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リチャード・ヘルとヴォイドイズ『ブランク・ジェネレーション』-なかなかとぼけてていいです
Blank Generation / Richard Hell & Voidoidsシェアブログ1130に投稿

ブランク・ジェネレーション
cd on amazon.com

1. Love Comes In Spurts 2. Liars Beware 3. New Pleasure 4. Betrayal Takes Two 5. Down At The Rock And Roll Club 6. Who Says? 7. Blank Generation 8. Walking On The Water 9. The Plan 10. Another World 11. I'm Your Man 12. All The Way


リチャード・ヘルさんは、ジョニー・サンダースとハートブレイカーズのオリジナル・メンバーだったという経歴から興味があったのですが、後に『プリーズ・キル・ミー』で読んだところでは、「初めての短髪ロッカー」「ビリビリのTシャツを安全ピンで止めるのを始めた人」で、セックス・ピストルズのスタイルを創りあげたマルコム・マクラレンは、この人からインスパイアされたとか。しかもマルコム・マクラレンは、このアルバムのタイトル曲『ブランク・ジェネレーション』のような曲を書けとピストルズを奨励し、ピストルズのファースト・アルバムにその曲が入っているらしい(聴いたことないけど)。

そして、ハートブレイカーズの代表曲のようになってしまった『チャイニーズ・ロック』を書いているとき煮詰まったディーディー・ラモーンが助けを求めたのがヘルさんで、その流れでハートブレイカーズが『チャイニーズ・ロック』を演奏することになったという、いわばニューヨーク・パンク史上、欠かせない方なわけですな。

ああ、あと、ドラムのマーク・ベルさんは、後にラモーンズのマーキー・ラモーンになる人。

と、そういう先入観でこのアルバムを聴くと、ちょっと違うかも。ラモーンズのようなストレートなパンクじゃないし、ハートブレイカーズのようなストレートなロックンロールでもない。ジャズっぽいコード使いとか、シャンソンぽい曲、スイングみたいなの、フランク・シナトラみたいな曲もあるし、ブルース・ブラザーズみたいな曲もあるし。

それって、ギターの人なのかな、と思いました。全く歪んでないクリアなエレキの音で、でもポロロンって感じじゃなくて、私のシロウト的な感性で言うと、一番硬い弦をパンパンに張って、一番硬いピックでガリガリ弾いたような、なんとも言えない硬い音。

そして、リチャード・ヘルのボーカルが「あっは~ん」とか「ひ、ひゃ~」とかいう感じの、悪く言えばバカにしているようなボーカルで(カート・コベインとかも「あうっ」とかやるじゃない、時々。あんな感じ。個人的には、とぼけた感じがViolent Femmes ぽいと思いましたが)、最初、耳障りな感じがしたんですけど、楽曲はキャッチーでかっこいいし、結局は好きになってしまいました。(特に2曲目『Liar Beware』の「おぅおぅおぅおぅおぅおぅおぅお!」っての)

リチャード・ヘルが元々は詩人で、後には音楽家ではなく物書きになった経緯を知って聴いたので、歌詞がどんな感じか興味あったのですが、「これぞ私が思う英語の歌詞」って感じです!「何を言っているのかはわかるけど、なんの話やら意味不明」

例えば4曲目の『Betrayal Takes Two』なんか「人生の衝撃は僕ら自身の中で高まる・・・僕らが脱線してしまった本筋から・・・本棚から本を叩き落し・・・それから家に火をつけて、モーテルとくっついてるバーで会い、追った傷全てにキスをした。僕らは本当に生まれ変わったんだ・・・」とか、

なんのこっちゃね~ん!

9曲目の『The Plan』という曲も、人間関係とかに疲れた男が家にこもって電話にも出ず、一ヶ月かかってとあるプランを練り、昔から知っている女の子とともにそれを実行していく様子が淡々と綴られているのですが、何、これ、近親相姦の曲?! それとももっと抽象的な内容なのですか?!

でも、ヘロインとか薬物に関する話なんだろうなあ、と推測される一節も多くて、『New Pleasure』なんかは、まさにそれじゃないかと思うのですが、他の曲にもちょこちょこと、ヤクとか中毒に関する記述が見られたりする。

私が大好きな『Down at the Rock'n'roll Club』はそんな中でも一番歌詞が簡単なんですが(だから好きなのかも)、ボーカルも可愛くって、

みんなに「リチャード、今夜は出かけるの?」って聞かれたが
どうも気分が乗らないなあ

(と静かに歌ってからいきなり大きな音で)

でもシャツをビリビリに破いて
鏡にポーズを取ってみる
いやぁ!出かけるぞ!

うわーお!
イエ~
スコッチのソーダ割り!
イエィ!!

この「うわーお!」っていうのが、喉のゴロゴロ言うところを鳴らした、ホンマもんの叫びで、感心します。その次の「イエ~」ってのはスゴイ低音で、「スコッチのソーダ割り!イエィ!!」ってのが「酒が飲めるぞ!」って言っているようで笑う。

この叫び→低音って言うのをこの曲の中では何度か繰り返すんですけど、それがまさに「ロックンロール・クラブ」で色んな人がしゃべっているのを表しているようで楽しい。

要するに少しシアトリカルなのね。

その他にもこの曲には、

ストリートの空気は薄く、ぼんやり明るい夜
クラブの前には活力のないむき出しの目がたむろしている
でもドアを開けるとノイズが床を揺り動かす
毎晩毎晩来ているけど、今夜が一番!

なんて、これってCGBGのことかなあなんて情景が頭に浮かんでくるような描写がいい。

でもさすがは詩人、韻も良く踏んでるし、「Pompous jerk」とか、「Perpetual jive (dive)」とか、「Berserk」とか、あまりロックの歌詞でお目にかからないような単語がいっぱい。たくさん勉強させていただきました。

と歌詞の話しばっかで退屈されたかもしれませんが、さっき言ったように音楽的にもキャッチーで特に最初の3曲と5,6曲目なんかはノリノリ。ヴォイドイズって、パンクというよりニューウェーブ系に影響を与えたんじゃないかなあと思う。っつってもあんまり知らないからなんとも言えないけど。

でも確かに私のCDコレクションに新しい空気を吹き込んでくれたことに間違いはないです。



Key Words 音楽 リチャード・ヘル ヴォイドイズ ブランク・ジェネレーション
おすすめ音楽♪ | コメント(2) | 【2006/11/13 10:08】
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コメント
懐かしい・・・。
もうだいぶ記憶薄れてますが・・・。
この人の後はロード・オブ・ザ・ニューチャーチに行った事だけかすかに覚えてます♪
いや、懐かしい!!
【2006/11/13 22:25】 URL | リュウ #-[ 編集] | page top↑
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2006/11/14 01:03】 | #[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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