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『レオン』-哀しいけれど幸せな男
Leon The Professionalシェアブログ1573に投稿

AMOR ETERNOのウナ・ノチェさんが陶酔しておられるナタリー・ポートマンが演じる『レオン』のマチルダ。確かに、12才の子供がこれだけ表情豊かに演技ができたら、色々演らせたくなっちゃうのは、人情ですなあ。

leon.jpg
dvd on amazon.com
Produced: 1994
Directed by: Luc Besson
Writing Credits: Luc Besson
Cast:
Leon: Jean Reno
Stansfield: Gary Oldman
Mathilda: Natalie Portman
Tony: Danny Aiello
Malky: Peter Appel
ホテルにチェックインするとき、レオンの口下手なところや字が読めないところをカバーするための演技とか、このホテルのレセプションのおじさんにレオンのことを「父じゃなくて、恋人なの」と言って、「散歩に行ってくる」というところなんかすごい、すごい。

一番の見せ場は、マチルダが衣装をとっかえひっかえしてマドンナや、マリリン・モンローや、チャップリンの真似をするところだろう。歌も上手でいい声してるし、真似もすごく上手い。もし、ジェイク・ジレンホールが本当にナタリー・ポートマンに惚れているとしたら、このシーンを観てうっとりしているに違いない。

だけど、このシーンはやり過ぎたと思う。いかにも「天才子役、これでもか!」とプッシュし過ぎた感がある。いきなり映画のトーンが変わったもん。殺し屋のレオンが孤独な人生を送っていて、その静かさ、哀しさ、また、原題についている「プロフェッショナル」としての冷酷さをマチルダが人間的なものに変えた、というのを表現するためのシーンだという見方もできるが、全体の映画からすごく浮いていると思うなあ。

レオンは冷酷な殺し屋なのだが、毎朝鉢植えを日の当たるところに出してあげて、葉っぱを一枚一枚拭いてあげて、とっても可愛がっている。マチルダに「よっぽどその鉢植えが好きなのね」と聞かれると「うん。文句を言わないし、いつもハッピーだ。それに根がついていないところが俺と一緒」と答える。

私も孤独癖があり人間関係が苦手なので、この気持ちは良くわかる。人が二人以上集まった途端に噴出する不満や主張に嫌気がさして人間関係が保てない。そして保てないから、根がつかない。そして自分と同じような根がついてない者しか愛せない。

だから正直言うと、マチルダがレオンの生活にヅカヅカ入り込んでくるのがうさったかった。正しいとか間違っているということではなく、「主張の激しいヤツの勝ち」というアメリカの悪い図式の見本みたいで。レオンも言っている通り「命を助けてやったのに、どうして俺の生活をめちゃめちゃにするんだ」。

レオンは孤独だったのかもしれないけど、ああいいう風にしか生きられなかったのよ。でもほとんどの場合、ああいう風にしか生きられないことは不幸なことだ、という描き方しかされなくて、いつもマチルダみたいな人が「本当の幸せを教える」とか「与える」みたいな形で出てきて、絶対レオンのような人生を「正」とする映画ってないよな。

それは私にとっては歯がゆいのだけれど、でも逆に考えてみれば、なんでレオンは生きてきたのだろう?なんで私は生きているのだろう?という問いかけもできるよね。死ねないから?死ぬのって結構難しい。それに、特に何が生きがいというわけでなくても、死にたくないと思う。生きている方がいいと思えるってことは、ただ日々、淡々と生きていることがなんだかんだ幸せだったりするわけだ。

鉢植えの葉っぱをきれいに拭いてあげるのを心から楽しんでいたように見えるレオンの人生が不幸だとは思わないし、また同じ穴のムジナとしては思いたくもないのだけど、マチルダが現れたことによってまた別の幸福感を見出したレオンも、それはそれでいいんじゃないかなと思った。「この人のためなら死んでもいい」と思える人がいるっていうのも、悪い人生じゃないと思う。

でも最後にレオンが死んでしまうのは、やはりレオンはああいう風にしか生きられないからであって、あれが生き残ってマチルダと幸せな人生を送りました、とはならないのよね。その辺が哀しいのだけど、レオンはやはり不幸ではないのよね。「この人のために死んでもいい」と思える人のために死ねたんだから。

追記:なんだか内容とそぐわないので書き損ねてしまいましたが、ゲイリー・オールドマンもすごい良かったよ!いつも通りのキレ加減です。あのカプセルはなんなの?コカイン?あれを口に含んで「かちっ」と噛み砕き、「はぁぁぁぁ~~~ぶるるっ」と恍惚とし出すところとか、そのあと、ピアノ引く真似しながら焦点の合わない目でしゃべりまくるところとか、ビーズののれんを両手でかき分けて出てくるところとか、すげー笑う。

Key Words 
映画 レオン ナタリー・ポートマン ゲイリー・オールドマン ジャン・レノ
| コメント(6) | 【2007/01/04 20:00】
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コメント
レオンといえば牛乳ですね。
【2007/01/04 21:42】 URL | メタル馬鹿一代 #KYvhgCNg[ 編集] | page top↑
メタバカさん、
そうそう、良く牛乳飲んでましたよね。私だったらとっくにゲリってます。
【2007/01/04 21:57】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
そうそう、マチルダのあのマドンナとかのモノマネのシーンがなければというかもうちょっと抑えてくれていれば完璧なんだけどなあ。それとレオンが映画をみてるシーンの演技もやりすぎてた気もする。なんでああいう演出がまざっているんだろう。あと、完全版だと通常版より純愛映画色が濃くなっていてすきですね。
【2007/01/05 02:19】 URL | yoshi #-[ 編集] | page top↑
Yoshiさん、
>純愛映画色が濃くなっていてすきですね
私はこの要素好きじゃありませんよ。マチルダとレオンを男と女として見るとちょっとふ☆け☆つ!

ワタクシ、モラルのレベルはゼロなんで、なんでそんなに気になるんだと言われるとわからないけど。
【2007/01/05 02:35】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくです。
僕はこの映画甘すぎてあまり評価してない
です。理由は姫が書いている箇所とか、
ブタの鍋つかみのシーンとかが嫌いで。
レオンの冷酷な殺し屋という設定を一気に
どっかやってしまってて嫌だったな。
それでも嫌いな映画にならないのは
ゲイリー様のお陰。
僕の物まねリストに入ってます!!
【2007/01/05 19:43】 URL | GO #-[ 編集] | page top↑
GOさん、
ああ、ブタの鍋つかみ、忘れてた!

この映画は、ハード・ボイルドとして観ていいのか、腐女子系なのか、観ていてとまどいました、確かに。

ゲイリーの物まね、見たい!
【2007/01/05 22:25】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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