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『リプリー』-あっぱれマット・デイモン!
The Talented Mr. Ripley

ブロークバック・マウンテン』で、ジェイク・ジレンホールヒース・レッジャーが、「ホモ」のレッテルを貼られるのを恐れず同性愛の男性を演じたことを評価されていましたが、私はMr.リプリーを演ったマット・デイモンの方がすごいと思いました。

リプリー
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CAST & CREDITS
Produced: 1999
Directed by: Anthony Minghella
Writing credits: Patricia Highsmith, Anthony Minghella
Cast:
Tom Ripley: Matt Damon
Marge Sherwood: Gwyneth Paltrow
Dickie Greenleaf: Jude Law
Meredith Logue: Cate Blanchett
Freddie Miles: Philip Seymour Hoffman

確かに『ブロークバック』では男同士のセックスとかキスのシーンがあるので、17歳のアイドル大胆濡れ場!的な「良くやった」感がありますが、それでも主演の二人は一応かっこいいカウ・ボーイで、萌えてる女の子が実際にたくさんいる。しかしMr.リプリーはちょ~ださいし、気持ち悪い。多分、ホモ・フォビアと呼ばれる、同性愛に嫌悪感を持っている人たちが想像する「ホモ」って、Mr.リプリーのような男なんじゃないの?

昔の彼氏の妹の彼氏のDくん、アメ人なんですが、この人が典型的なホモ・フォビア。しかも、ホモ・フォビックなコメントをしてみーんなに「それってホモ・フォビアだよー」とか言われても全く悪びれてないので、ホモ・フォビアの人の本音を聞くには良い相手だった。インテリに見られたい人とか、アートに理解があると思われたい人は、話していると明らかにホモ・フォビアなのに、リベラルを気取って見苦しく否定したりするから、それを考えたらDくんはさっぱりしたいい人だったよ。

とにかく、Dくんが嫌っていた「ホモ」って、このMr.リプリーそのもの!Dくんは気に入らない男はみんな「ホモ」とか「フェミニン」って言葉を良く使っていたけど、例えばクラッシックとかオペラなんかを好きだと「フェミニン」で、Mr.リプリーみたくオペラ観て涙なぞ流そうものなら「ホモ」。それとか、Mr.リプリーのような、ちょっとシャイで物陰に隠れているような男も「フェミニン」で「ホモ」。

でも、そういうのは、いいのよ。ただ、「あの人、センス悪いよね」とか、そういう意地悪なことを言うのと変わらないノリなんだけど、極めつけだったのは、Dくんは「ホモ」はみんな自分に気があると思っていることなんだよ。「俺に色目使いやがって」とか言って、怒るわけ。で、それを聞く度に私が「なんでその『ホモ』が、あんたのこと好きと思うの?」と聞くと、「ヤラシイ目で後ろから見つめていた」とか、いろんなこと言うわけだよ。

映画の中でMr.リプリーと、金持ちの放蕩息子でヤサ男のディッキー(ジュード・ロウ)が、お風呂でチェスをしてるシーンがあるんだけど、それを見てこのDくんのコメントを思い出したね。ディッキーは、お風呂に浸かってて、Mr.リプリーはちゃんと服着てイスに座ってチェスをしているんだけど、Mr.リプリーが「僕もお風呂に入っていい・・・?」と聞くと、全くホモっ気のないディッキーは「・・・NO」と言う。するとリプリーは「・・・一緒に、って意味じゃないよ」と誤魔化すんだけど、ディッキーが湯船からフルチンでざばあと上がってきたら、その裸体を、鏡で盗み見る。

ストレートの男に勝手に恋して、執着して、殺してしまう・・・。まさにDくんのようなホモ・フォブが頭の中で作り上げた、究極のネガティブな同性愛者のイメージ。これを誠実に演じたマット・デイモン、あっぱれだと思いますよ。Dくんがこの映画を観たら、多分マット・デイモンの悪口を、あることないこと一生言い続けると思うもん。

それとやっぱり光っていたのはジュ-ド・ロウだよね。これって、この人の出世作ですか?私は、白い八分丈のパンツに白いフラット・シューズを履いちゃうような男はごめんなので、あんまり好みじゃありませんが、顔はいいね。金持ちの放蕩息子ぶり、スケこましぶりが様になっていました。

ディッキーの友人で、リプリーに辛らつなフレディを演じるフィリップ・シーモア・ホフマンは、いつも通りいい仕事をしているのですが、彼の出演作を続けて観てみると、「いつも一緒?」という感じがした。悪役じゃなくても、なんかちょっと世をすねたというか斜に構えたキャラが多くて、そいでそういうの上手いからいいんですが。唯一違うのは、『25時』での役かなあ。

ディッキーの恋人・マージ役のグイネス・パルトロウにも同じ印象を持った。特に、マージが、リプリーがディッキーを殺したんじゃないかと疑い始め、周りが全然信じてくれなくて、ヒステリーになっちゃうところが、『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』のキャラと同じだった。

他の役者さんたち、ディッキーのお父さん役の人とか、リプリーをディッキーと思い込んで付き合っちゃうメレディス役のケイト・ブランシェットとか、みんな上手い人ばっかりだし、話の展開もこなれていて、かなりいいミステリー映画だと思います。ただ個人的に不思議に思ったのは、リプリーがディッキーになりすましたかったのなら、なぜディッキーの知り合いがいっぱい住んでいるローマに留まったのかということ。バレないところに引っ越せよ!やっぱ都会に居たかったのかね。

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コメント
僕もこの映画は良いと思います。アラン・ドロンの”太陽がいっぱい”のリメイクにあたるんだそうですが、ジュード・ロウの方がアラン・ドロンぽいところが面白い。水着姿のマット・デイモンが情けないほど気持ち悪くていい。この監督、”イングリッシュ・ペイシェント”は全然好きじゃないけど、この映画で見直した。

 ホフマン氏に関してはホモ関連でいうと”ブギーナイツ”が秀逸ですよ。あとマグノリアと同じアンダーソン監督の”マグノリア”のホフマンはいつもの役柄とちょっと違っていいです。
【2006/07/16 20:58】 URL | GO #-[ 編集] | page top↑
GOさん、
あはははは。あの海パン姿は、他のブログでも言及されていたのであえて書かなかったのですが、色がすごいですよね!

ホフマン映画をチェックしているので、『マグノリア』『ブギーナイツ』はいずれ出ると思います。最近新作もいいのないので、少し遡ってますよ。
【2006/07/17 00:47】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
チュチュ姫さん、こんにちは!
『リプリー』大好きです!(ヴィンも好きだけど!はい、人間って一度にいろいろなものを好きになれるんですよ、きっと・・・。)最後がすごく悲しくてやりきれなくて、エネルギー吸い取られてしまいましたが。
この時のマットデイモンはこの年のわたし映画祭(?)の主演男優賞にノミネートされてました。そしてリプリーの唯一の理解者であるピーターがとってもわたし好みの役だったのですが、チュチュ姫さんの印象はどうでしょうか???
それではこの辺で。
【2006/07/17 22:14】 URL | かいろ #-[ 編集] | page top↑
かいろさん、
ピーターって、あの、黒髪の背が高い人?いいすね、落ち着いていて。顔がいかにも「エゲレス人!」って感じであまり好みじゃありませんが、ああいう性格の人はいいね。
【2006/07/22 20:41】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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