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孤独って、コレなんでしょうか?『ブロークン・フラワーズ』-11月24日DVD発売
Broken Flowers

冒頭、現在の彼女であるシェリー(ジュリー・デルピー)が出て行ってしまうのですが、彼女は「私はあなたの愛人みたい。唯一違うのは、あなたは結婚していないことよ」と言います。

20060514122151.jpg
dvd 11月24日発売 on amazon.com
Sound tracke on amazon.com
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Jim Jarmusch
Writing credits: Jim Jarmusch
Cast:
Don Johnston: Bill Murray
Sherry: Julie Delpy
Winston: Jeffery Wright
Laura: Sharon Stone
Dora: Frances Conroy
Carmen: Jessica Lange
Panny: Tilda Swinton
そして、「隣のウィンストンを見てよ。子供がいて、家庭があって。幸せそうじゃない。」「子供が欲しいわけ?」「・・・何が欲しいのか、自分でもわからない。でも1人で考える」と言って出て行っちゃいます。

シェリーが欲しかったものは、子供でも家庭でもなく、本当に心が触れ合えるような相手だったと思うのですが、ドンはそういうものの必要性がわからず、現在まで刹那的な関係を繰り返してきただけなのですね。

それが、実は自分には息子がいるらしいと言われ、徐々にそれが心に浸透してくると、「こいつかなあ、あいつかなあ」とキョロキョロしてしまうドン。しかしそれらしき男の子と出逢って会話をするも、気持ち悪がられてしまう。

若いときには必要なかったものなのに、年を取ってくるとそれがないのが寂しい。しかし、それは若いときに「うざってえな~」と思いながらもキープしていた人の手にしかなく、今から手に入れようと思っても、もう無理なのです。

ドンの隣人であるウィンストンが「それ」を象徴しているように思います。ウィンストンはドンの唯一親しい友人でありながら、ドンと好対照を成す存在として描かれています。貧乏子だくさんで、3つの仕事を掛け持ちし、バイタリティに溢れている。家族はみんな幸せそうで、理想の人生のように見える。

でも私はウィンストンの家庭は作り過ぎだなと思った。これは、ドンの孤独感を強調するために置いたキャラで、このキャラ自体にあまり意味は見出せなかった。ドンが会いに行く昔の彼女たちも同様で、単にドンが一度も心を通わす人間関係を持ったことがないことを観客に納得させるための存在で、他に何か深い意義があるようには見えなかった。4人ともタイプが違うので、ドンの薄い愛情に対するリアクションの違いが面白いと言えば面白い。ローラは単純になつかしー!って感じでセックスしちゃうし、ドラはあきらめてるし、カルメンは嫌っているし、ペニーは怒っている。唯一、現在の彼女シェリーだけが、ドンとの恋愛関係がどういうものなのかを説明している。

なんで人間ってのは、彼氏・彼女、家族、子供がいないと寂しいのかね?というか、本当に寂しいんだろうか?こういう映画が「寂しいですよ」と言うから寂しいんであって、本当は寂しくないんじゃないだろうか。

このドンって人も、コンピューターでわかんないことがあると電話してくる隣人がいて、そこの奥さんとも子供とも仲がいい。ミステリアスな手紙が来ると、ああしなさい、こうしなさいと世話も焼いてくれる。隣に住んでいるのにわざわざコーヒー・ショップへ行って話したりすることもある。こういう友達がいるだけじゃ、幸せじゃないのかな。

最近、家族とか結婚とか恋愛関係というものの限界や欺瞞のことを良く考える自分としては、イマイチ共感できなかった。

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Key Words
映画 ドラマ ブロークン・フラワーズ ビル・マーレイ ティルダ・スゥイントン ジム・ジャームッシュ



【5/14/06】
DVDで見た映画 | コメント(8) | 【2006/09/16 20:34】
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コメント
そうですねえ。孤独っていうのは孤独っぽくないときに感じる。たとえば都会の雑踏で人がいっぱいいるときふと感じたりする。彼女と話してるのに寂しく感じる瞬間がある。この映画中では孤独で気の抜けたおっさんがいて、最後改めて寂しさを自覚するみたいなふうに感じた。あの十字路で立ち止まって途方にくれて、「だから何?」とも思った。まあでも考えてみるとあのおっさんとなんとなく自分も同じなのかって感じで楽しめましたが。
【2006/05/15 00:57】 URL | yoshi #-[ 編集] | page top↑
yoshiさん、
そうそう、彼女、彼氏がいても孤独なときって多いよね。

でも、これを書いた後に、やっぱ、何を持っているとか、誰がいるということより、自分で自分が好きかどうかなのかな、とも思ったよ。単純なことながら、それも難しいのよね。
【2006/05/15 01:11】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
TBありがとうございます。
この作品はジャームッシュにしてはちょっとウェットでしたね。人生の終盤に差しかかってその岐路に困惑する男の孤独がよく表現されていたと思います。ジャームッシュ自身の作風も過度期なのかもしれないですね。

<若いときには必要なかったものなのに、年を取ってくるとそれがないのが寂しい。
そういうことはあるでしょうねぇ、確実に何十年か経ったら若さも体力も失うわけで。
歳と共にその代わりに何を得ていくのか、なんてことをこの映画を観ながら考えましたw
まぁ、好きな監督なので結構満足でした、ジャームッシュの長編作品をスクリーンで観られること自体嬉しかったのでw。
【2006/05/15 21:06】 URL | lin #XHLKTYlo[ 編集] | page top↑
こんにちわ。コメント&TBありがとうございました。
最近、映画でも音楽でも、孤独であることの不安を煽るような作品が多くなった気がしますね。孤独な生き方もあっていいと思うんだけどなー。
【2006/05/16 00:53】 URL | 五十嵐三平 #-[ 編集] | page top↑
五十嵐さん、
同感です。
【2006/05/16 01:33】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
linさん、
ジャームッシュのファンなのですね。では、息子の母親は、誰だと思います?私はその辺、良くわかんなかったのですが・・・。
【2006/05/16 01:35】 URL | チュチュ姫 #-[ 編集] | page top↑
今日この作品を劇場で観てきました。
ううううーーーーんん、びみょーーーー(w
悪くは無いんだけど。
ジム・ジャームッシュ監督って、こういう感じの映画ばっかり撮ってるんですかねぇ?
他を観たことないもので。
【2006/06/21 17:29】 URL | ウナ ノチェ #0uwWg0JQ[ 編集] | page top↑
チュチュ姫さん、こんにちは。TB成功しました。
ドンも言っていたように、「現在」を大切に生きていれば、未来も大丈夫なんじゃないでしょうか。
現在を誤魔化して生きてたら、未来もそうなるだろうし・・。
カタチだけの家族や恋人や友達がいたって、寂しくないとは限らないし。
チュチュ姫さんらしく、好きな場所で、好きな人と、好きなように生きて下さいね!

拙宅からリンクさせていただきました。リンクって、今まで作ってなかったんですよ。
ではでは、今後ともよろしくお願いしますね。
【2007/01/23 14:55】 URL | 真紅 #V5.g6cOI[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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