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『ナイン・ハーフ』-今、リバイバルしたら面白いかも
Nine 1/2 Weeks

モロすけこましとわかる男・ジョン(ミッキー・ローク)に「贈り物攻撃」プラス「無邪気になれるデート作戦」プラス「精神的誘導」でどんどん絡め取られていく女・エリザベス(キム・ベイシンジャー)を、「この女、馬鹿じゃん!」とか思いながら観てしまった。

ナインハーフ
dvd on amazon.com
Produced: 1986
Directed by: Adrian Lyne
Writing Credits: Sarah Kernochan, Zalman King
Cast:
Elizabeth: Kim Basinger
John: Mickey Rourke
Molly: Margaret Whitton
だいたいさ、チャイニーズのスーパーで出会うところなんか、官能的というより気持ちわりぃよ。チャイニーズのスーパーって、すごい臭いんだよ。あんなところで後ろ振り向いたら自分のことじーっと見つめてニヤニヤしている男がいたら、気持ち悪くね?

んで、その数日後だかなんだか知らんけど、蚤の市で買い物していたら、また背後に立って(しかもすごい近くに)ニタニタしながら人のことじーーーーーっと見てるんだよ。怖いよ!

で、なんかイタリアンのレストランに連れて行かれて、「あそこの席ではパパ・ヴィーノが撃たれて死んだ、こっちではヴァデリカンティが毒を盛られた」とかエラソーに語っているんだけど、作ってねーかその話?って感じでさ。

で、さっきの蚤の市で、エリザベスが欲しかったけど高くて買わなかったスカーフ(肩掛け?なんて呼ぶの、ああいうの)を颯爽と紙袋から出して「君のだよ」なんて後ろから抱きしめるようにかけてあげたりとか、なんて明け透けな・・・。

んで、川沿いの家だかなんだかに連れて行き、女が「ステキね」とか言って家を見ていると、そそくさとベッドにシーツとかかけてるし!あれって「うわっ、大胆な男、ドキドキドキ・・・」とかするべきなのですか。『タケちゃんマン』のさんまちゃんのギャグみたい、とか思ってゲラゲラ笑ってしまいましたが。

遊ばれてんのをわかっていながら、少女のようにとぎまぎするんぢゃないっ

しかし、そこがこの物語のツボらしい。原作はノンフィクションで、ニューヨークでCorporate Executiveやってる女の人(要するに超バリバリのキャリア・ウーマンってことね)がある男に出会い、刺激的かつ屈辱的なSMの世界へ引きずり込まれてしまうという・・・

小説ではボンデージやらなにやらすごいらしいのだが、映画の中ではSMらしきシーンは出てこない。途中馬具屋で、エリザベスをサドルに座らせてジョンがムチを選んでいるシーンがあるのだが、それを使っているシーンは出てこないので、「SM」というのを知らないで観ていた私には「???」なシーンだった。

SMの描写は、映像にするのに腰が引けてしまったか、はたまた一般の人の「ロマンス」という観念から余りにもかけ離れているせいで、はしょったのだろう。変わりに目隠しや、氷であちこちなぜまわす技とか、公共の場でのセックスなど、大胆で刺激的な描写が、ジョンがエリザベスを操るサイコロジーを上手く表現している映画として高い評価をしている人も多い。映画が撮られたのが86年(原作は70年代に書かれている)なので、今見るとそれほど「おお!」ってシーンではないけど。

実際に読んだわけじゃないから本当の所はわからないが、多分原作では、男と対等に張り合って仕事をしているような女が、自分がいとも簡単にセックス奴隷になっていく様を赤裸々に描いているのだと思う。しかし映画の方は男が撮っているので、女に目をつぶらせてゼリーやイチゴを食べさせるところとか、かなり男目線で解釈されているように感じる。原作のエリザベスがバリバリのキャリア・ウーマンなのに対して、映画ではアート・ギャラリーのオーナー(アシスタントと書いている評もあった)という、キャリアはキャリアでもソフトな設定で、仕事をしている様もバリバリ働いているというのではなく、女らしいたっぷりセーターとか着て、人が良い、というか可愛らしい女というスタンスなのも、『フラッシュダンス』を撮った監督が、自分のタイプの女をエリザベスのキャラに反映しているのかもしれない。

こういった男目線の女の描写が、エリザベスをバカ女に見せている要因かなと思う。でも別に男を責めているわけではない。だって本当に企業戦士化している女に対するバッシングは実際、女達の方が率先してやっていたように思うし。要するに時代がまだ、そういう女を受け入れられなかったのだろう。しかし、エリザベスの人となりからセックス描写までマイルドにしてしまったことによって、「セックスに溺れた女が欲情が冷めたところではたと我に返り、本物の愛を得られないと知り泣く泣く男のところを去る」というハーレクィーン・ロマンスみたいな話になってしまったんじゃないかと思う。原作は多分、「わー、人間てこんな風になってしまうのか!」というかなり深層な心理描写だったんじゃないかなあ。今の価値観で作りなおしたら面白いかも。

Key Word 映画 ナインハーフ キム・ベイシンジャー ミッキー・ローク

余談ですが、この『ナインハーフ』っていう邦題、訳わかんない+日本の配給元の怠慢の先駆けって感じですね。
セクシー | コメント(10) | 【2007/04/15 23:16】
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コメント
お初です^^
見ました、見ました、ナインハーフ
今あらためてこちらの日記を見てあらすじ思い出しました^^;
私はキムベイシンガーが大好きで 当時はミッキーロークも大好きでした♪
日記面白かったです。たまに覗かせていただいてます。。。

【2007/04/16 10:56】 URL | usagi #-[ 編集] | page top↑
がんばってくださーい
【2007/04/16 15:33】 URL | 若葉 #-[ 編集] | page top↑
Usagiさん、
いらっしゃい。古いですよね、この映画。今まで一度もちゃんと観た事なかったんです。
【2007/04/16 21:23】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
若葉さん、

がんばりま~す。
【2007/04/16 21:23】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
ミッキー・ロークのルックスは結構好きだが。
この監督の映画はいっつもこういう感じだ。細かいプロットはどうでもよくて、エッチなシーンは細かく撮るんだよ。
【2007/04/18 22:36】 URL | GO #-[ 編集] | page top↑
GOさん、
そうなんだ~納得!
細かいプロットをしっかり撮ってくれる人にやり直してもらいたいです。
【2007/04/19 02:13】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
ご無沙汰してます☆
最近映画あんま見てなくて、、

何か映画見るたびに「この映画のちゅちゅ姫さん的感想はどんなかな?」と、訪問するのを楽しみにしているんですが、、映画見ていないせいで少し遠のいてましたw

久々に寄らせていただいて・・「この記事」ですwwもう、大爆笑でした。
我慢できない級おもしろかったです。
毎度ながら、ちゅちゅ姫さんのこの突っ込み具合にツボってしまう私です。
【2007/04/19 13:30】 URL | しゅしゅしゅ #-[ 編集] | page top↑
しゅしゅしゅさん、
ひっさしぶりですぅぅぅ~~!どうしてるかなーと思ってました。しゅしゅしゅさんは、私が面白いと思っていることを一緒に面白がってくれるのでウレシーです!また来てね!
【2007/04/19 21:09】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
こんにちは。

私は原作を読んでから観た口です。

あまりの違いに仰天して 観た時は ミッキー・ロークのかわいさだけが この映画のとりえだ!と 思いましたが・・・。
今見ると 結構面白いかもしれませんね。
ま 女性のためのソフトポルノ映画を撮る というのが 目標だったらしいので それは達成してたようです。

原作は ちなみに SM満載とかではないですよ。
確か 最後の方で 二人の関係がSMになりそうになって 彼女が精神的におかしくなって・・・という 終わりだったように 思います。
【2007/04/23 19:22】 URL | プリシラ #-[ 編集] | page top↑
プリシらさん、
おお~!原作読んだんですか!どんな風に映画と違うのですか?私の予想は外れてます??

みんなこの映画のミッキー・ローク良いって言うんだけど、私はイマイチだなあ。私、もろスケこまし風の男って嫌いなのかも。
【2007/04/23 21:09】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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