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『Don't Worry About Me』-ジョーイ・ラモーンの素晴らしき世界
Don't Worry About Me / Joey Ramoneシェアブログ1130に投稿

joeyramone.jpg
cd on amazon.com

SONG LIST
1. What a Wonderful World 2. Stop Thinking About It 3. Mr. Punchy 4. Maria Bartiromo 5. Spirit in My House 6. Venting 7. Like a Drug I Never Did Before 8. Searching for Something 9. I Got Knocked Down (But I'll Get Up) 10. 1969 11. Don't Worry About Me

MUSICIANS
Joey Ramone (Lead Vocals), Raniel Ray (Guitears, Backing Vocals), Andy Shernoff (Bass, Backing Vocals), Frank Funaro (Drums) on 2,5,9,11, Joe McGinty (Keyboards) on 1,5,9,11, Marky Ramone (Drums) on track 1,3,4,6,7,8, Captain Sensible (Backing Vocals) on 3, Dr. Chud (Drums) on 10, Jerry Only (Bass) on 10, Mickey Leigh (Guitar, Backing Vocals) on 11, Al Maddy (Guitar, Bass & Backing VOcals) on 8, Helen Love (Backing Vocals) on 3, Veronica Kofman (Backing Vocals) on 3


ジョーイが亡くなる前に録音したこのアルバムは、マーク・プリンドルさんのレコ評サイトで知ったのですが、この方は大のラモーンズ・ファンであるだけでなく、NY在住なので何度もジョーイ本人に会ったことがあり、最後に会ったのは、ジョーイが亡くなるほんの数ヶ月前だったとか。

プリンドルさんは、NYのダウンタウンのとある横断歩道を渡って来るジョーイを見つけ、「Thank you for saving Rock'n'Roll!」と叫んだんだって。段々近づいてくるジョーイは、良く見たらものすごい動きが遅く、腰が曲がっていて、バンドエイドを貼った無表情な顔を、プリンドルさんの方に向けるでもなく、口だけもごもご動かして、そのままよたよたと通り過ぎて行ってしまった。それを見ていた人が「ジョーイは癌でもう長くないんだよ」と言ったのを聞いたプリンドルさんは驚いて、「えくすきゅう~~ずみぃぃぃぃ?!」と叫んでしまったんだそうです。

こういう言い方をするととても切ないんだけど、このアルバムでジョーイは、ストレートに闘病生活の苦しみを歌っています。『I Got Knocked Down (But I'll Get Up)』では

Sitting in a hospital bed 病院のベッドで

I want life 生きてる甲斐がない
I want my life 自分の人生を取り戻したい
It really sucks こんなのイヤだ

Frustration going through my head 絶望が頭の中をよぎる
Turn off the TV set take some drugs TVを消して薬を飲もう
So I can forget そうして全て忘れてしまうおう

I got knocked down, but I'll get up 打ちのめされてもまた立ち上がるぞ

という内容。・・・ラモーンズでもストレートな表現で失恋や挫折を歌っていたジョーイだけど、死の恐怖というか、これほどの絶望をこうもシンプルにストレートに歌われると、聞いている方はとても辛いです。『Like A Drug I Never Did Before』では頭が割れるように痛い、まるで悪いドラッグでもやったみたいだ、みたいなことを歌ってるし、『Maria Bartiromo』という曲では、題名にもなっているCNNの女性キャスターのことを歌っているのですが、「ウォール・ストリートで何が起こっている?/ストック・エクスチェンジは?/毎日毎晩、彼女をTVで見ている/あの目を見ていると全てOKなんだと思える」と、自分が死にそうで苦しんでいるのに、株相場とかビジネスのことを一大事のように伝えているニュースを毎日ベッドで見ている虚しさを皮肉っているように聞えます。

他にも『Stop Thinking About It(考えるのは止めよう)』という曲の

Nothing lasts forever 永遠に続くものなんてない
Nothing stays the same 全ては変わっていくのだ

という一編は、彼女にフラレた、とか、バンドが崩壊した、とかいう内容の歌に良く出てくる表現ですが、自分が死ぬ、という前提でこの一編を歌うって、どんな気持ちなんだろう。最後の『Don't Worry About Me』も、歌詞を読むと自分の病気には余り関係ないみたいだけど、ジョーイが「どんうぉーりバウみぃ~、どんうぉーりバウみぃ~、(僕のことは心配しないで)」と歌っているのと聴いていると、ちょっと胸が痛みます。

しかし音はそんな重さを感じさせないポップ・ロック。なんたって一発目に『What A Wonderful World』を持ってきてしまうんですから。そう、あのルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』の、秀逸なロック版カバーです。これが、ジョーイの音楽を象徴していると思うなあ。自分は苦悩しているんだけど、音楽にした途端にその苦悩はノスタルジックな切なさに昇華され、軽快で明るい響きになっちゃう。自分の余命いくばくとなっても、このスタイルを変えなかった、というか、変わらなかったことが素晴らしいなあと思う。

それにね、公平に見て、これはいいアルバムだよ。ぱっと聴きで「はっ」と思わせるようなアルバムではないけど、段々と心の中で成長していく。ジョーイの遺作だから聴いたけど、「まあこんなもんか」とCDラックに置きっぱなしというのではなく、「あ、あのアルバムが聴きたい」と思ってプレイするような一枚になります。

joey_wonderful_world.jpg


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Key Words 音楽 パンク ラモーンズ ジョーイ・ラモーン 素晴らしき世界
パンク | コメント(1) | 【2006/12/25 00:00】
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コメント
痛々しい・・・。
Punkの帝王なだけに余計に・・。

曲明るいだけに、余計に痛々しさを覚えます
【2006/12/26 21:23】 URL | リュウ #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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