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L.A.M.F.: The Lost '77 Mixes / The Heartbreakers
ジョニー・サンダースの基本は「ズズチャカ ズズチャカ」である。これが早くなったり遅くなったりするが、基本的に「ズズチャカ ズズチャカ」なんである。ドールズからジョニー・サンダースに移行していく過程で「どのアルバムがいいかね?」と聴くと、みんな「LAMF!」と言うので聴いてみたが、根本的に「ズズチャカ」が苦手な私がどーしよう、と思ったら ハマってしまった 特に1から6曲目、レコードで言ったら「サイドA(え〜めん)」がすごい。曲の間隔がなく、AC/DCの『Back in Black』を彷彿とさせる。特にすごいのは2曲目の『Baby Talk』。ノリはいいが基本的にユルイ「ズズチャカ」の『Born To Lose』のあと、間髪入れずに、ブラスバンドも土下座しそうなジェリー・ノーランのマシンガン・ロールに、「じゃがががが!」とかきむしるようなギター・リフをかませてあり、首が勝手にゴンゴン振れてしまう。そして4曲目の『I Wanna Be Loved』も、「わんつースリーフォ」だん!だん!だん!だん!だん!!といきなり始まり、「ズ!チャカ!ズ!チャカ!」と高速「ズズチャカ」に「ア ワナ ビ ラ!ビ ラ バイ ユ!ユ!ユ!ユ!ユ!」というテンポのいいコーラスがカッコいい。そして6曲目の『チャイニーズ・ロック』はユルいがロックンロールというよりはリフ・ロックで、突き放したような超かっこいいリフにヘタウマなボーカルがクールなんである。 この3曲が強力すぎて、『All By Myself』と『It's Not Enough』を飛ばしてしまったが、この2曲が良くないんではなく、他の曲がすご過ぎるんである。 特に『All By Myself』は私のアイドル、ジェリー・ノーラン作曲であり、スタッカートのリズムが新鮮なのと、この人流れを止めてまで強引に入れるタムの使い方がなんとも個性的。それでも突っ込まないでリズムをキープしていくので、流れが止まっていることを気付かせないすごいドラマー! 『It's Not Enough』はジョニサンお得意のメロドラマちっくなバラード。ジョニサンのあの声で「お金が not enough」って歌われちゃうと可哀相になっちゃう。実際、ジョニサンは他人にそういう風に思わせる術を持っていたらしく、いろんな人がお金がなくてワガママなこのジャンキーを世話するハメになったらしい。 ジョニサン/ハートブレイカーズの曲がものすごいキャッチーで秀逸なのに、商業的には全く成功しなかったのは、曲の内容がモロ「ジャンキーの生活」を描いているので、「ロック産業」の腰が引けてしまったためである。しかし逆に言えばこの元祖・パンク・ロッカーたちの曲にウソはなく、自分達の生活や、見聞きしたことをそのまま描いているだけなんである。「金がない」とか「負け犬として生まれてきた」とか、「アパートの壁は崩れるし、彼女はトイレで泣いている/金持ちになっている代わりにチャイニーズ・ロックを掘り返してる」なんて人生おしまいみたいな曲を書いてしまうのが、なんとかポジティヴにがんばろうとしている人たちのカンに触るのだろうが、これは彼らの人生に対する正直な感想なのであり、本当はみんな同じように感じているはずなんである。しかし、社会に順応してなんとか生き残っていこうと思う人たちはこの「真実」を見たくないんで、ジョニサン/ハートブレイカーズの様に「見たくない真実」を無遠慮に鼻先に突きつけてくるような輩とは、できれば関わりたくないのだ。 なぜ『チャイニーズ・ロック』=中国のロックがドラッグを意味するかというと、「ロック」というのはドラッグ、特にヘロインやコカインのようなハード・ドラッグを指す隠語らしい。そして「チャイニーズ」というのは、大昔、ニューヨークのチャイナ・タウンではオピウムを吸わせるサロンがたくさんあって、その流れで60年、70年代は、チャイナ・タウンがハード・ドラッグを「スコア」する場所だったことから、このタイトルを聞いただけで、「あ、ヘロイン」と連想できてしまうようだ。 でも本当に良くこの歌詞を聴くと、ヤク中であろうが、平凡なサラリーマンであろうが、友達がいない中学生であろうが、誰でも共感できる思いがここに詰まっているのである。ただ、ヤク中の生活を背景に書かれているので、イマジネーションが足りない人には自分の生活とシンクロさせることができないだけであって。 さて、「サイドB(び〜めん)」もめちゃくちゃクオリティが高い。え〜めんの緊迫感が強すぎるので、少し力を抜こうなんて思うとノック・アウトされてしまうので気をつけたい。これぞパンクの夜明け、と思わせる『Get Off the Phone』と『One Track Mind』、ティーン・エイジ・ラブを思わせる可愛さの『I Love You』と『Goin Steady』、そしてロックンロールの王道である『Let Go』と『Do You Love Me』。 特にラストを飾る『Do You Love Me』は王道中の王道である。「わっちみな、はぉぉぉぅぅぅ!」というこの「はぉぉぉぅぅぅ!」という掛け声、ドゥーワップを経て「てるみ〜、てるみ〜、てるみ〜」って段々コーラスがかぶさっていくロックンロール特有の流れがカッコいい! この「はぉぉぉぅぅぅ!」っていうのとか、『Pirate Love』でジョニサンがギター・ソロの前にやる「ぅいいぇぇ!うぉぉ!」という酔っ払いのおじさんみたいな掛け声、これって最初すげえ抵抗あるんだけど、慣れてくると一緒に歌いたくなってしまう。 そして最後に・・・『Can't Keep My Eyes On You』。これも私の愛するジェリー・ノーランが作曲したのだが、ななんとこのテイクではボーカルも取っている!スローな「ズンズン チャカ ズンズン チャカ」に、ムーディな「ぼわ〜ん」というギターを効かせ、そこにやたら甲高くて弱弱しいジェリーの声が、ロマンチック。歌はあんまり上手くなくて、そこがまた、普段大人しい男の子がみんなに「歌えよ〜」と言われて初めて歌ったカラオケみたいな無垢さを感じさせていい。ジェリーは、本格的に音楽活動始めるまではニューヨークのギャングに所属していて、しょっちゅう人が殺されるような環境で生活していた、タフなヤローなのに、こんな甲高い声で、シャイそうなところが女心を溶かす。1948年生まれであるから生きていれば今や60歳であるが、できることなら探し出してでも一夜を共にしたいと思わせる、セクシーなヤツだ。 ■その他のジョニサン・ドールズ関連記事はこちら Key Words 音楽 ロック パンク ロックンロール ジョニー・サンダース ジェリー・ノーラン |
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相当ハマりましたね♪
嬉しい限りです。お薦めしたものの、気にいるかな?って思っていましたので。(笑) もう昔聴きまくったり、やっていたりしたので、 このアルバムには感慨もひとしおです。 Born to Lose 、Chinese Rocks Can't Keep My Eyes On You なんかは今でも好みです。(笑) Chinese Rocks はラモーンズとの共作なんですよ♪ 一つ残念なのは昔のレコの始まりの Pipe Lineが見当たらない事・・・。 残念! リュウさん、
伝記で読みましたよ!ディーディーが『チャイニーズ・ロック』を書いたんだけど、ジョニー・ラモーンが「ドラッグの曲はやらない」ってつっぱねたんで、ヘロイン友達だったジョ二サンとジェリーに「やるよ、これ」と言ってあげたんだって。ジョニサンとジェリーは大喜びでアレンジして、競作ということで名前をクレジットしてもらったんだけど、あとでジョニー・ラモーンに名前抜かれたとか。面白いですよね。 明けましておめでとうございます!
お久しぶりです。 私は新年から、ジョニサンで完璧に、 ぶっ飛んでいます(^^;)。 なっか、血が騒ぎます(^^;)。 今年もよろしくお願います! TB送らせてくださいね〜。 TB送れたかもしれません(><)!
なぜか、ビッグローブからFC2へのTBが反映されなくていつもこまってるんです(涙)。 でも、こうやって、FC2のブロガーさんが先にTBしてくださった時のお返しは、TBできることが多いんです(汗)。 あー。でも、よかったです! これからも、よろしくお願います(^^)。 それから、私のブログにチュチュ姫さんのブログのリンクを貼らせてもらいたいんですが、いいですか(^^)? どうぞ、よろしくお願います(^^)。 確かジョニーはディビッドより4歳年上で1946年生まれですよ。
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なんだか、ヤバいです(^^;)。 前回はハノイ・ロックス。そして、今回はハノイの兄貴分ジョニー・サンダース(しかも、「L.A.M.F.」と「D.T.K.」のカップリング盤!)という流れ! 聴いていて、高校時代や大学時代のバンドやってた頃の気持ちが甦って 波野井露楠の徒然日記 〜ROCK&BOOK〜【2007/01/06 16 : 37】
明日は20年ぶりに夜の仕事!といっても怪しい仕事ではなくて、真っ当ですよ、本当に♪ただ、すっかりハイパー・朝型人間なので、起きていられるかどうか心配です・・・・。できるか?自分。 最近リンクした先の「 その日暮らしの音楽日記【2006/10/09 10 : 13】
今夜のBGM・・・ JOHNNY THUNDERS & THE HEARTBREAKERS / L.A.M.F. 音楽酒場R【2006/10/05 23 : 07】
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