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『おい、ディーディーいる?』-トシ取らないとわからない、若さ(バカさ)の代償
Hey, Is Dee Dee Home?シェアブログ1573に投稿

ディーディーって、いい男だなー。ステージでプレイしているところがちょぉぉぉカッコ良くって、「おっ」と思ったんだけど、あの間延びしたようなしゃべり方をしながら大きな目をくりくりさせたり、笑うとくちゃっと可愛い顔になっちゃったり、すっごいチャーミング。

deedeehome.jpg
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2003
Directed by: Lech Kowalski
Writing credits:
CHAPTERS
1.new york city
2.coping dope
3.chinese rocks
4.lyrics
5.heroin guru
6.no remorse
7.post ramones
8.paris
9.four stilettos
10. closing credits
このフィルムに納まっているインタヴューが行われたのは1992年だというから、1952年生まれのディーディーは40才か・・・。スリムにコンバース、肩幅が狭くて足なんかひょろひょろで、日本人みたい。体中刺青だらけで、「これはいついつ入れた、彼女とケンカしたときに・・・」「この『Too tough to die』は死にたくないと思ったときに入れた」と、刺青一つ一つを説明したりとか・・・。ううう、こういう男はチャーミングだけど、危険だ。こういうヤツに魅かれているようでは、一生幸せになれないわっ。

監督のレック・コワルスキは、『Born to Lose: The Last Rock'n'Roll Movie』に挿入するためにディーディーにインタヴューし、『Hey, Is Dee Dee Home?』は、そのディーディーのポーションだけをまとめ、2002年にでディーディーが死んだ後、発表したものらしい。

内容は、どんな風にディーディーとジョニサンがヘロイン仲間になったか、『チャイニーズ・ロック』はどういういきさつでハートブレイカーズの曲になってしまったか、なぜディーディーとジョニサンは仲が悪いのか、あの有名なフランスでの確執の真相は、などなど、ディーディー側の話を聴いてみたいファンなら必見、そうでない人には、ディーディーが座ってしゃべっているだけの、なんのこっちゃな1時間です。

レック・コワルスキは、ヘロイン・アディクトになんらかの魅力を感じているらしく、インタヴューの内容はほとんどがヘロインについて。毎朝ジェリー・ノーランが「ヘロインやりに行こう」とディーディーに電話してきたとか、ハートブレイカーズがライブの後お金をもらうと、みんなでヘロイン買ってパーティ三昧だったとか。

Please Kill Me』でリチャード・ヘルも語っていたけど、70年代初頭のニューヨークでは、ヘロインは全然危ないものだと思われていなかったらしい。「廃墟になったビルの5階とかで違法に売られているにもかかわらず、長蛇の列で、まるで人気映画を観るために並んでるようだった。みんなきちんと並んで、順番待ちをしている間におしゃべりしたりしてさ。当時は、ヘロインが中毒になるなんて、誰も思ってなかった。2週間使用しなければ、体から完全に排泄されて、それでOKだと思ってた」

40歳になったディーディーは「なんであんなにお気軽だったのかわからない。何歳でヘロイン始めたのかなんて・・・恐ろしくて言いたくない」と言っていたけど、70年代にヘロインやっていた人が廃人になったり、ばたばた死に始めてからじゃないの?みんな本当にヤバイと思い始めたのは?

だって話聞いてると、タバコみたいだもん。今はどーだか知らないけど、私が中学、高校の頃なんて、タバコ吸う→不良→かっこいいって感じだったもんね。そんで15,6歳の頃は、吸って具合悪くなってもすぐケロッと直っちゃうし、たいしたことでもないと思ってんのよ。それがトシ取るに従って真剣に具合悪くなったりして、止めようと思う頃には中毒になっていて、なかなか止められない・・・。

ディーディーもヘロインに関して、全く同じようなこと言っていた。それでもなんとか止めたんだけど、また始めてしまったときは、既に結構年くってたので、一回やると2,3日動けないんだって。で、また動けるようになるとまたやってしまう。それで何回も止めたり、また始めたりしたという話しなんだけど、タバコも全く同じだもんね。

ただ、身体に与えるダメージは、ヘロインの方が大きいみたい。年取って来てからタバコ吸うと、次の日まで残るなーって感じするけど、2,3日動けなくなるってのは、相当だよ。ディーディーは、このインタヴューの10年後に、ついにオーヴァードーズして死んでしまうんだけど、若い頃普通にやっていたのをやっただけなのに、身体が受け付けなくなっていたんじゃないかなあと思った。

ディーディーはヘロインを始めた事をかなり後悔していて、『チャイニーズ・ロック』も、作曲しなきゃ良かったと思っていたみたい。この曲のおかげで、まるでヘロインの教祖みたいに扱われるし、そもそもジョニサン達との確執が始まったのも、この曲のせいだし、みたいな。でも、反ヘロインみたいな曲を書いたりはしたくないんだって。「俺がどうこう言うことじゃないしさ、やりたかったらやればいいんだよ。ただ、その代償は自分で払うことになるってことさ」

若いとき、一時の快感のために冒した罪の代償を支払う-この意味がしみじみわかる私は年寄り臭く大人になったなあ。若いときは命は永遠だと思ってはちゃめちゃやるし、少し大人になってきた頃は、「今はこうでも将来良くなる」と信じている。でもトシを取ってくると、若いときにカル~イ気持ちでしてきたことが、今でも脈々と血管に流れていることに気がつく。いいことも、悪いことも・・・。

だけど、それを若いときに知ることはできないので、これが人生というものなのね。ジョニサンもディーディーも、あんな輝くような音楽を創り出して、それのおかげで救われた人がたくさんいるのに、本人達は結構哀しい最期だったりして、フェアじゃないわ、なんて思ったけど、なんだかんだ言いながら好きなことして生きてきたんだから、これでいいのかも。会社でスケベなおっさんと働かないで済んだだけでも幸せってもんよね。



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ラモーンズ 袋ミュージック インデックス

Key Words
音楽 パンク ディーディー ラモーンズ ヘロイン 
お気に入りミュージシャン | コメント(1) | 【2006/11/23 13:13】
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コメント
ジョニー デップ主演のブロウを見て60年代70年代の麻薬ビジネスの成り立ちがわかりましたよ。若くして麻薬ディーラーのカリスマになったジョージ・ユングという実在する男の数奇な運命の物語です。期待しないで観て面白かった。とはいえ悲しい話です。
これ、まさに行為の代償を支払った終幕です
【2006/11/24 22:30】 URL | パーニャ #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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