スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| 【--/--/-- --:--】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋
『サムサッカー』アメリカ北西部ヒッピーの「俺様主義病」
Thumbsucker

これねぇ、うちの近くのレンタル屋にはもう結構ずーっと置いてあってさ、借りようかどうしようか悩んでたんだよ。そしたらヤフーの映画情報で、「キアヌ・リーヴスが『今まで観た中で、一番すごいインデペンデントのスクリプト』と褒めた」とかなんとか書いてあったんで、「ああそうなの」と借りてみたんだが・・・。

thumbsucker.jpg
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Mike Mills
Writing credits: Walter Kirn, Mike Mills
Cast:
Justin Cobb: Lou Taylor Pucci
Audrey Cobb: Tilda Swinton
Mike Cobb: Vincent D'Onofrio
Perry Lyman: Keanu Reeves
Matt Scramm: Benjamin Bratt
Rebecca: Keli Garner
Mr. Geary: Vince Vaughn
Joel Cobb: Chase Offerle
・・・キアヌよ・・・

だましたな!

・・・というか、キアヌごときの言うことを真に受けた私が悪いんだが・・・

だいたいさ、観てよ、このDVDのジャケ!どう見てもコメディにしか見えなくない?キアヌの写真(左上)なんか冗談としか思えないでしょ。ハートマークとか使っちゃってるしさ。しかもヴィンス・ヴォーンティルダ・スゥィントンだぜ。こりゃかなりぶっ飛んだコメディだな、とか思いません?

そして裏表紙のストーリーの概要は、

「ジャスティン・コブは、17歳にもなってまだ指をしゃぶっているティーン・エイジャー。指をしゃぶるクセが家庭、恋愛、学校生活の妨げになると認識したジャスティンは、行きつけの歯医者に催眠術でこのクセを止めてもらうことにする。さらに合法に処方された薬やセックスで不安感を克服し、なんとか『普通』の人になろうとするが、『普通』と言うのは単に心の状態でしかないということには気づかないでいる」(チュチュ注:ハートの絵文字は本当にそこに入っていました)

私はこれ絶対『ナポレオン・ダイナマイト(邦題:バス男)』みたいなコメディだと思ったよ。

ところがこれがクソマジメな話なんだよな。そこがまずがっくりきたところなんだけどさ。以下、ヤフー・ムービーに載ってた解説・概要の引用です(自分で書くの面倒臭い。引用よ、引用!人の記事引っ張ってきて「私が書きました」って言ってるわけじゃありませんからね!)

解説:「17歳になっても親指をしゃぶる癖を持ち続ける少年が、漠然とした将来の夢を抱きつつも、自分自身を模索してもがく様子を描いたヒューマンドラマ。X-girlのアートワークやNIKE、GAPなどのTVコマーシャルでも知られる映像クリエーター、マイク・ミルズが長編映画監督デビュー。典型的な中流家庭のゆがみを見つめつつ、少年の心の成長のドラマをみずみずしいタッチで描き上げた彼の演出手腕が素晴らしい。不安定な主人公の少年はもちろん、キアヌ・リーヴス扮(ふん)する風変わりな歯科医、TVドラマの主演俳優に夢中な少年の母親など、ほんのりさまよえる登場キャラクターたちが共感を呼ぶ。作品世界を優しく、愛しげに包み込むサントラも魅力。 (渡邉ひかる)」


概要:「オレゴン州の郊外住宅地に住むジャスティン(ルー・テイラー・プッチ)は、親指を吸う癖を治せず悩んでいた。そんな彼のことを案じた風変わりな歯科医ペリー(キアヌ・リーヴス)は、催眠術で彼の癖を治そうとする。しかし、事態はますます悪化。挙動不審に陥ったジャスティンは注意欠陥多動性障害と診断され、抗うつ剤を服用し始める。」


別にこの渡邉ひかるさんていう方に恨みがあるわけでもなんでもないんですが、「ほんのりさまよえる登場キャラクターたちが共感を呼ぶ」って、この「ほんのりさまよえる」というわけわかんない形容詞が、登場人物をどう捕らえていいかわかんないって暴露しているようなもんだと思わない?いや、渡邉ひかるさんを責めてるんじゃないのよ、本当にわけわかんねーんだよ、この登場人物たちは。でも渡邉ひかるさんはきっと金もらって書いてるんだから、みんなが観にくるようなことを書かなきゃならないわけじゃない。だからこう書くしかないと、こっちが察してあげないといけないんだけどさ。

でもこの映画の舞台ってオレゴンでしょ?ああ~わかった、なんでこの映画わけわかんないか。私、シアトルに住んでたんで、知ってるよ、こういう人たち。「シアトルってオレゴン州じゃないだろう」とツッコミ入れようとしてるあんた!わかってるよ、そんなこたぁ。でも似ているの!オレゴンとワシントン州の人たちは!「アメリカ北西部のヒッピー」ってひとくくりにして呼んでいいんだよ、あの連中は。

そうくると理解できるな、キアヌ・リーブスの演じたヒッピー歯科医。ジャステインの両親が「お父さん、お母さん」じゃなくて、名前で呼ばせるところ(息子がお母さんのことを「オードリー」、お父さんのことを「マイク」と呼ぶ。おかげでこいつら本当の家族じゃないのかと思ったよ。そしたら監督のコメンタリーで「この4人の俳優を一つの屋根の下に置いたら、本当の家族のようにピッタリはまった」なんて言ってやがってさ。はまってねーよ!)。ジャステインのガール・フレンドの親が環境保護の活動家だとか。それにジャスティンが、初めてキスしたときだったかなんかに、駆け上っていく坂!ああいう町並みってシアトルの郊外にもわんさとあるよ。

内容はさ、解説にあるとおり、十代の男の子の自分探し的な話で、そこにADD(Attention Deficit Disorder:注意欠陥多動性障害)の問題や、ティーン・エイジャーのドラッグ・セックス問題、そして親や学校、要するに大人のスタンスなんかも絡めて描いているわけなんだけどさ・・・。

ジャスティンの弟のジョエルがジャスティンに「お前が悩んだり駄々こねたりしてみんなの気を引いている間に、俺は一歩踏み込んでノーマルになろうとしてるんだ」って言うシーンがあるんだけど、その通りなのよ!全く、このアメリカ北西部のヒッピー達はさー、あーだこーだ環境だ、オーガニックだ、人類皆兄弟だーって言ってる割には「俺様主義」だからな。言ってやって、言ってやって!

でもそれを登場人物に言わせちゃってるってことは、自分達はそんなことわかっていると言っているのかね?それともこの原作は、そんなヒッピー文化にうんざりした著者が、連中に突きつけているんだろうか?読んでないからなんとも言えないが、それをこの映像クリエーターだかなんだかの監督が「ほんのりさまよえる」雰囲気にしちゃったのかね。

最後、ジャスティンはニューヨークの大学に行くんだけど、あんた、ニューヨークに出てきたら北西部のヒッピー的戯言は通用しないからね。ここで「俺様主義病」も治るんじゃないの。めでたしめでたしだ。

Key Words
映画 インデペンデント ダメダメ映画 サムサッカー キアヌ・リーブス ヴィンス・ヴォーン ティルダ・スゥィントン ルー・テイラー・プッチ キアヌ・リーヴス

ThumbsuckerThumbsucker

あった、あった、原作本。なんか解説読むと偉く小難しいからやっぱそういう人向けなのかね、こりゃ。
映画評価 | コメント(8) | 【2006/08/27 19:40】
本袋 | 映画袋 | 音楽袋 | 記事袋

PREV: 『ポリー MY LOVE』-エネルギー吸い取られるほど笑いました!
NEXT: 『デュエイン・ホップウッド』-ありきたりなアルコール依存症の話です

BOOKSMOVIESMUSIC ALL ARTICLES

It's stupid to say "don't watch it, if you don't like it"!! Click here to return Home!!
コメント
 キアヌに騙されましたね
正直あまり惹かれないストーリーだし
指をしゃぶる癖をわざわざ催眠術で治すのって怪しいです。
ジャケットは,コメディーにしか見えないですね。
【2006/08/27 08:15】 URL | hiro #-[ 編集] | page top↑
hiroさん、
そうでしょ。なんかこの手のサンダンス・セレクションとかなんとかいうやつって、外れるとすげえハズすので、これからはちょっと慎重に借りようかと思ってます。
【2006/08/28 00:34】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
予告は結構好きそうな雰囲気だったので、チュチュ姫様のブログを拝見して悩んだ挙句、結局行ったんですが……
映像、もう少し期待してたんですけど、妙に普通だし、時折急に出てくる(分子構造とかの)POPな映像も却って邪魔だし。
内容は覚悟してたけど、やっぱりよく解らないし(~_~;)
感慨深かったのはティルダ・スウィントンかな~
デレク・ジャーマンのミューズ(?)も年取りましたね。あんな大きなコの母親役とは。
キアヌの出番が少なかったのは、よかったです。あれくらいがいい感じです、彼は。
【2006/10/06 16:06】 URL | まーちゃん #.17RNwB.[ 編集] | page top↑
まーちゃん、
>映像が普通
>分子構造とかのポップな映像が邪魔
>内容は覚悟していた通り意味不明
ここで既にニヤニヤ笑ってしまいましたが
>キアヌの出番が少なくて良かった
というところで爆笑してしまいました!
【2006/10/06 21:14】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
とくに傑作だとも名作だとも思わないけど、
そんなに目くじら立てるほどの映画かね?
フツーにいぃ映画だと思ったけどな・・・。
酷評ばっかり目にすると、
余計に支持したくなる。
【2006/10/08 04:03】 URL | 栗本 東樹 #NozZD2n6[ 編集] | page top↑
東樹さん、
酷評ばっかりなんですか?私が読んだブログとかでは褒めてるところもあったよ。そういうところにはTBしないようにしてるんだけど・・・(東樹さんはシャレがわかると思ったからしちゃったけど)
【2006/10/08 21:49】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
キアヌ見たさについにビデオレンタルしたけど、ワケワカラナイ登場人物に苦笑してしまった。
ここに出てくる登場人物の気持ち悪さが胸につっかえてたんだけど、アメリカ北西部ヒッピーのオレ様主義病というのは、とってもしっくりきて腑に落ちた。
個人的にはヘンテコ役なキアヌって好きなんだけど、映画館に足運ばなくて良かったよ。
予告は面白そうだったんだけどな。
この映画で唯一共感出来たのが、主人公の弟が黙々とカンフーの鍛錬してたとこでした。
【2007/12/09 13:58】 URL | ぱーにゃ #-[ 編集] | page top↑
ぱーにゃさん、
そーなの、そーなの!弟が一番スジが通ってたでしょ?!
【2007/12/09 22:58】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












管理者にだけ表示を許可する

すんません、トラックバック、スパムがひどすぎるんで、全面禁止にしました。トラックバックしたい人は、コメントと共に、自分とこの記事のURLくっつけといてくれればいいすから。
トラックバックURL削除
負け犬と居直らない前向きな“ダメ人間賛歌”… 『サムサッカー』 by 瓶詰めの映画地獄 ~俄仕込みの南無阿弥陀佛~
昔、付き合っていた女の連れ子が、まさしくこの映画の主人公と同じように、眠くなると女の膝の上で親指を吸うという癖を持っていた。とは言え、そのコは当時まだ2歳半の子供だったし、起きているときはそんなことはしなかったので、あれは、厳密には癖とは言わなかったのか 瓶詰めの映画地獄 ~俄仕込みの南無阿弥陀佛~【2006/10/08 04 : 04】


「嫌いなら観なきゃいいじゃん」と言うほど馬鹿げた理論はない!とアジテイトする『姫のお楽しみ袋』

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。