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『ポリス インサイド・アウト』スチュワート・コープランドからの私信
Everyone Stares: The Police Inside Out

DVDの特典でスチュワート・コープランドが言っている通り、このフィルムはロック・バンド、ポリスドキュメンタリーではありますが、スチュワートがハンディ・カメラで録ったものをまとめたホーム・ビデオであり、彼の個人的な視点でポリスの歴史を捉えています。

20070507082926.jpg
dvd on amazon.com
Produced: 2006
Directed by: Stewart Copeland
Writing Credits: Luke Davies, Neil Armfield
Chapters:
1. The First Two Years
2. I Got This Movie Camera
3. ANd It May Sound Strangfe
4. Europe Summer Festivals
5. Next to You at Lerelei
6. First Frenzy
7. Chat to Canera During Show
8. Andy at the Blme Bear
9. Blonde Life
10. Newsreels
11. Zenyatta
12. Back to America Huge
13. Doo Doo Inna Snow Snow
14. Getting Disconnected
15. Montserrat
16. World Conquest
17. No Sleep till Hammersmith
18. US Festival - From the Front
19. End Titles

Behind Andy's Camel
1. Andy in the Car
2. Stewart vs. Sting
3. Miles Sings "Every Breath You Take"
4. Andy vs. Same
5. Blondes over Los Angeles
6. Breakfast Cafe
7. Obsissing over Charts
8. Tokyo Streets
9. On Our Way Home
10. End Titles Without Credits

Live "Shards"
1. So Lonely - Drange, France
2. Roxanne - Spain
3. Can't Stand Losing - Spain
4. Roxanne - Federal Correction Institution Terminal Island
5. Fall Out - Spain
6. Landlord - Spain
7. Truth Hits - Pink Pop Festival
8. Truth Hits - Belgium
9. Walikng on the Moon - Belgium
10. Message in a Bottole - Belgium

Stewart & Andy's Commentary
スチュワートがハンディ・カメラを購入したのは、小銭が貯まった78年なのでそれ以降の映像しかないのですが、それがすごく貴重。79年にドイツのピンク・ポップ・フェスティバルに出たときの『Next to You』なんか鼻血もん。すっげえかっこいい。

また、スチュワートが三脚にカメラ設置して、ライブの演奏中に自分の右後方から撮影しているのがあるのですが、いかにも「ライブの裏側」という感じですごく新鮮。スチュワートが叩いているところもかっこいいし、それに時々カメラに話しかけたりして(演奏しながらよ!)、非常に興味深い。特にこのときは、ケンカが始まったらしく、スティングが「ファッキン#&&%!!*!!!」とかってコーフンして叫んでいるのが聞こえてくると、スチュワートがカメラに「ん~なんかケンカしてるなあ」と、ビートを刻みながら冷静に状況を観察していたりして面白い。

右に列記したように、映画の中で使われているライブの映像は特典にまとめられているのですが、ハンディカメラですから音や映像は良くないし、途中で切れたりしているし、まんまホーム・ビデオのクオリティなので、一般の人にはなんの意味もないと思うけど、ファンだったら絶対逃したくない、といった類の映像です。

それから、ポリスのクルーの人たちがなかなかいい。セカンド・アルバムの後のツアーの様子の中で、ロード・マネージャーのキム(好みだぜ!)をベースに、スチュワートのテクニシャンのジェフをドラム、アンディのテクニシャン(名前忘れた)をギターに、『Next to You』をジャムっているところがあるんだけど、上手い!スチュワートは、ポリスの前はキムのバンドのロード・マネージャーだったらしく、「オレはバンド、お前らはローディ」と言うんでなく、みんな同等に付き合っている感じが良かった。この頃は日に日にメンバー同志、それから中心になるクルーの友情が深まって行った時期だったそうで、ものすごく楽しそうです。

そんな、バンドをやる人が憧れる生活と同時進行で、バス→モーテル→レコード屋のサイン会→ライブ→バス→モーテル・・・と果てしなく続くツアー、突如として人気が出て、アイドル視されることへの違和感、そういう生活に慣れてくると今度は逆に、普通の生活に馴染めなくなり、ツアーやレコーディングから開放されて家族とくつろごうなどと思っても、現実感がない、ツアーでホテル住まいをしている方が自分の現実になっている・・・など、「ロック・スターの憂鬱」がスチュワートのナレーションや字幕で語られる。ツアーのことをスチュワートが、「一日24時間の内、2時間だけ、ライブの間だけが緊張感があるけど、あとの22時間はすごくつまらない」というようなことを言っていたけど、全く同じことをポール・ディアノが自叙伝に書いていたので、これはロック・スターがみんな体験する気持ちなのかも。

スティングは噂で聞くとおり、エキセントリックな『俺様主義』自己中アーティスト・タイプっぽく、アンディ・サマーズは見た目その通りの可愛らしい人で、かなり地に足がついたタイプと見た。アイアン・メイデンといい、ベースが強いバンドはギターがおとぼけキャラになるのは不文律なのだろうか?楽屋でスティングとアンディが延々とダンスをしていたりするのは結構笑いましたが。

しかしスチュワートも認めている通り、サックスを購入したらすぐに吹けるようになって『Ghost In The Machine』で演奏したり、音楽の才能と言う意味ではスティングはずば抜けていたみたい。『Ghost...』の頃からスティングは曲を完璧に仕上げてスタジオに持ってくるようになり、それは素晴らしいのだが、他のメンバーのアイディアが入る余地がなくなり、スティングも、他のメンバーが曲をいじくるのを好まなくなったそうだ。レコードも、コケることが許されないくらいビッグになってしまったので、メンバーがお互い批判し合うような環境で溝がどんどん深まり、スチュワートは非常に孤独を感じたらしい。

実際スチュワートが76年にポリスを結成、友達に頼んで『Fall Out』の自主制作をしたり、兄弟のマイルスをマネージャーに、イアンをクルーの一人に、そして幼馴染のキムをロード・マネージャーにと、家族がらみでポリスを運営してきた人だから、バンドに対する思い入れもひとしおだろうに、最後、

「Where's my band?(オレのバンドはどこへ行ってしまったんだ?)」

というナレーションが入った時には、胸が詰まった。

私もこれまでいろいろなバンドのドキュメンタリーを観たり、自叙伝を読んだりしてきましたが、いつも得るものより失うものが多いんじゃないかという印象を受けます。ものすごくたくさんのものを犠牲にしてまでやってきた自分の音楽やバンドさえも、最後には富と名声のために失われてしまうなんて、哀しいとしか言いようがないじゃないですか・・・。

特典の『Behind Andy's Camel』は、要するに削除シーンというかエクストラ・シーン集なのですが、その一番最後に字幕で

「みんな富と名声を求める。奇妙な話だけど、僕も未だにそうだ。なぜかたまたま、僕はカメラを取り、こんなとんでもないローラーコースターのような生活を映画にすることができた」

と書いているのですが、なんかそれが私には、孤独や隔絶感、そして喪失感を経験したとしても、ポリス時代は自分のものすごい大切な思い出だ、と言っているように聞こえた。ポリス結成は76年、解散したのが82年。そのたった6年間が、スチュワートが生きるであろう70年、80年の人生の中で最もインパクトの大きい時間なのだと思うと、今こうして振り返って見て、「いい思い出」と言えるものであって欲しいなと思った。

■ポリス関連記事はこちら

Key Words
映画 ポリス ドキュメンタリー スチュワート・コープランド アンディ・サマーズ スティング
ミニシアター系 | コメント(15) | 【2007/05/07 08:39】
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コメント
これ早くみたいなぁ。
3月末劇場公開だったから、DVDは秋か冬かな・・・。
【2007/05/07 12:40】 URL | sano #-[ 編集] | page top↑
ご無沙汰してます♪
これヤバイくらいそそられてます・・。
ってか全然知りませんでした。(汗)

Police、2月の来日は絶対参戦します!!
【2007/05/07 23:26】 URL | リュウ #-[ 編集] | page top↑
みんなポリス観に行くのぉ?いいなーすげえ高くて行けないよ。240ドルだよ!!
【2007/05/08 00:16】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
240$!!!???
日本では一体いくらになるんだ?コワイ。
アクセルしか居ないガンズが幕張で¥12000だよ!
【2007/05/08 01:06】 URL | ぱーにゃ #-[ 編集] | page top↑
あーーーこれすごく見たいっす!
スターって本当に孤独なんですねぇ~とこの記事を読んで思いました。
【2007/05/08 08:54】 URL | 詠春 #-[ 編集] | page top↑
ぱーにゃさん、
問題はですね、240ドルでも良く見えるのならいいけど、多分米粒のようなもんでしょ・・・。
【2007/05/08 20:59】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
詠春さん、
お久しぶりですーーー!

そうなんですよ、みんなすごく大変な思いをしてきているんだなーと思うと、音楽聴くのが辛くなっちゃいます。
【2007/05/08 21:01】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
生ポリスなんて見る機会なんてそうそうあるもんじゃないよ!未だに生QUEENを見なかった事を悔いている自分を考えると、少々無理しても見るべきか、とも思う。
【2007/05/09 00:34】 URL | GO #-[ 編集] | page top↑
GOさん、
GOさんにケツ叩かれて、すぐチケット買いました!私もおんなじこと考えていたんですけど、勢いが足りなかった。崖から突き落としてくれてありがとう(笑)。
【2007/05/09 21:25】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
いいのさ。お礼の言葉は瓶に入れて流してくれってんだ!
絶対高い買い物じゃないって!!ポリスだよ!!ぽりーすだよ!!
【2007/05/09 22:49】 URL | GO #-[ 編集] | page top↑
GOさん、
そうっすよね、世界が崩壊していく時は、突っ立って傍観しているのが一番ですよね!
【2007/05/10 00:07】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
こんにちは。はじめまして。
この映画、僕も見てきましたが、人気沸騰中のポリスの周囲のことや、メンバーの意外な(僕にとって)一面とか、とてもおもしろかったです。来日公演は楽しみですね~。
【2007/05/10 01:10】 URL | muse #Fq.t1ZMk[ 編集] | page top↑
へぇ、やっぱファンからするとスゴイ興味深い映像なんですねぇ。

ピクシーズーラウド・クワイェット・ラウド、おもしろかったですよ。
【2007/05/15 01:06】 URL | とりこぷてら #9K64Lzaw[ 編集] | page top↑
とりこぷてらさん、
>特にこのときは、ケンカが始まったらしく、スティングが「ファッキン#&&%!!*!!!」とかってコーフンして叫んでいる

ここのところなんか良く考えてみると、他のビデオで有名なスティングのケンカのシーンじゃないかと思うし(要確認)、De Do Do Do のビデオ撮影のシーンなんかもオリジナルのビデオの裏側って感じで、「秘蔵!全開! マル秘!」って感じでコーフンしますね。
【2007/05/15 04:06】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
こんばんは。
この映画をスチュワートの現在の想いを想像しながら見ると、また心に来るものがありますね。内省的な作品としてよく出来ているわけではないですが、数年間の高揚した時間を経験することのドキュメンタリー作品としても見ることができますよね。そういう意味では、ポリスの貴重な映像やメンバーの素顔を見る「楽しさ」だけではなくて、何か胸にひっかる物がのこる作品でした。
【2007/05/17 23:30】 URL | muse #Fq.t1ZMk[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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