スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| 【--/--/-- --:--】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『シャドー・ボクサー』-キューバ・グッディングJr.主演のB級映画
Shadowboxerシェアブログunundifinedmovieに投稿

話の核は、恵まれない子供時代を送ったミッキー(キューバ・グッディングJr.)が、母親や自分を虐待していた父親と同じ職業、「殺し屋」になり、彼が愛した息子も、そうなって行くのでは・・・というところだと思うのですが、ストーリーより雰囲気優先で、せっかくのテーマが薄っぺらい、という印象を受けました。

shadowboxer.gif
Produced: 2005
Directed by: Lee Daniels
Writing Credits: William Lipz
Cast:
Rose: Helen Mirren
Mikey: Cuba Gooding Jr.
Clayton: Stephen Dorff
Vickie: Vanessa Ferlito
Neisha: Macy Gray
Prescious: Mo'Nique
Dr. Don: Joseph Gordon-Levitt


シャドウ・ボクシングが趣味のミッキーと、癌で死にかけている初老の美女ローズ(ヘレン・ミレン)が一緒に住んでいる部屋から物語りは始まる。2人がアサシンだということはわかっているが、どういう関係なのかは不明。母と息子と言ってもおかしくないのだが、人種が違うし。

クレイ(スティーブン・ドーフ)は、気に入らないヤツや不必要なヤツはすぐに殺すようなテンパー高い残虐なギャングの親玉。最初の出番は、自分の女房の浮気の相手(と思われる)+自分の悪口を言った男をビリヤード台にくくりつけ、ケツの穴に折ったビリヤードのキューを突っ込もうとしているところだ!

この間男の拷問に立ち会った部下達の口封じと、浮気した女房を抹殺するためにミドルマンを通してクレイに雇われたミッキーとローズは、着々と部下達をサイレンサーをつけた銃で撃ち殺していく。最後に、クレイの不貞の妻、ヴィッキー(ヴァネッサ・ファーリト)に銃口を向けるローズは、ヴィッキーが妊娠していて、しかも殺されると思ったショックからか破水してしまうのを見て、殺すのを思いとどまり、その場でミッキーと共に男の子を取り上げる。

黒装束で冷酷に男達の頭を撃ち抜いていたローズが「男の子よっ(It's a boy!)」なんて喜んでいるところで苦笑がもれました。一応、ローズが癌であることで、今までお金のために人を殺してきたことを悔い、神を信じ始めたという前振りがあるにはあるのですが、暗殺に行った先で殺す相手のお産を助けるって言うのがやっぱ余りにも非現実的。ヴィッキーも、いくらお産を助けてもらったとはいえ、さっきまで自分を殺そうとしていた人たちが自分を連れて逃げるという設定に、抵抗なく入ってしまうところがまた「え?え?」

そもそもクレイが自分の部下や妻などを殺すのに殺し屋を雇う、というのがわからない。普通、プロのヒットマンを雇うときって、警備がキツイ要人とか敵対グループの親玉とかを狙うときでないの?部下や妻なんて身内なんだし、そんなみんなが恐れるような組織の親玉だったら自分らでなんとかなるだろう。間男は自分で拷問しているんだしさ。ヴィッキーがいなくなってしまったために騒ぎ出した、ヴィッキーの親友ネイシャ(メイシー・グレイ)も、ローズとミッキーに暗殺を頼むクレイ。普通の頭の弱そうな女の人なんだから、自分の身内で始末できそうなもんだと思うのですが、どうしてもアサシンじゃなきゃ嫌らしい。

しかもですね、このネイシャを殺すときには、ミッキーがヒップ・ホップのミュージシャンみたいな格好をしてバーでナンパし、彼女の部屋で飲み物に薬を入れて殺すという、すごい手の込んだことをする。クレイの部下なんか、車の中で頭一発ぶち抜かれて終わりなのに。これはキューバ・グッディングにヒップ・ホップの格好をさせたかっただけに違いない。

キューバ・グッディングJr.はこれ以外にも、コスプレならぬ「素っ裸」が多く、エッチしながら女を殺し、それを抱きかかえて穴に放り込み、スコップで土をかけ終わるまで真っ裸。パンツも穿いてないっ。また、シャワーを浴びているところではやたらとケツのドアップ。それだけでなく、ヒップホップに合わせてスケベ踊りをして女を誘ったり(さすがにこのシーンは恥ずかしそうだった)もする。

それから、出てくるカップルがみんな、白人と黒人の組み合わせなのも違和感あった。ミッキーは黒人、ローズは白人。クレイは白人、ヴィッキーは黒人。それから、闇の世界の人たちと商売しているドクター・ドン(ジョセフ・ゴードン-レヴィット)は白人、その彼女のプレシャス(モニーク)は黒人。しかもミッキーとローズはすごく年が離れているし、ドクター・ドンとプレシャスは痩せとデブの組み合わせ。最後に家族のように暮らすミッキーとヴィッキーは黒人同士だけど、息子は白人。ここまでくると違和感どころかわざとやっているんだろうけど、ちょっと変わった雰囲気を出すという以外に意図はないのでは?

しかし、ミッキーとローズの仕事がアサシンということを考えると、目立ち過ぎやしないかい?白人女性と黒人男性っていうカップル自体が目立つのに、二人揃って公共の場にアサシンの仕事もらいに行ったりとかさ。しかも仕事を依頼する相手は車椅子に乗っていたり、ミッキーはアルミのアタッシュケース持ってて余計目立つし。

シャープで、セクシーで、スタイリスティックな映画を作ろう、という意図なのでしょうが、核になる物語をしっかり描いてないので、なんだか滑稽。というか、核になる物語があるから滑稽なんで、いっそテーマなんか無くして、雰囲気を楽しむだけの映画にしまえば、却って面白くなったかも。

追記:この映画を観た目的であるジョセフ・ゴードン-レヴィットは、いつも通り確実な演技をしていました。やっぱこの人は今が旬だと思うなあ。

Key Words 
映画 シャドー・ボクサー キューバ・グッディングJr. ジョセフ・ゴードン-レヴィット
DVDレビュー | コメント(0) | 【2006/12/24 00:11】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋

PREV: 『プルートで朝食を』-この美しいキリアン・マーフィーを見て!
NEXT: 『悪魔とダニエル・ジョンストン』-アーティストが愛するアーティスト?の半生

BOOKSMOVIESMUSIC ALL ARTICLES

It's stupid to say "don't watch it, if you don't like it"!! Click here to return Home!!
コメント
コメント、サンクスです!












管理者にだけ表示を許可する

すんません、トラックバック、スパムがひどすぎるんで、全面禁止にしました。トラックバックしたい人は、コメントと共に、自分とこの記事のURLくっつけといてくれればいいすから。
トラックバックURL削除


「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。