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たかがブログ、されどブログ-『超文章法』を学べ!
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最強「文章力上達」マニュアルという、エグい帯がついているこの『超文章法』、軽いエッセイから自分史、報告書や論文までを対象に「書きのワザ」についてのウンチクですが、私のように映画評やCD評、書評なんかを書くのを楽しんでいる者にも参考になりました。

「超」文章法
book on amazon.com

Issued: 2002
Written by: Yukio Noguchi
CHAPTERS

1.メッセージこそ重要だ
2.骨組みを作る(1)-内容面のプロット
3.骨組みを作る(2)-形式面の構成
4.筋肉増強-説得力を強める
5.化粧する(1)-わかりにくい文章と戦う
6.化粧する(2)-100回でも推敲する
7.始めればできる
「メッセージこそ重要だ」というのが第一章に来ているところが、ズバリ題に入る野口さんのウンチクらしい。確かに「書きたい!」と言うことがすでにあれば、文章がヘタクソだろうがなんだろうが、勢いで読ませちゃうものなのですが、それが明確でないことの方が多いのも事実。ではそのメッセージを見つけるために出来ることはというと、「考え抜くしかない」と書いていてあって、「そ、そんなご無体な」って感じなんですが、実際それしかないなと言うのは実感としてわかるところ。

私の場合は評を書くわけですから、題材は既にある。しかしそれに対して何を書きたいかを模索することが、「メッセージ探し」と言うことになりますが、「この映画つまんなかった」「この曲大好き!」「なんとも思わない」などはすぐ出てくるけど、「なぜキライか」「なぜ好きか」「なぜなんとも思わないか」というのがばっと頭に浮かんでくることはまれで、ほとんどの場合よーく自分と向き合って考えてみないとわからない。

しかし、一旦「これに関して書こう」と思ったら、いつもそのことを考えているもので、犬の散歩の時も、シャワーを浴びているときも、ご飯を食べているときも、それを考えている。だからいつかは出てくるし、それにこの考える過程が、実は書くことより面白い。

それから、こので指摘している「書き出しが大事」「言い訳するな」「印象深く終えよ」などは「そーなのそーなの」とうなずきながら読んでしまうところ。しかし私は終わりが尻切れトンボになってしまうことが多い。別に誰かを説得しようとか思っていないので、書きたいことをわーっと書いて終わっちゃう。書き出しは、結構こだわる。自分が人のを読むとき、最初でぐっと掴まれないと、絶対最後まで読まないから。言い訳は、してあるものを読むとやっぱりインパクト弱いので、自分では絶対したくないけど、「・・・と思う」ってのを連発しているときが良くあって、「いっかーん、・・・だ!って言い切らなきゃ」と変えることもしばしばある。

また、「比喩を使え」「具体例を出せ」「引用を使え」というアドバイスも的を得ているなあと思う。それって頭の中に絵を浮かばせることだから、あるとないとではインパクトが違うもんね。私は特に、アメリカに住んでいるからこそわかる日とアメリカの共通点や違いを、日の人にどう上手に伝えるかといつも考える。

私が日本にいたとき感じていたのは、アメリカだと、なんでも格好良く見えちゃうってこと。アホなこと言っていても英語だとカッコ良く聞えるし、田舎の町でもアメリカっぽくていいな、なんて思ったり。そういう先入観を持って映画や音楽を鑑賞して、かなり間違った解釈を自分がしていたので、英語のセリフや歌詞のニュアンス、ゼスチャーや表情の意味、歌や物語の背景などを、「アメリカでは、こうなんです」ってただ言われてもわかんないから、「日本だったら、コレみたいな感じ」と比喩や具体例を出して、日本人の感性に訴えようと試みる。それから、セリフや歌詞の引用は、印象的でいいんだけど、音楽雑誌のインタビューに出てくるような「翻訳日本語」だと、アメリカ人はみんな陽気で頭が良くてインテリみたいに聞えてしまうので、本当にしゃべっている雰囲気やニュアンスで日本語にして伝えようと気を使う。

ちょっと本筋からそれてしまいましたが(すげー悪い書き方の見本みたいになっちゃった)、この他に『超文章法』が強調しているところは、てにをはや、文章のねじれ、文と文のつながりを明瞭にするなど、作文のクラスでも教えてくれるようなことなのですが、これが簡単なようでいて難しい。というか、時間をかけて良く読めばわかるのだけど、勢いに乗って書いているときは、とにかく言いたいことをがーっと書いてしまいたいので、後から読むと主語と述語が呼応してないなんてのは当たり前、てにをははぐっちゃぐちゃ、「・・・だが・・・だが・・・だが」で果てしなく文が繋がっていたり、直すのに一苦労。

しかしこれは野口さんも指摘している通り、原稿用紙のマス目を埋めているわけではないので、削除、挿入、カット&ペーストが自由自在に出来るコンピューターで書いている限りあまり問題にならない。野口さんはさらに「だからワープロで書いている限り、書き始めれば必ず仕上がる、まずは始める事が大事」と最後の章を締めくくっている。

私は、こういうこだわりのある人のウンチク聞くのが好きで、もちろん大変いい勉強にはなったのですが、野口さんの著書を読むのは、おおむね面白いからです。本人がアドバイスしている通り、比喩や引用や具体例を良く使ってあるのだけど、物知りだから引用はシェイクスピアからスティーブン・キングまでだし、具体例も、本業の経済学から『プリティ・ウーマン』や『フルメタル・ジャケット』までと、趣味の広さが窺える(「多岐に渡っている」と言おうとしたけど、陳腐な表現を使うな、というのもこの本に書いてあるアドバイス。日本語では使える類語辞典がないので、英単語から逆引きして日本語の類語を探すのですが、野口さんも同じことをしているんだって)。それから比喩も可笑しくて、野口さんはなぜか「さらなる」という言葉が嫌いなのだけど、なぜかというと「髭を蓄えた警官が威張り散らしているのだが、ズボンがずり落ちている」と言う感じなのだ、ってどんな感じだよ!こういう人と一緒に飲みに行ったら、すっごい面白いだろうなあ。(と、やはり尻切れトンボで終わってしまう私の書いたものは)



野口先生の著書
「超」シリーズ以外にもまっとうな経済書も書いておられます。


Key Words 本 超文章法 野口悠紀雄 ブログ
実用書 | コメント(5) | 【2006/11/26 10:19】
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コメント
おひさでした。
僕も文章を書くのは好きなので、この本読んでみようかな・・・。ただねえ、ブログ書いてるときに文章の完成度について気にしてるワケじゃないし、今回はあの人に「ニヤリ」として貰えればいいやなんてのも有るわけで・・・。
僕の場合はまず一通り書きますね。そして最後に適当と思われるタイトルを付ける。タイトルは絶対先に決めません。
書きたいことを書いてみて、最後にタイトルを付けてみて、それから校正するワケですけど、校正回数も多いなあ。
そしてそのうちどうでも良くなる・・・
【2006/11/27 00:32】 URL | sino #-[ 編集] | page top↑
Sinoさん、
だから「だかがブログ、されどブログ」なのです。
【2006/11/27 06:07】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
え~、おれはまずタイトルですね。
頭に浮かんだ言葉をテキトーにタイトルにして
あとは、ばーーーっとうちこんでいく。
下書きなし、校正なし、誤字脱字ありです。

あとから読むと、
「ここはなおさないと」って部分だらけですけど
めんどくさくてなおさないです。
【2006/11/27 15:41】 URL | メタル馬鹿一代 #KYvhgCNg[ 編集] | page top↑
つか、見直さないです。
いちどUPしたら終わり。

見直すヒマがあったら次を書きます。
質より量だ!
【2006/11/27 15:47】 URL | メタル馬鹿一代 #KYvhgCNg[ 編集] | page top↑
陳腐な表現、よく使ってます(笑)
髭を蓄えた警官が威張り散らしているのだが、ズボンがずり落ちている表現もたまに使います。

いつも、自ブログへの投稿も、他のブログへのコメントも、もう少し読み返してから投稿すりゃ良かったと反省しています。

「てにをは」よくつながってません(笑)
もうちょっと勉強したくなりました。
【2006/11/29 00:07】 URL | lizard king #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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