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『あるスキャンダルの覚え書き』-心理:まあまあ、スリラー:今一歩
Notes on A Scandal

一番の収穫は、ケイト・ブランシェットがなかなか情けない女の役をやっていたことですかね。「美しい美術教師と、彼女に執拗(しつよう)な関心を抱くオールドミスの教師とのスキャンダラスな関係を描く心理スリラー」という触れ込みだったので、美しく、生徒にも人気があって、自分をしっかり持っているような女をケイト・ブランシェットのような美人が演るとなると結構イヤミですが、このシバの役柄は、人間味があって良かったです。若い頃パンクスで、スージー&ザ・バンシーズを崇拝していた、とか!


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Produced: 2006
Directed by: Richard Eyre
Writing Credits: Patrick Marber, Zoe Heller
Cast:
Barbara Covett: Judi Dench
Sheba Hart: Cate Blanchet
Steve Connolly: Andrew Simpson
Richard Hart: Bill Nighy
このシバと、ジュディ・デンチ演ずるバーバラは、互いに孤独で、そこから仲良くなって行くのですが、独身で、既に恋愛うんぬんの第一線からは遠のき(レズビアンを匂わせているが、そうなのか?)完全に一人で生きているバーバラと、美しく、周りの人の関心を常に集め、結婚して子供もいて、クリスマスにはたくさんの親戚が訪ねてくるような生活をしているシバ、この二人が同じように孤独を感じている、というところが面白いと思いました。

孤独というのは、周りに人がいるとかいないとかではなく、自分がイメージしている自分、もしくは人生と、現実の間のギャップが広ければ広いほど強く感じる、とこの映画の登場人物たちは語っています。シバの状況は、バーバラから見たら全然恵まれているのだけど、シバ自身は、なんだろうね、失われていく自分の若さとか、子供の面倒を見ることに費やされてしまう時間とか、「自分の人生ってなんなの」みたいな焦燥があるのでしょうな。

そう考えてみると、このある意味ナイーヴなシバを誘惑する15歳の男の子も、孤独なんだろうなあ。お父さんに虐待され、お母さんは病気で入院しているなどとウソをつくってことは、構って欲しいんだもんね。あとでこの子の両親が出てくるんだけど、フツーの家庭の両親、って感じで、ちゃんと両親揃った家庭に育っても、孤独感って感じるものなのだなあ、と改めて思った。

そういう人間の心理に対する洞察はそれなりにあるのですが、スリラーの方となると今一歩です。基本的には、シバが生徒と性的関係になってしまい、それを知ったバーバラが、それをネタにしてシバを自分の手中に収めてしまおうとする。最初は「誰にも言わないから、すぐ別れなさい」と優しくすることでシバを自分に引付ける。そしてシバが別れられないでいると、叱咤激励する。そうしてシバを絡め取っておいて、自分の都合のいい友達にしようとするのだが、シバには家族もあるので、バーバラのいいようにはならない。すると腹いせにシバの秘密を公開してしまう。

この辺が、怖くもなければハラハラもしないし、「げ~、気持ち悪い~」ってほどでもないし、当たり前過ぎて面白くない。バーバラの飼い猫が死ぬとき、シバに「一緒にいて」って言うんだけど、家族と出かけるところのシバは一緒にいて上げられない。シバの旦那(ビル・ナイ)は「早く行こう」って言うし、バーバラは「友達なのに!」って怒鳴るし、いやー、シバ大変だなあと思ったけど、その程度よ。教え子とやっちゃったのがバレたらまずい、というのはわかるけど、「心理スリラー」って言うほどバーバラ側から巧みに追い詰めていくってわけではない。

冒頭でケイト・ブランシェットの人間味ある役柄がいいって言いましたが、後半ブチ切れるところは下手くそだったなー。目の周りにぶっといアイライン描いて、バーバラに迫るシーンがあるのだが、感情的になって怒鳴る姿に鬼気迫るものがない。その後、表に飛び出して行って、報道陣に「うがあああ!」と吼えたり「ひあ あいあ~~~む!」って叫んだりしているところが、恥ずかしくて目を覆ってしまいました。名優でも、向かない演技はあるのだ。

Key Word
映画 あるスキャンダルの覚え書き ジュディ・デンチ ケイト・ブランシェット ビル・ナイ
ミニシアター系 | コメント(4) | 【2007/06/03 22:04】
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コメント
チュチュさん、
二大女優の演技は迫力でしたね~。片や入浴シーン、片やトイレシーンでビックリ!!
シーバにもバーバラにも共感できなかったけど、「地下鉄とホームの隙間にいるような気がする」のはなんとなくわかるかな。
実話を基にしてるんですね。あり得るハナシかもですね。
ではでは~。

http://thinkingdays.blog42.fc2.com/blog-entry-253.html
【2007/06/18 16:40】 URL | 真紅 #V5.g6cOI[ 編集] | page top↑
真紅さん、
女教師が教え子と・・・っていう事件はいくつかあって、どれもタブロイド誌で大々的に取り上げられてましたが、その中の一つは、この映画のように15歳の少年と女教師で、教師は妊娠し、服役中に出産。少年の母親が赤ん坊を育てていたが、教師が出獄した時には少年は18歳になっており、二人は合法に結婚して、今は一緒に子育てしているらしい。こうなると、火遊びではなくて、本当の愛だったのねって感じしません?

事実は小説より奇なりってのは本当らしい。
【2007/06/18 20:59】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
あの叫び。
笑いすれすれのところを狙ってるのかと思ってましたw
【2007/07/19 03:04】 URL | とりこ #9K64Lzaw[ 編集] | page top↑
とりこちゃん、
もう、あなたって、い☆じ☆わ☆る!
【2007/07/19 03:58】 URL | chuchu #-[ 編集] | page top↑
コメント、サンクスです!












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