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『ロンサム・ジム』-ブシェーミ監督の、オフ・ビートな人間ドラマ
Lonesome Jimシェアブログ1573に投稿

オハイオ、インディアナ、ミシガンと言えば、「Mid West(中西部)」、Flat(平坦)で、Boring(退屈)なところの代名詞のように言われています。ここは東京を拠点に言うのなら茨城、栃木、群馬って感じ?千葉、埼玉のように電車で行って帰って来るほど都会に近くもなく、上京するとなったら住むしかない位の遠さ。

lonesomejim.jpg
Produced: 2005
Directed by: Steve Buscemi
Writing credits: James C. Strouse
Cast:
Jim: Casey Affleck
Anika: Liv Tyler
Sally: Mary Kay Place
Don: Seymour Cassel
Tim: Kevin Corrigan
Evil: Mark Boone Junior
このスティーブ・ブシィーミ(コメンタリーで本人が自己紹介で、「スティーブ・ブッセミ」と発音していた)監督作品の『Lonesome Jim』では、主人公のジム(キャシー・アフレック)は、ライターになりたくてインディアナからニューヨークに上京するが、夢破れ、無一文で実家に戻ってくるのですが、完全に打ちのめされている。

脚本を書いたジェームス・ストロウズは、インディアナ出身で、撮影の行われた街は彼の故郷、ジムの家も本当にストロウズの両親の家で、お父さんと姪っ子さんたちまで実際に出演している。家族の名前もみんなストロウズの本当の家族の名前。大都会でライターになろうなんて思ったら、夢破れて田舎に帰った人なんて沢山いたんだろうから、そういう人の話にインスパイアされたのでしょうか。

夢破れたジムには同情するのですが、なかなか素直に感情移入できないようなキャラクターに作り上げています。お母さん(メリー・ケイ・プレイス)の財布からお金を取ってバーに行き、昔の知り合いに会うと、のこのこ帰って来たのが恥ずかしくて避けるくせに、仕事着のまま飲んでいる看護婦のアニタ(リヴ・タイラー)に話しかけるときは「・・・マンハッタンに住んでいる頃、病院が近くにあったよ」とか、ニューヨークに住んでいたことをさりげなく自慢する。

それとか、30過ぎても最低賃金で働き、2人の娘の養育費を払えなくて両親と住んでいる、お兄さんのティム(ケヴィン・コリガン)に「俺もどうしょうもないけど、お前は悲劇だな。良く生きていられるな」などと言ったり、ジムのことをスゴイ心配しているお母さんが「息子達が幸せそうじゃないのは、私達のせい?親として、何か間違ったことをしたかしら・・・正直に教えて」なんて言うお母さんに「親になっちゃいけない人もいるってことだよ」なんて淡々と言ってしまう。

しかしジムのような状況では、自分のことも大嫌いだろうし、怒りや悲しみを他人に投影して意地悪になってしまうのは誰にでもあることなのですが、こうして目の前に見せられるとなかなか受け入れることはできない。そもそも、ライターになるなんて、どこでもできるじゃん。役者だったら、肉体的に都会にいて、色んなところに顔売らなきゃならないだろけどさ。このインターネットのご時世に、書くだけ書いて、あっちこっちに送るのなんて簡単じゃん。書きもしないでエロビデオ観たり、女引っ掛けたりしてる間に書けよ!とか思ってしまう。

リヴ・タイラーが演じる看護婦のアニタは、未婚の母なのだが、デートに息子を連れて行ったり、ジムとバーで出会った夜は自分の働いている病院のベッドにジムを連れ込んだりするキャラクター。デートの際はジムの家に息子を連れて行き、ティムの娘に子守をさせて、自分らはジムの部屋でチョメチョメとか・・・。息子可哀相!とか思ったけど、うちも母親と2人きりだったから、良く考えたら状況は一緒だなあ。女1人で子供を育てるとなると、女として生きることと、母親として生きることが両立できなくて大変だよね。

つーような役柄なのだが、ジム、テイム、それから二人の叔父にあたるイーブル(マーク・ブーン・ジュニア)が、こういう田舎街の、将来にあんまり希望のない人たちの性格をズバリ描写しているのに、このアニタは、リヴ・タイラーがハリウッド的過ぎて、イマイチ説得力がない。看護婦の安っぽいユニフォームを着せても、中古の型が古い車を運転していても、きれいに整えられた眉とか、プクッとしたモデル系の唇とか、スベスベのお肌、さらさらの髪、何を取ってもシングルマザーで、重労働の看護婦で、バーで男を引っ掛けて、子供を放ってセックスしちゃう「出口のない女」には見えない!

それを考えると、『グッドガール』で田舎のださい女を巧みに演じたジェニファー・アニストンは結構上手いのかもしれないな。それとも、リヴ・タイラーが生まれたときからハリウッド暮らしだから、やっぱり理解できないのかしら?中西部の田舎の人たちなんて。

ブシェーミ監督作品なので、彼が演技をするときに見せるようなすっごいオフ・ビートな感じが漂ってはいるのですが、それほど面白いとは思わなかった。全体にジムに同情できないような作りにしてあるにも関わらず、ストーリーの結末はかなりありきたりかなあと思ったし。オフ・ビートなインデペンデント系のテイストと、派手さのない淡々としたドラマの中間を行くような話で、丁度そのときの自分の気分にハマれば楽しめるかもしれません。



KEY WORDS
映画 ロンサム・ジム スティーブ・ブシェーミ リヴ・タイラー
今日のレンタルDVD/ビデオ | コメント(0) | 【2006/11/24 00:23】
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