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『チェルシー・ホラー・ホテル』血がどぴゅーとか出る、ディーディー・ラモーンのB級ホラー小説
Chelsea Horror Hotel>シェアブログ1170に投稿

こういうの、スプラッターホラー小説って言うの?そういうジャンルはあるのでしょうか?犬を殴ろうとしたイジワルなおばさんの腕を、肘から先、がっぷり咥えて引きちぎり、それをびゆーんと投げてしまう犬。地下室に放置されたバス・タブに、動物の血や内臓を入れ、そしてピラニアを放ち、夜な夜ないけにえをそこに放り込んで儀式をするカルト教団。

Chelsea Horror Hotel
book on amazon.com
CHAPTERS
1.the demon alcohol
2.the chealsea hotel lobby
3.straight and gay
4.1,800 dollars a month
5.something bad is happening
6.this evil place
7.no one could stay sane here
8.holloween, chealsea hotel, oct 31, 1997
9.friday the 13th, march 1998
10. vali
11. the crewka crewka
12. chinese rocks
13. 33rd and 8th
14. i kill joe
15. i make a deal with leonardo
16. henry's damn dogs
17. it gets hard to tolerate
18. bambie
19. fernando
20. what a faker she is
21. some kind of love
22. room #421
23. a big profit
24. grandma and i take a day off
25. the junkie grandmother
26. nice kaundry and dry cleaning
27. till tomorrow comes
28. misery
29. more misery
30. one last time
31. i saw the devil instead of the ramones
そんなの、『ソウ』を観ても悪夢に悩まされる私が、良く毎晩寝しなに読んだなーと思われるかもしれませんが、そこはやはりディーディー・ラモーン、B級ホラー的な可笑しさがあります。

背景は1997年のニューヨーク。ディーディーが当時の奥さんバーバラと、飼い犬のベンフィールドとチェルシー・ホテルに住んでいる。最初の数章は、登場人物紹介のつもりなのか、チェルシー・ホテルに住んでいる「Lowlife」、アル中やヤク中、ホームレスやピンプなんかの描写で、これ実話なんだと思ってた。

それが中盤、ディーディーの飼い犬、ベンフィールドがイジワル婆さんの腕を噛み切り、空気を吸い込んで2倍の大きさになってディーディーを守ったり、地下鉄の駅のトイレでディーディーがシド・ヴィシャスの亡霊を見たり、カルト教団の地下室での儀式、なんて出てくるので「フィクションなのかー」と思ったけど、この辺はまだ、ジャンキーが見る妄想の描写とも取れた。

しかしその後、ディーディーがチェルシー・ホテルのロビーで腕から血を吹いている男を野球のバットでめった打ちにして殺したり(このシーンは結構早くに出てきて、妄想かと思っていたんだけど)、トランスベスタイトのバンビを、奥さんのバーバラと一緒にめっためたに切り裂いて、目がポロっておっこっちゃうくらいにして殺したり(うう、『デビルマン』のマンガ版みたいっ)、どんどん殺人を繰り返していく。

で極めつけはカルト教団のヘッドがジョニー・サンダースジェリー・ノーランで、デッド・ボーイズのスティフ・ベイターや、シド・ヴィシャスもこれに参加しており、チェルシー・ホテルを崩壊させ、みんな地獄に落ちるんだけど、「その前にヘロインやって、ギグをやろう」って!なんのこっちゃ~!

あ、あと、ディーディーらしくて可笑しかったのは、地下で悪魔の集会が行われているとき、デビルが人間に乗り移って、何千何万と集まったドブネズミやゴキブリたちにスピーチするのだけど、そのときゴキブリを始めとする虫たちは、「ひざまずいて、触覚や手とおぼしきものをみんな一斉に上げたり下げたりして、デビルをあがめていた」。私、虫って大嫌いなんだけど、なんかこれって可愛い~!

そんなハチャメチャな小説でありますが、ラモーンズの歌の世界に通ずる異様な可笑しさ、描写のユニークさが反映されているし、シド・ヴィシャスや、ジョニー・サンダース、ラモーンズ等に対してディーディーがどう思っているのかが間接的に解る。ジョニサンがカルト教団のリーダーで、地獄を覗いてみたら、ラモーンズのメンバーがこちらを見上げて笑っていた、とかさ!でも、地獄に落ちる前にギグろう、って話になったとき、嫌だ嫌だと言いながら「う、つ、ついにジョニー・サンダースとジェリー・ノーランとプレイするのか、俺は」なんて思っているところが、なんだかんだ確執があっても憧れていたんだなあ。

インタヴューとかでも、ディーディーは結構音を言う人みたいだけど、こういうフィクションを書くっていうのは、自分でも気がつかないような潜在意識とかが表に出てくるものだから、当に深い深~いところでのディーディーの思考は、この小説にはストレートに反映されているのかなーと思いました。読んでソンはなかったね。



Key Words  スプラッター ホラー ディーディー ラモーンズ
お気に入りミュージシャン | コメント(1) | 【2006/11/18 22:26】
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コメント
拍手をくれたネガティーさん、

拍手にどうやって返信するかわからないので、こちらに書きます。拍手ありがとう。良かったらコメ入れてください。
【2008/07/29 20:55】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
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