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『フィールド・オブ・ドリームス』-親孝行、したいときには親はなし
Field of Dreams

「姫は『フィールド・オブ・ドリームス』の奥さん役の人にイメージが似てますね」と、訪日の際にお会いしたアノラックとスノトレのGOさんがと書いてらっしゃったのですが、最後に「怒ります?姫・・・。」と書いてあったので、一体どんな女なの気になり、ちょっと見てみようと思いました。

20060527232734.jpg
dvd on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 1989
Directed by: Phil Alden Robinson
Writing credits: W.P. Kinsella, Phil Alden Robinson
Cast:
Ray Kinsella: Kevin Costner
Annie Kinsella: Amy Madigan
Joe Jackson: Ray Liotta
Terence Mann: James Earl Jones
で、怒ったかというと、いや、そんなことはないですが、「へー、あたしって、こういうイメージなんだ」と思いました。一言で言うと、がらっぱち?! 町の寄り合いかなんかでビッチのおばさんと口論になり、「表出ろぉ!!!」とか始まったあたりで爆笑してしまいましたが、まあ、イメージとしては当たらずとも遠からじってとこですか!

ストーリーはですね、ちょっと訳わかんないんですけどユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンのサイトで上手に説明されていましたので、引用させていただきます。

ストーリー:
【信じることができれば奇蹟は起こるー】
【野球場を作った男のもとに、彼らは本当にやってきた・・・】

マイナーリーグの選手だった父親から、おとぎ話のかわりに野球の話を聞かされて育ったレイ(ケビン・コスナー)は、ある日、自分の農場で不思議な声を聞く。“それを作れば彼はやってくる”その意味を、野球場をつくることだと解釈した彼は、育ててきたトウモロコシ畑の一部を潰し、野球場を作る。周囲の人からは変人扱いされ、お金も底をついたある日、野球場に一人の男が立っていた。それは、父のヒーローで今は亡き伝説の大リーガー“シューレス”・ジョー・ジャクソン(レイ・リオッタ)だった。36歳の妻子ある男が、夢を叶えるために冒険ができるのは今しかないと、“声”に導かれるまま、自分の夢に挫折した人々に会っていく。主演は、学生時代にメジャーリーガーを目指していたというケヴィン・コスナー。W.P.キンセラの小説「シューレス・ジョー」を「トータル・フィアーズ」のフィル・アルデン・ロビンソンが監督・脚色し、アカデミー賞では作品賞ほか3部門でノミネートされた。オスカー俳優のバート・ランカスター、「ジョンQ-最後の決断-」のレイ・リオッタ、「スターウォーズ」でダース・ベイダーの声を担当するジェームズ・アール・ジョーンズと、脇を固める役者陣も個性的。ジャームズ・ホーナーの音楽が感動をよりいっそう深め、胸打たれる野球映画史上最高の感動作に仕上げている。


こちらは、ストーリーの概要を良く説明しているんですが、解釈という点では私は全く違う感想を持ちました。DVDの監督のインタヴュー等でも、「夢」や「信じること」の大切さが要の映画だとハッキリ言っているし、今でも根強い人気があるこの映画のファンの人たちも、やはり主人公が夢を信じて行動するところに魅力を感じているようなのですが、私には全くそういう風には見えませんでした。

主人公のレイ(ケビン・コスナー)は36歳の農場主で、幸せな家庭も持っているが、劇中でも言っている通り、「いちども気の向くままに行動したことがない」。そんな男がいきなり経済的リスク覚悟で畑の一部を潰して野球場を作るなどという行動を取ったのは、ミッド・ライフ・クライシスに他ならないのでは?

レイは、中年にさしかかって生活も安定し、ふと自分の人生を振り返ってみて、「本当にこれで良かったんだろうか、おれは正しいことをして来たんだろうか」というような疑問を持ったんだけど、それは無意識下にあってはっきりわからない、ように私には見えました。

先ほどの引用の中に「夢を叶えるために冒険ができるのは今しかない」とありましたが、レイの夢ってなんなんでしょうか?劇中、レイ自身はなぜ自分が「声」と聞くのか、何のためにその「声」に従って行動しているのかわかっていない。レイが「声」に従っているのは、今まで一度も気の向くままに行動したことがないから、中年になった今、本当に年を取る前にそういう破天荒なことをしてみたい、というのが動機のように私には見えるのですが。

実際、レイが作った野球場に、野球界から追放された往年の大リーガーがやってきてプレイしたり、60年代の平和主義者のライターを家に連れてきたり、大リーグに一試合しか出場しなかった選手に大リーガーのピッチャーと対戦するチャンスを与えたり、みんなの夢を叶えた後、レイはシューレス・ジョーに、「それで、おれが得るものは一体何なんだ?」と質問します。このくだりは、レイは「夢」があったから一連の行動をしたのではなく、ただ「何かがかけている。俺は今、何かをしなくてはいけない」という焦燥から、突飛な行動に出たことを裏付けていませんか?

そうして、シューレス・ジョーが指差した先には、レイが無意識に探していたものがあった。それは、若き日に取った行動に対する後悔の念、できることなら帳消しにしたいような・・・。誰にでもある若気のいたり、大人にならないとわからない気持ち・・・。

しかし、このラストにしても、レイが夢をかなえてあげた大リーガーや他の人たちに関しても、私はみんな夢は叶えられなかったんだと思います。だって、大リーガー達は、みんな幽霊なんですから。彼らはしたいことができなかった気持ちを持ったまま他界し、今、レイの「何かやり残してないだろうか」という感情によって呼び寄せられて来た。ラストのキャッチ・ボールのシーンは感動的ではあるけれども、レイが気付くのが遅すぎて、現実には起こらないままだった。今、目の前で起こっていることは、全てレイの感情が作り出した幻想なのです。

と言うわけで、私は、これはとても悲しい映画だなと思いました。【信じることができれば奇蹟は起こるー】というキャッチ・フレーズが付いていますが、【親孝行、したいときには親はなし】の方が内容にピッタリ来ると思います。

しかし、映画の方は、私の解釈とは全く違う方向に進んで行きます。野球場を作ったことによってローンが払えなくなり、レイは農場を売らなければならなくなる。しかし、小さな娘が「売る必要ないよ。みんなが来るから」とか言い出し、ライターのテレンス・マンも、「レイ、たくさんの人がくるよ。みんな理由もわからず来て、君の家のドアの前に立ち、子供のように純粋な心で過去を振り返りたいと言うことに気が付くんだ。もちろん、君が『1人20ドルだよ』と言っても気にしない。みんな考える前に君にお金を渡すだろう。彼らには20ドルなんてなんでもない、彼らにかけている心の平和を取り戻すためなら・・・」

え?! あんだけ夢だのなんだの言ってて、金取るの?なんかこの辺に80年代のバブリーな精神性を感じますね。金はあるけど幸福じゃない、子供の頃の、野球観て素直に興奮できたあの頃が懐かしい。そしてそれを、お金を払って手に入れる、という。それに、ハッピー・エンディングにするためには、レイが、彼らの言うところの夢を叶えただけではだめで、物質的な農場やお金もキープしておかなければならない、という考え方。

そして本当にたくさんの人がやってくるのがラストに確認でき、このシーンを「何回観ても涙が止まらない」という人がいるのですが、トレンス・マンがお金を請求することを匂わしたセリフを聞いたあとでは、これにお金取っちゃったら美しくもなんともないじゃないの、と感じずにはおれませんでした。

あともう一つ、私がこの映画ズレてんな~と思う理由は、確かに1989年に30代半ば位の人たちにしてみれば、60年代から70年代くらいの大衆文化、それこそ野球やヒッピー文化というものが「あーあの頃は良かった」と思える対象なのでしょうが、世代が違うとその望郷の念もイマイチしみじみしない。

という私の感想とは全くうらはらに、この映画に感動して現存するアイオワの野球場を訪れる人は、今でも後を絶たないそうですので、今回も単にワタクシがひねくれた大人であることを晒してしまったわけですな。わはははは。目指すは意地悪ばあさんだいっ!!【5/27/06】

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■こちらはミッド・ライフ・クライシスをコミカルに描く『シティ・スリッカーズ

Key Words
映画 フィールド・オブ・ドリームス ケヴィン・コスナー エイミー・マディガン レイ・リオッタ
映画の見方 | コメント(14) | 【2006/05/28 21:11】
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コメント
チュチュ姫さんに甘えてしまってゴメンなさい。例のブログレポのことなんですが...^^;

登録ID と ユーザーID と ログインID って、それぞれ別物なんでしょうか??
最初に登録して、メールが届いて、そのメールに書いてあったサイトにアクセスしても、登録IDとパスワードがないと記事を投稿できないんです。何度やっても『間違ってます」とでるし...!メールアドレスまで「間違ってます」と言われるから、再送付もお願いできない始末です。普通はもっとすんなり登録できるんですよね?? 敷居を高くされちゃっているのか!? お問い合わせアドレスにメールもしてますが、まだ連絡きてません(週末ですものね^^;)
とりとめなく書いてしまいました。すみません。誰かに愚痴りたかったの♪
【2006/05/28 13:02】 URL | Emi #qVPsUf7E[ 編集] | page top↑
この映画、大好きなんですよ。学生の頃に見てほんとに涙が止まらなかったのですが、この映画ほど男女で感じ方の違う映画もないってくらいな感じに僕の知り合いの女性にはウケが悪い。僕があまりに泣けて泣けてしょうがないといいすぎたためか、大して面白くなかった、と。
 お金の話はまとめるには仕方ないかな、と思いました。厳しい現実に直面する、という危機感とともに話は進んでいくので、手っ取り早く解決する方法だったんじゃないでしょうか。”お金を取りなさい”といってるんじゃなくて”みんな言わずとも払うよ”って感じだったし。
 姫とあの奥さんとイメージがかぶったのは60~70年代という世代と80年代をとっかえてみたらこうなった、って感じですかね。
【2006/05/28 13:48】 URL | GO #-[ 編集] | page top↑
(/^・x・^)オイッス! TBさせていただきます。この作品はまあレイ・キンセラ(36歳)より上の年齢になった男性とか、ロマンを愛する女性に好評で、そういう意味では映画のそういう設定にはやはり無理があるかと・・という作品ですな。(ローンが払えなくなったら球場も手放すわけですから)。私も歳とって再見するとシミジミしてきた作品です。大人のおとぎ話ですな。ええ、歳とった男性ってのは夢見がちですから。( ̄- ̄;)
【2006/05/28 19:57】 URL | デュラン #oZwc76Mg[ 編集] | page top↑
姫様、駄目ッスよ!
この手の映画は多少の矛盾は無視して楽しまないと!
広くユルイ心で大らかに観る映画です。

おれも、この主人公とタメなんで、
そろそろサッカーのスタジアムでも建てるかな…。
過去の名選手がやってきたら入場料でぼろ儲け?
【2006/05/28 20:13】 URL | メタル馬鹿一代 #KYvhgCNg[ 編集] | page top↑
およよよ!すごい反響!さすが未だに人気根強い映画ですな。

GOさん、
私も、観ながらあまりに乾いている自分に「これって、女だからわかんないのかな~」と思ったりもしました。でも博士も言っている通り、女で好きな人もいるんですよね。最後のお金に関しては、私だったら土地もなにも全て失ったけど、お父さんとキャッチ・ボールできて良かった、と潔く農場を後にして、一から人生やり直す、って言ったら、「おお~!」と思ったと思います。
【2006/05/28 20:40】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
博士、
TBサンクスです。
いやー、だからね、どの辺がロマンなのか、ワタクシにはわからないのですよ。あとで、博士のTBもチェックしてみますが、どこら辺にロマンを感じるのかご教授ください。
【2006/05/28 20:42】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
メタバカさん、
私は、ステージを作って、VHを呼び寄せようと思ったんですけど、まだ生きているので、早く死んで欲しいです。そういう意味ではツェッペリンの方が早く来てくれるかも。
【2006/05/28 20:43】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
泣くって結構ストレス発散になるんですけど、疲れた時にちょっと泣くか、とこの映画のDVDを取り出したりしますよ、僕は。
【2006/05/28 21:33】 URL | GO #-[ 編集] | page top↑
GOさん、
泣き映画ですか!確かに、ストレス発散になりますよね。

それを言うなら『ブロークバック』ですよ、私には。良く泣けます!
【2006/05/29 02:59】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
ジャッキー・チェンの「奇蹟」で泣いちゃ駄目ッスか?
【2006/05/31 02:44】 URL | メタル馬鹿一代 #KYvhgCNg[ 編集] | page top↑
メタバカさん、

・・・・・いいですよ、別に・・・・・
【2006/05/31 03:02】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
ほんとに泣ける映画なのに…_| ̄|○
【2006/06/01 19:49】 URL | メタル馬鹿一代 #KYvhgCNg[ 編集] | page top↑
メタバカさん、

でも、私、知らないよ、この映画。友達がファンだったから、観たら「あー、これかあ」って思うかも知れないけど、多分観てないと思うなあ。

まー、私はタケちゃんマンの『カレーを作る女』で泣いた人ですから、否定はしませんです。
【2006/06/01 21:25】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
はじめまして&こんばんは。
なんとも不思議な展開でしたが、日本だとベースボール以外で何か置き換えられるものはあるかなぁ?などと考えてしまいます。
Jリーグが出来てからまだ10年と少しですから、子供の頃に父親とボールの蹴り合いをしたなんて思い出を語り合うおっさん達が登場するのはまだ先の話。
大昔は、相撲をとったとかあったのかな?
でも映画にはなりそうもないか。
(^_^;)
【2006/08/10 23:29】 URL | 仁左衛門 #HINcYzsA[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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『フィールド・オブ・ドリームズ』 by 変態博士 Dr.デュランデュランの異常な愛情
(^・x・^)y─┛~~~~『フィールド・オブ・ドリームズ』(1989年 アメリカ 監督・脚本■フィル・アルデン・ロビンソン 原作 W.P.キンセラ「シューレス・ジョー」出演:ケヴィン・コスナー/エイミー・マディガン/ジェイムス・アール・ジョーンズ/レイ・リオッ 変態博士 Dr.デュランデュランの異常な愛情【2006/05/28 19 : 51】


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