみようかな?
でも、血がブシューとか、ダメなんですよねぇ。口の中に味がするし(~_~;)
【2007/06/11 18:42】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
まーちゃん、
いやー、栗は男前だと思いますよ。だって可笑しいもん、ギャグやると。二の線なのよ、この人!

私もスプラッター・ホラーもん苦手なのですが、この映画のいいところは、そういうの見ても笑えちゃう。最初から、これは全てベイトマンの幻想の世界だってわかる、ってことよね。
【2007/06/11 21:48】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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