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B級でありつつ、結構深い!『トム・ヤム・クン』
Tom Yum Goong

訪日の際お会いすることができた「痒いところに手が届く」マーシャル・アーツ解説でおなじみのかるまじろさんに、「姫はコブドウがお好きなんですね」と聞かれ、「え?小さい葡萄?あ、違う、子供の武道?」と頭グルグルしちゃいましたが(ちっと酔っ払ってたかも)、かるまじろさんの意味するところは「古い武道」、すなわち、伝統に基づいた、且つ、実践のための武道です。

tom-yum-goong.jpg
DVD発売は9月22日
CAST & CREDITS
Produced: 2005
Directed by: Prachya Pinkaew
Writing credits: Kingdej Jaturanrasamee, Napalee, Prachya Pinkaew, Piyaros Thongdee, Joe Wannapin
Cast:
Kham: Tony Jaa
Mark: Petchtai Wongkamlao
Johnny: Johnny Nguyen
Capoeira Fighter: Lateef Crowder
Wushu Fighter: Jon Foo
TK: Nathan Jones
トニー・ジャーの前作マッハ!はまさにこの古武道、伝統を重んじ、基本に忠実、だが強い!!!一気に打ちのめされてしまったチュチュなのでしたが、今作の彼の「武道」はなんと呼べばいいのでしょうか?「ジャンピング両膝蹴り」とか「エルボ脳天かち割り」などの派手な必殺ワザは健在であったものの、古武道派・チュチュが重んじる「基本」もしくは「アーツ」の部分はイマイチであったかも。

その代わりに今回ビックリしたのは、「折れる骨は全部折ってやる」必殺ワザ。もう後半の雑魚どもとの戦いでは、20人以上のヤツを足、腕、首、いたるところ骨折させています。パンチしようと差し出された腕に自分の腕をからめて一気にバキッ!足踏んずけたまま膝にケリ!ああああ~ありゃイタイわ。でもこれは、殴る蹴るよりよっぽど効果的。だって骨折させられたらもう向かっていけないでしょ。でもこのワザはものすごい正確さとスピードが要求される。それと筋力。腕なんて、下手にやったら自分が骨折しかねません。

とにかくアクション・シーン満載で、テレビ・ゲームのように次から次へと長まわしのアクション・シーンが出てきます。「だってアクション映画なんだもーん」と開き直って、どうせB級にしかならないストーリーはばさっと端折ってしまったところはなかなか潔い。

特にその効果が発揮されたのは、トニー・ジャー演じる主人公、カームと、マッハ!でもいい味出してたペットターイ・ウォンカムラオ(この人って、ジャッキー・チェンで言えば、サモハンみたいな役割よね)演じるマークが、犯罪組織からかくまってくれていたタイ仏教の寺院を去るところ。悪者に居場所を知られた二人は、寺院に迷惑をかけたくないと、お坊さんにお別れを言って出てくる。「おい、これからどうする、カーム」「うん、僕はお父さん象を見つけたい」「・・・そうか、じゃあ、とりあえず寺院に戻ろう」。え? 全く必然性もなく寺院に戻る二人。もちろん、戻ってみると、いたいけなお坊さん達は悪人にけちょんけちょんにされた後。なぜか建物が崩れ落ちない程度に放火されており、それに触発された防火スプリンクラーのせいで足首ほどの高さにに水が溜まっている。

このおあつらえ向きの状況で、カームを待っていたのは、謎のカポエイラ格闘家!カポエイラは、アフリカかなんかで、民族伝承の武術を継承していくのを禁止されたため、一見ダンスをしているかのように見せかけて受け継がれてきた武術である、という背景を知らないでこのシーンを観たら、コイツなめてんのか?!としか思えない可笑しさです!知ってたけど、可笑しかったもん!

その次に出てきたのが、多分コイツが武術(WuShu)の使い手としてクレジットされてる人だと思うのだけど、剣の使い手。この人は、まーWushuですから、なんのことはなく。でも、白人とハーフなのか、やたらなまっちょろくて繊細な感じで、アメリカのWuShuトーナメントに良く出てくる白人のガキそのものと言う感じで、その慧眼にある意味関心。

その次に出てくるのが、身長7フィート(2m以上?)はある白人のスキン・ヘッドで、これがまた笑う。ワザなし!セリフなし!殴られると「うぉー!」って怒る、怒ってカームをわし掴み、柱に思い切り叩きつける!もしくは突進!! コレだけです。でもさすがガタイがいいだけあって、殴っても蹴っても死なない!

言わずと知れたトニー・ジャー衝撃のデヴュー作!
さっき、「どうせB級にしかならないストーリーはばさっと端折ってしまったところはなかなか潔い」と書きましたが、だからといって、内容がないということではない。マッハ!に引き続きトニー・ジャー映画が面白いのはマーシャル・アーツそのものよりも、「タイ人の世界観」を反映しているせいじゃないかと思います。

今回は、伝統を重んじるカームの田舎から象を盗んでいくのは、同じタイ人の拝金主義に陥ったギャング一家なのですが、それを買うのは、白人の国で汚い商売をして儲けまくっている華僑、そしてその華僑のパシリとして実際の汚い仕事をするのがベトナム人、という構図になっていて、良く考えてみると、結構深い。

それからさっき書いた、身長7フィートはあろうかという白人の大男は、大きくて筋力が強いだけが自慢、ワザなし、しかもしゃべらない。はっきり言って、知恵☆れのような扱い。しかも、こいつらは華僑のボディガードなくせに、中国の守り神の石で出来た獅子の像でカームを殴ろうとして、力任せにブン投げて壊してしまう。これは衝撃っていうか、タイ人にとっては白人はデカイだけのアフォで、しかも伝統を全く重んじない輩という、痛烈な批判なのじゃないかと受け取れてしかたない。

そう考えてみると、同じアジア人である日本人が全く出てこないというのは、タイ人にとって日本人というのは何者なんだろうと考えさせられました。

あと、肝心の象さんなんですけど。これって、「タイの伝統を守ろうよ」というメッセージを伝えるための象徴として使われているのですが、ペットを飼っている身としてはちょっと辛かった。小さい頃一緒に遊んだお父さん象の変わり果てた姿を見たカームが、唖然としたままひざまずいて泣き出してしまい、そこを容赦なく頭にケリ食らわされ、ボコボコにされても泣き続けたところを見ながら私も泣いてしまいました(今も書きながら泣いている)。あれは可哀相。私は特に動物愛護とかありませんが、動物にあんなことしちゃいけません。あれは生き物をナメている。あれはホントに空中ジャンピング両膝蹴り食らわしていいです。

Key Words 映画 マーシャル・アーツ トニー・ジャー ペットターイ・ウォンカムラオ カポエイラ タイ




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【5/7/06】
DVDレビュー | コメント(1) | 【2006/05/07 06:24】
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コメント
いいですよねトニー・ジャー!!私も大好きです。本作のラストで彼は骨を武器に戦いましたが、彼には肉体以外はあまり使用して欲しくないかも。
 自作ではこれまでとは違った彼の一面が観れるそうなので楽しみに待っているところです。
 
【2006/12/04 00:00】 URL | たかゆき #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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