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『あの頃ペニー・レインと』-真のロック・ファンの皆様へ
Almost Famous

大抵の場合、青春映画というのは若者のバカモノなところを美化し過ぎていて嫌いなのだが、この映画は、「ティーンエイジャーが観るのにこれほどふさわしい映画がなんでR指定なんだろう?(Why did they give an R rating to a movie perfect for teenagers?)」とロジャー・イバートさんが言っている通り、素直に、ストレートにチュチュのハートにズッキューンです。

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CAST & CREDITS
Produced: 2000
Directed by: Cameron Crowe
Writing credits: Cameron Crowe
Cast:
Russell: Billy Crudup
Elaine: Frances McDormand
Penny Lane: Kate Hudson
Jeff Babe: Jason Lee
William Miller: Patrick Fugit
Sapphire: Fairuza Balk
Lester Bangs: Philip Seymour Hoffman
それが単に私がどっぷり浸かっていたロック・カルチャーが背景だからなのか、それともそういった世界に精通したことがない人にも訴えるのかはわかりませんが、私はもう最初から物凄い感情移入して観てしまいます。

主人公のウィリアム(パトリック・フュージット)が11歳のとき、ロック好きな彼の姉貴が、大学教授でロック音楽を敵視している母親(フランシス・マクドーマンド)と衝突して家出してしまうのですが、その姉貴がウィリアムに残していった「あんたもいつか、クールになれるわ」という言葉と、ベッドの下に隠したレコード。ウィリアムは、レコードを一枚、一枚、めくっていく・・・クリームボブ・ディランザ・フー、そして『レッド・ツェッペリンII』・・・。ロックとの初めての出会いのシーン、私はいつも胸がいっぱいになって、ちょっと泣いちゃう。

ウィリアムは、脚本・監督のキャメロン・クロウ自身がモデルで、15歳のロック少年になると楽器を手にとってバンド活動するでなく、ペンを取りロック・ジャーナリストとして物書きになって、伝説のロック雑誌、クリームに記事を投稿し続け、編集長のレスター・バングス(フィリップ・シーモア・ホフマン)にも会って、ブラック・サバスにインタヴューして来い、と宿題を貰う。

サバスにインタヴューする代わりに、前座のスティルウォーターというお気に入りのバンドと知り合いになり、ボーカルのジェフ・ベイブ(ジェイソン・リー)と話が出来たウィリアムは、ロックの世界のバック・ステージを、いろんな意味で、目の当たりにする。

そこで知り合ったペニー・レイン(ケイト・ハドソン)は、グルーピーと呼ばれるのを嫌い、自らをバンド・エイドと呼び、「私達がここにいるのは、音楽のためなのよ」と、エラソーに色付きめがねの下からウィリアムに言うのですが、彼女もまだ16歳。

実際ロックねーちゃんだった私の周りにはペニー・レインは本当に存在したし、ぶっちゃけロックねーちゃんはみんな、一度はペニー・レインを通過してきたはず。セックスはダメだけとしゃぶりはいいというわけわかんない哲学や、自分で自分に源氏名つけてしまうお馬鹿さ加減や、ロック~!!って全身で主張しているファッションや、ロック・バンドやってる彼氏や、学校にも行かずにロック浸りの生活や、そして、ウィリアムをダシにしてスティルウォーターのパーティに行き、ギターのラッセル(ビリー・クルダップ)としっかり恋の駆け引きも出来ちゃうくらいの早熟さ!

キャメロン・クロウの作品
それに引き換え、同じ位の年頃の男の子の垢抜けないこと!ウィリアムはもちろん童貞だし、ロック・スターと張り合えるわけないと思っているし、そしてペニーのことを崇拝にも近い気持ちで見ている。こういう男の子も実際、私の周りに存在したし、今見ると、ラッセルみたいに遊びで付き合う男より、一途なウィリアムの方がいいじゃないかと思うのだけど、なぜかこの頃って、同い年の男の子なんて子供っぽ過ぎて、相手にしてないんだよね~。

さっき、こういう世界に精通していない人がこの映画を楽しめるか?と書いたけど、この映画のロックバンドはかっこいいので、こういう世界いい!って思ってもらえるかも。ジェフ・ベイブ役のジェイソン・リーも、ラッセル役のビリー・クルダップもエラいかっこいいので、昔バンド演ってたのかと思ったら、この映画撮るにあたって、キャメロン・クロウが16歳の時にライナー・ノーツを書いた『フランプトン・カムズ・アライヴ!』のピーター・フランプトンがロック・キャンプをやって指導したとか。ラッセルのギターの弾き方なんてめちゃくちゃ格好良くて、本当にミュージシャンなのかと思ったよ。ジェイソン・リーは、フリーバドカンで有名な、最近ではクイーンのワールド・ツアーに参加して好評だったポール・ロジャースをお手本にし、「パロディにならないように気をつけてマネした」そう。これは、凄い達観!コケてる音楽映画は、確かにパロディになっているから。

そしてスティルウォーターの曲は、クロウ監督と、奥さんで、ねーちゃんロックの先駆けバンド、ハートでギター弾いてたナンシー・ウイルソンとお姉ちゃんのアン・ウイルソンも作曲に参加しただけあって、結構かっこいい。バック・グランドに流れる音楽も、レッド・ツェッペリンが多くて、ツェッペリン・フリークとして有名なウィルソン姉妹がかなり選曲に関わったのでは?とか思ったりして、楽しい。この映画見ると必ずツェッペリン聴きたくなるよ。

これは主人公のウィリアムが15歳、ペニー・レインが16歳ということで、確かに青春映画として成り立っている(しかも秀逸な)んだけど、基本的にはロック・ファンのための映画だと思うし、だからこそ私はこんなに感情移入できちゃうんだ思う。ウィリアムはロック・ジャーナリストを目指し、ペニーはグルーピーで、ラッセルはミュージシャンで、ジェフ・ベイブはエゴイストで、レスターは斜に構えたロック・ライターで、ウィリアムのお姉さんはサイモン&ガーファンクル聞いてスチュワーデスになっちゃうけど、みんなみーんな、大大大ロック・ファンなのである。

"Does anybody remember laughter?!" と、ツェッペリン・ファンなら説明しなくてもわかるこのラインを叫んじゃう、私の大好きなキャラクター、サファイア(フェイルザ・バルク)が、「避妊ピルも飲んでないし、バック・ステージに用意されたステーキを全部食べちゃう最近のグルーピー」を批判して言うセリフを聞けば、この映画が真のロック・ファンに捧げられていることがわかる。

"They don't even know what it is to be a fan. Y'know? To truly love some silly little piece of music, or some band, so much that it hurts."

「あのコたちは真の音楽ファンであることがどういうことかわかってない。アホみたいなどーしょもない曲や、どーしょもないバンドが、痛いくらい好きで好きで堪らないってのがどういうことか。」

青春の通過点でロックを愛し、その気持ちを覚えてる人には、特にお勧めの映画です。

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映画感想 | コメント(10) | 【2006/06/05 21:54】
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コメント
僕もかつて友達のロックバンドに帯同して少しの間、この映画のような時期を過ごしたことがあります。超マイナーなバンドですが。メジャーデビューして結局巧くいかなかった。で、この映画でもっとも感動したのは、ペニーレインのせつなさ。遠くから見つめる想いがよくわかる。そしてその見つめている彼女をさらに見つめるせつなさ。恋愛の哀しさが凄く伝わった。届かない想いの恋愛。夜の黄色い明かりに照らされたペニーレインの表情。それがいい。とっても好きな映画です。
【2006/06/04 23:52】 URL | yoshi #-[ 編集] | page top↑
Yoshiさん、
確かに、ペニーがラッセルに本気になっちゃうところが「なんだかんだ言っても小娘」って感じで切ないですよね。そしてそれをずーっと見守っているウィリアムがすごく可愛い。なんであのくらいの年齢の時って、そういう愛情に感謝できないのか、人間って面白いものです。
【2006/06/05 21:28】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
Almost Famousというタイトルが好きですね。何か、その頃の生意気さを現しているようで。自分もそうだったような。(笑)

この映画、もう5年も前ですか。と言いつつ、20年前の映画を昨日のように語る私です(笑)。
【2006/06/07 23:17】 URL | Slowhand #-[ 編集] | page top↑
あ!今も生意気です。
【2006/06/07 23:21】 URL | Slowhand #-[ 編集] | page top↑
私もこの映画にははまりました~!
ロック少女と言うほどでもなかったし
当時は「グルーピーなんて。」と思ってたクチですが
やっぱりこの頃のロックはサイコーですねw
スティル・ウォーターの曲も大好きでした。
登場人物それぞれが弱さを持っていて、
それでも愛くるしいと言うか、魅力的で。
ペニーに惹かれて行くウィリアムは可愛かった~。
【2006/06/11 04:12】 URL | ショウメイ #XIPVe1s6[ 編集] | page top↑
ショウメイさん、
これはやっぱり、いい映画なんでしょうね。素直ないい映画だと思いますよ。
【2006/06/12 06:20】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
こんちは。
個人的にはロック好き云々に関らず一つの時代を映した青春映画として普遍性を持つ傑作だと思っています。
でもロック好きじゃないから解りません、とか全然良くなかったという感想もやっぱりあったりしてスゲー悲しかったりしますw
TBさせて頂きました。
【2006/06/12 08:54】 URL | lin #XHLKTYlo[ 編集] | page top↑
チュチュ姫さん、こんにちは。ちょっと前にお邪魔させていただいたかいろです。
ほかの方の記事にもコメントさせていただいたのですが、この映画の日本でのキャッチコピーは“君がいるから、すべてがキラキラまぶしい15歳。”でした。ちょっと甘すぎますか?(でもわたしはうお~っとなったんです、このコピー。)
わたしは‘ロックの世界に精通’してはいませんが、この映画大好きでした。出てる人みーんな良くて。名台詞もいっぱいでしたよね。レスターがかっこいいこと言ってたような、詳しくは思い出せませんが。それと、みんながバスの中で「タイニーダンサー」を歌うところがとても好きでした。
【2006/06/14 22:21】 URL | かいろ #-[ 編集] | page top↑
かいろさん、
予想に反して、ロック無精通の人からの反響が多いこの映画。ワタクシはディレクターズ・カットも買ってしまいました。
【2006/06/15 03:08】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
この映画は好きです.
ピーター・フランプトン,懐かしいですね.
ハンブル・パイのデビューアルバムを,持っています.
【2006/06/28 23:34】 URL | ほんやら堂 #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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