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『悪魔とダニエル・ジョンストン』-アーティストが愛するアーティスト?の半生
The Davil and Daniel johnstonシェアブログunundifinedmovieに投稿

最近、音楽モノに傾倒しているかのように見えるワタクシですが、面白い映画ないんだよぉぉぉぉ。去年の今頃なんて『ブロークバック・マウンテン』観てた頃じゃない?観たい映画がたくさんあったよなあ。来年のオスカーなんかどーすんだよ、こんなんでさ!

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悪魔とダニエル・ジョンストン上のは輸入版で、4月11日に発売になる国内版のジャケはこんなになっちゃった!うええええ
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Produced: 2005
Directed by: Jeff Feuerzeig
Writing Credits: Jeff Feuerzeig
Cast:
Louis Black, BIll Johnston, Daniel Johnston, Mabel Johnston, Jeff Tartakov

そんで借りてしまったこの『ザ・デビル・アンド・ダニエル・ジョンストン』なんですが、期待してなかった割には面白かったよ。なんたって借りた理由が、カート・コベインが裏ジャケに載っていたからってだけですからね。それでこのくらい楽しめれば、拾いモンってことで。

でまあ、どういう映画かっていうと、ダニエル・ジョンストンという、ほとんど無名ではあるがトム・ウェイツ、ソニック・ユース、ニルヴァーナなどの有名アーティストが「いい、いい」と言うもんでそのスジでは知る人ぞ知るようになったシンガー・ソング・ライター/アーティストドキュメンタリーなんである。

この人が曲を書くとか絵を描くというのは、創作しよう!と構えてするものではなく、遊びや日記の延長と言う形で、必然として湧き出てくるものらしい。そういうのって憧れるなあ。

十代前半の頃には、良くお兄さんとビデオ・カメラを使って映画を撮っていたらしく、ある憂鬱な月曜日の模様を描いたものなんか、タイトルや「ジ・エンド」などは紙に書いたものを映し、1人で自分とお母さんの2役を演じ、飼い猫も登場させていたりして、別にすごい傑作というわけではないけど、ああいうものが自分の子供時代の思い出として残っていたら楽しそう。

また、この人は日記を書く代わりにカセットに吹き込んでいたらしく、黒い特大ゴミ袋にカセット・テープが何千本もとってある。それには、好きな女の子に対する気持ちから、親に対する憤怒、または家族での口論の模様などが吹き込んであるのですが、この口論なんかは、実際のものでなく、自分で声音を変えて再現したものであるらしい。こういうものって、うちの親だったら即捨ててるだろうから、残っているというだけでも貴重。

バカとなんとかは紙一重と言いますが、こういう「天然アーティスト」系の人は精神病に抵抗力がないらしく、ダニエルも小さい頃から躁鬱の気があったそうです。大学行ったけど上手くやっていけず、結局、家出してカーニバルと共に旅をし、テキサスはオースティンに流れ着く。ここで本格的に音楽活動を始めるも、同時にマリファナやLSDなども常用するようになり、それがもともとの躁鬱病とシンクロしたためか、妄想癖が起こり、みんな悪魔崇拝者に見えるようになってくる。悪魔を妄想し出してからのビデオやテープも残っていて、かなりイカれていたのがわかって結構不気味。それからあと何年間も病院を出たり入ったりが繰り返される。

ダニエル・ジョンストンの絵や音楽は、ヘタウマの世界というか、いわゆる無垢な子供が創ったようなナマナマしいもので、オースティンでライブをやり始めた頃は観客が、「これってかっこいいものなの?」とかなり困惑していたという逸話がありましたが、天然で非凡なのだろうなということはわかるけど、個人的な好みの問題で言ったら特になんとも思わなかった。しかし、先に挙げたアーティスト達もそうですが、このDVDの特典でついていたサンダンス映画祭の模様の中でジョン・C・ライリーもわざわざ挨拶をしに来たり、「アーティストが愛するアーティスト」って感じ?

面白いと思ったのは、ダニエルのおねえさんが、知り合いの精神学の専門家にダニエルの絵を見せたら「これほどの痛みを知っている人だから、この人は天国に行く。」と言ったという話し。精神学って、医学だと思うんですけど、こんなところにも宗教感が入ってしまうところがアメリカだなと笑っていたのですが、そういう観点から見れば、ダニエル・ジョンストンという人が創りだしたアートというのは彼の「受難」の歴史なのかも。

キリスト教でない私には「受難」の考え方って理解しがたいものがあるんですが、ダニエルの人生を見ていると、彼が天然に出来てしまうアートという能力は実生活ではほとんど評価されず、「自分はいいものを創っている」という自信と「自分は社会の中では負け犬だ」という幻滅、この二つの相反するものが内面で葛藤しているんじゃないかと思った。それが彼の「受難」となり、それを表現したのが彼のアートなのかなと。考えてみればアーティストというものは、楽しいことよりはむしろ辛いことや哀しいことを表現する方が多いので、実はみんなダニエルのように、芸術を創り出すために受難を享受する人達なのかもしれないね。

そんな感じで色々思考させられたりして、観て良かったなというフィルムですが、一つだけ納得行かないのは、もう40才半ばのダニエルが現在(このフィルムが出た時点)では精神病は克服し、海外などでもライブを演ったりしている様子なんかが出てくるんだけど、どうやって良くなったかという説明は全然ないの。最初、この人死んだからドキュメンタリーを作ったのかと思って観ていたよ。DVD特典の削除シーンとかインタヴューとか見るまでは、今でも生きて、両親と共にオーステインに住んでいるんだ、ってはっきり確信を持てなかったもん。

Key Words 
映画 ドキュメンタリー ダニエル・ジョンストン アーティスト 受難 マリファナ
DVDレビュー | コメント(1) | 【2006/12/20 06:06】
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【2007/05/14 17:16】 | #[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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